虚数魔術。 【FGO】3ターン周回のススメ

間桐桜

虚数魔術

風斬氷華のプロフィール 9月1日にとある高校に転入して来た・・・と思われた高校生の少女。 実際の転入生は姫神秋沙一人だけだった。 身長はインデックス 148cm より高く、上条 168cm より低い程度。 僅かに茶色の混じった黒髪で、長いストレートヘアから一房だけ束ねられた髪が伸びているのと、 知的な眼鏡を掛けていながら、多少ずり落ちているのが特徴。 かなりの巨乳の持ち主。 引っ込み思案だが、周りに気を遣ったり友達のために身体を張って行動することの出来る優しい性格。 インデックスの初めての友達 風斬氷華は、主人公・上条当麻たちの通う高校にやってきた少女です。 霧ヶ丘女学院の制服を着た少女で、当初は転入生と思われていましたが、後にそうではなかったことが明らかになります。 校内でインデックスと出会い、インデックスにとって学園都市で出会った初めての友達になりました。 風斬氷華の謎!? 当麻たちの学校に現れた風斬氷華。 上条はインデックスと仲良くなった彼女を連れて、遊びに行くことになりました。 そんな上条に、霧ヶ丘女学院から上条たちの学校に転校してきた姫神秋沙が声をかけます。 姫神曰く、風斬氷華の名前はいつもテストの上位ランカーとして張り出されていたが、実際に学院内で彼女の姿を見た者はいないとのこと。 どのクラスに所属しているのかすら、誰も知らなかったそうです。 正体不明(カウンターストップ) 気になった姫神が風斬について調べてみると、風斬が「正体不明(カウンターストップ)」と呼ばれていること、「虚数学区・五行機関」を知るための鍵だと噂されていることがわかりました。 風斬には、彼女個人の能力を調べるための特別クラスがあったそうなのですが、それが「虚数学区・五行機関」を調べるための研究室なのだとか。 姫神は、上条たちの学校に転入してきたのは自分ひとりのはずだと上条に告げ、彼に注意を促します。 風斬氷華とは、一体何者なのでしょうか?立て続けに謎が浮かび上がって、気になりますね。 虚数学区・五行機関 風斬氷華の正体に迫る前に、学生たちの間で噂となっている「虚数学区・五行機関」について見ておきましょう。 「虚数学区・五行機関」とは、学園都市に存在する都市伝説のひとつです。 学生たちからは「学園都市最初の研究機関」「学園都市を影から統べる組織」「学園都市の運営を影から掌握している」などと言われていますが、実態は不明。 後に風斬氷華との驚くべき関係が明かされます。 徐々に明かされる謎とは!? 9月1日の始業式にインデックスや上条当麻と知り合って友達になり、ゲームセンターで遊んだりと楽しんでいたが、 戦争の火種を欲するシェリー=クロムウェルに襲撃を受けたことをきっかけに、自身が『化物』であることを自覚してしまう。 インデックスを狙ったシェリーを止めるべく、同じ『化物』として、友達を救うために奮起。 『化物』である事を自覚すると同時に、 自身の正体や『陽炎の街』の事を思い出しながら、本来の力を発揮した。 化物の力と友達 人間とは思えないほどの地面を揺るがすほどの重量とそれを動かすことのできるの筋力を持ち、 ゴーレム=エリスの巨体を容易く吹き飛ばし、攻撃の反動で吹き飛んだ脚を即座に再生させるなど、人ならぬ力を発揮している。 友達を見捨てるのが嫌で、友達を助けるためにとその力を振るったのに、自分を『化物』と知った友達は離れていってしまうと涙を流していたが、 後を追ってきたインデックスと和解し、友達としてまた遊ぶことを約束した。 風斬氷華の正体とは!? その正体は虚数学区の一部で、AIM拡散力場が人の形を取ったもの。 体温は炎使いが、生体電気は雷使いが…という風に、力の集まりが一人の少女を作り出してしまった。 当時の霧ヶ丘女学院では不完全かつ不安定で自立的に行動はできず、それ故に姿は極秘に隠されていた。 再現できているのは体表だけで、体内は空洞になっている。 頭部には幻想猛獣と同じ三角柱が存在している。 本人は人間ではないということに自覚は無かった。 ヒューズ=カザキリ 能力は『正体不明』。 彼女が自我を持ったのは、アレイスターが虚数学区の制御方を探るため、 人為的に幻想殺しと言う『死』を教え込んだ結果である。 実際の街中を闊歩するとノイズが走り、見た人が「誰かが創り出した立体映像」と錯覚するほど存在が希薄になっている。 神の右席の一人、前方のヴェントによる学園都市侵攻の際、アレイスターの策略により、対抗手段の切り札として追加モジュールを上書きされ、人工天使「ヒューズ=カザキリ」へと変貌。 彼女が顕現すると、魔術師は力を大きく削がれてしまいます。 また凄まじい力を振るって周囲に甚大な被害を出す。 ヒューズ=カザキリの力 当初は風斬の意思関係なく強制的に起動していましたが、第三次世界大戦の際にはエイワスとの会話を経て、己の友を救うためにその力を発動させる。 ある程度自由に自我を保ったまま天使化できる模様に風斬自身の意思で天使化できるようになりました。 強制的な天使化の場合は、頭に天使の輪っか、背中に雷光のような鋭い翼が生えた姿。 自分の意思で天使化した場合は金髪になり、天使の輪と瞳が虹色になります。 顕現条件 世界中に散らばった妹達の協力があれば、日本国外へも移動可能の様子。 AIM拡散力場の干渉が届く限りその姿を留めていられるが、干渉が弱くなるに連れ、その姿を維持できなくなる。 干渉が完全に中断してしまうとその場から消滅してしまうが、これは死んだわけではなく、干渉の届く場に移動しただけであり、 外国に移動して消滅した際は、学園都市でその姿が再構成されている。 天使化の力 天使の膨大な能力を自らの力で扱う事が可能。 紫電の翼と劍を生み出し、飛行速度は時速7000km以上、戦闘能力も接近戦であれば大天使とすら互角に渡り合える。 なお、この剣や翼の源はやはりAIM拡散力場である。 ヒューズ=カザキリの役割とは? その存在の役割はエイワスのいわば製造ラインであり、 AIM拡散力場を『高い濃度の食塩水』とすると、エイワスは『結晶』であると例えられる。 結晶を作成する際には、食塩水の中に不純物や棒のような結晶化用の「核」を加えるが、 エイワスという『望む形での結晶』を作成するために調整された、 特殊な「核」こそがヒューズ=カザキリ……ということらしい。 エイワスとは? 「ドラゴン」と呼ばれる学園都市の最重要機密。 ヒューズ=カザキリを核とし、AIM拡散力場を集合させることで現出する。 論上は魔神に対抗できる力を秘めており、人には理解できない青ざめた輝きのプラチナのような翼を使った攻撃で、一方通行の反射を力でねじ伏せた上に黒い翼の力さえも圧倒した。 さらにその出自には「地球外知的生命体説」が存在することから、地脈などの存在しない宇宙空間であってもその権能を地球上と同じように発揮できる。 風斬の声のは人気声優 アニメ『とある魔術の禁書目録』で風斬氷華の声を担当したのは、声優・歌手・舞台女優の阿澄佳奈さんです。 主な出演作品に『PERSONA -trinity soul-』(茅野めぐみ)、『神のみぞ知るセカイ』(小阪ちひろ)、『プリティーリズム・オーロラドリーム』(春音あいら)、『ニセコイ』(橘万里花)などがあります。 まとめ 風斬氷華の正体が、力の集合体とは驚きましたね。 自分のことを「化物」と悲しげに言い、インデックスとの友情が壊れてしまうことを気にする風斬の様子は、とても切なかったです。 インデックスに受け入れてもらって、本当によかったですね。 以上、『とある魔術の禁書目録』風斬氷華についてご紹介いたしました!.

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はが手掛けている。 原作小説はのより刊行。 KADOKAWAが使用している略称は、「 ロクでなし」。 第26回大賞受賞作。 投稿時のタイトル名は「 ニートなボクが魔術の講師になったワケ」。 一般に用いられている略称は「 ロクアカ」。 シリーズ累計は2020年1月時点で300万部。 この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 を参考にして、 物語全体の流れが理解できるように(も含めて)、をしないよう ご自身の言葉で。 ( 2017年4月)() 仕事を辞めて、1年間無職を続け、家主である のすねをかじり続けていた青年・ だったが、ついに痺れを切らされて、強制的に の非常勤講師として働くこととなる。 初めは仕事を早く辞めたいと願い、やる気のない授業を繰り返すが、生徒である と との関わりを通し、学生たちがそれまで学んだことのないような素晴らしい授業を行うようになる。 それまで評判は最悪だったが、一躍して人気の講師となった。 そんな中、政府と敵対する魔術結社「 」が学院を襲い、グレンは戦いに巻き込まれていく。 登場人物 [ ] 声は版のもの。 主要人物 [ ] グレン=レーダス - 、(幼少期) 本作の主人公。 アルザーノ帝国魔術学院2年2組の担当。 魔術学院の卒業生。 黒髪黒眼で長身痩躯の青年。 19歳(原作1巻より)。 前職を辞めて以来、育ての親でもあるセリカのもとで1年間が、業を煮やした彼女に脅され、非常勤講師として働くことになる。 後述の理由で「魔術は人殺しの役にしか立たない」と考える極度の魔術嫌いで、当初は早く講師を辞めるために「授業中に居眠り」「教科書を黒板に釘で刺して放置」するなど適当な授業を繰り返していたが、システィーナとルミアの夢を聞き真摯な授業を行うようになり、1巻終盤の学院襲撃事件を経て正式な講師になった。 ただし授業以外は適当なままで、講師の雇用契約更新に必要な魔術論文の執筆はおろか、ロクな研究もしていないせいで解雇されそうになったこともある。 講師として十分な給料を稼いでいるが、ギャンブルで散財する、生徒のために自腹を切る、リィエルの編入後は彼女の破壊行為の弁償などで慢性的な金欠に陥っている。 そのため食費もままならず、給料日前は学院にあるシロッテ の枝で飢えをしのぐことも。 元《塔》のアンリエッタの手で滅ぼされた村の生き残りで、人体実験を受けていたせいでセリカに拾われるまでの記憶を失っている。 現在の名前は彼女が救えなかった少年からとってつけられたもの。 「メルガリウスの魔法使い」のような正義の魔術師に憧れ、セリカから魔術を学んで育つ。 わずか11歳で学院に入学するが、その後の成績は平凡で、自身の魔術特性を利用した固有魔術を開発したものの、一般に無益とされるようなものだったため論文は焼却され、卒業の名目で実質退学となる。 しかし、その魔術に価値を見出した帝国宮廷魔導師団特務分室に引き抜かれ、15歳のころから執行者ナンバー0・コードネーム《 》として活動することとなった。 当初は出世に喜んだが、その後3年間外道魔術師をする仕事を繰り返した末に精神的に疲弊し、数少ない自身の支えであったセラが自分を庇って殉職したことで魔術に絶望し辞職、現在の生活に至る。 最終軍階は最下級の《正騎士》。 魔術師としての位階は第三階梯。 魔術特性「変化の停滞・停止」の影響で、男性ながら魔力操作の感覚と略式詠唱のセンスが致命的にないため、初歩の汎用魔術ですら呪文の一節詠唱ができず、魔術戦では苦手な略式詠唱は持続付呪(デュレーション)型の術で補う。 魔力容量1865. MP、魔力濃度121. AMPと、世界最高峰の魔術学院で講師をするにはあまりにも数値が低い。 軍用の攻性呪文は【ライトニング・ピアス】、【ブレイズ・バースト】、【アイス・ストーム】といった基本三属しか使えないにもかかわらず、黒魔【タイム・アクセラレイト】など無駄に癖の強い変則的な呪文ばかりに適性がある。 高度な魔力操作が必要とされる無属性系攻性魔術も苦手で、狂霊などの存在とは特に相性が悪い。 むしろ魔術師よりも格闘家としての才能に恵まれているとされる。 ただし、魔術師としては三流だが魔導士としては一流で、一定の時間、自分を中心に有効射程半径50メトラの範囲内で魔術起動を完全封殺する固有魔術 【愚者の世界】を編み出している。 この固有魔術は自分や近くにいる仲間も魔術を使えなくなるという重大な欠陥があるが、宮廷魔導師団時代に身につけた卓越した帝国式軍隊格闘術や魔銃《ペネトレイター》という魔術に頼らない武器を持つため、魔術のみに傾倒した敵相手には有利に立ち回れる。 ただ、すでに発動している魔術を封じることはできないため、相手より先んじて発動させる必要があるうえ、あくまで初見殺しなので手の内が割れれば自分を窮地に追い込む諸刃の剣になり得る。 魔導士としての適性が偏りすぎているため共闘できる人材がかなり限られており、先手必勝の不意打ちならともかく対複数の拠点防衛ではほとんど役に立たない。 切り札として、セリカが編み出した【イクスティンクション・レイ】を使えるが、貴重な魔術触媒《虚量石(ホローツ)》と七節もの長大な詠唱を必要とする上に、使用後マナ欠乏症でまともに動けなくなるデメリットがある。 魔術競技祭および生存戦で担当クラスを勝利に導き、暗殺者から女王アリシアを救い、《炎の船》からフェジテを守り、スノリアを滅亡から救う、といった活躍のために帝国の英雄として国の上層部からは非常に高く評価されており、国の威信もかかった魔術祭典では帝国代表の総監督に指名されている。 ただ、自分の手柄でないことも含まれるうえ、全てが成り行きと偶然でしかない自覚があるので、本気で買い被られていると感じている。 レーン=グレダス 聖リリィ魔術女学院に臨時赴任する際に、セリカが施した白魔【セルフ・ポリモルフ】の応用魔術によって女体化した姿。 変身後はルミア並みの抜群のスタイルとなるが、女性らしく振舞うことへの抵抗から、言葉遣いも衣服も男のままにしている。 途中で魔術の効果が切れてグレンの姿に戻ってしまうが、聖リリィの生徒には「魔術の失敗により、お湯を被ると男になってしまう体質になった」という言い訳で誤魔化した(ジニーのみ気づいたが言及しなかった)。 後にフランシーヌとコレットに再会した際に事情を明かしている。 システィーナ=フィーベル 声 - 本作のヒロインの1人。 フィジテ地方の大地主である大貴族・フィーベル家の令嬢。 銀髪の美少女。 ルミアからは「システィ」、グレンからは「白猫」の愛称で呼ばれる。 典型的なメルガリアンで、祖父が叶えられなかった「メルガリウスの天空城の謎を解く」という夢を自身が果たすため、魔導者を目指して日夜魔術の研鑽に励む。 生真面目な性格で、初めは適当な授業を繰り返すグレンを軽蔑していた。 グレンが授業態度を改めるようになってからは彼を見直しており、しばしば見せる情けない姿に呆れながらも信頼を見せている。 また、学院が「天の智慧研究会」に襲撃され、ぼろぼろになってまで戦い続ける姿を見てからグレンに好意を抱いている。 長らく自分の気持ちにはっきりと気付いてはいなかったが、魔術祭典2回戦で不調に陥った時にグレンから激励を受けたことで遂に自分の恋心を自覚した。 恩返しのため母親から料理を習うなど、健気なところもある。 気が強く口うるさいこともあり、「お付き合いしたくない美少女」「説教女神」「真銀()の妖精」 などと呼ばれ、男子からの人気はそれほど高くない。 胸の成長に乏しく、ルミアに少々嫉妬している。 また、グレン同様オバケが苦手で、ヘビも苦手。 普段は意地っ張りで素直になれないため周囲からの評価は「面倒臭い子」だが、アルコールが入ると陽気かつ素直になる。 学院で起きたある事件で記憶喪失になり素直な態度を取れるようになった時には、短時間でファンクラブが形成されるほどに人気が出た。 趣味は小説を書くことだが、文才はない。 いわゆるヘタレで極限状態での精神面に脆さが見られ、遠征学修にてルミアがリィエルに拉致された時も足が竦んで動けなかった。 自身の婚約騒動の際には「天使の塵」中毒者を容赦なく始末するグレンを突き放したが、日常を取り戻すため恐怖を乗り越え奮起し、彼と共にジャティスに立ち向かっている。 そして自身を陵辱しようとしたジンが蘇り襲撃してきた際には、恐怖から竦んでしまう心を奮い立たせ自滅すれすれの荒技で紙一重の勝利を掴んでいる。 その後、数十年ぶりに開催された魔術祭典では、かつての祖父と同じ帝国代表選手団のメイン・ウィザードとして大会に参加することになる。 学年トップの秀才で位階は第二階梯。 魔術特性は【流転の加速・支配】という魔術師の申し子と言っても過言ではないもので、ほぼ全ての黒魔術に相性が良く、風のように各種パラメータが次々と変化し続ける魔術に特に相性が良い。 白魔術をやや苦手とするが、座学・実技共に高成績で一節詠唱を使いこなし、グレンの教えをもとに即興で呪文の改変を行うなど非常に優秀。 また、現在顕在的に使用可能な魔力容量こそさほどでもないが、潜在的な魔力容量については数十年に一人というレベルの逸材であり、グレンに師事してわずか半年で魔力容量10820、魔力濃度195という一流魔術師の水準を遥かに上回る規格外の数値を記録するほどになった。 ルーシャスの思念体によると、外宇宙の邪神の1柱とされる風統べる女王《風神》の神官家の末裔であり、髪色と魔力がその証拠だという。 いざというときにルミアを守れるように家族には内緒でグレンから魔術戦の手ほどきを受け、立ち回り方や即興の呪文改変の練度も上がってきており、同年代の学生と比較すると段違いに実戦慣れしている。 魔力量に任せて呪文改変を連発することで援護を行うのが主な戦術。 グレンでは指導しきれないほどに力を上げてからはイヴにも師事しており、戦闘技術や実戦経験こそ圧倒的に不足しているものの、実力を発揮できればプロ同士の魔術戦でも通用するレベルになっている。 しかし「超一流の戦い」にはまだまだついて行けず、戦力外と見なされることが多いが、幼馴染のエレンを救うための戦いでグレンに「相棒」と認められる。 様々な面でセラとよく似ており、グレンがシスティーナを「白猫」と呼んでいるのは、かつて「白犬」と呼んでいたセラとは別人だと心の中で言い聞かせるためでもある。 ルミア=ティンジェル 声 - 本作のヒロインの1人。 フィーベル家に下宿する金髪の美少女。 聖暦1838年トーマの月(7月)7日生まれ、身長158cm。 3年前にフィーベル家にやってきた当初はとある事情からシスティーナにも心を開いていなかったが、システィーナと間違われて誘拐されて以来本当の姉妹のように仲が良い。 誘拐事件の際に自分を救い出したのが特務分室時代のグレンで、それ以来ずっと彼のことを慕っている。 そのため、講師になったばかりのグレンが周りに嫌われている中でも唯一好意的に接していた。 知性によって正しく魔術を制するような世界を作りたいという夢は、魔術嫌いのグレンの考えを改めさせるきっかけになった。 優しく素直な性格で、スタイルも抜群。 このため男子からの人気も高く、学院には男子生徒で結成されたファンクラブが存在する。 趣味は手芸とバイオリン演奏。 他人の心の機微には人一倍敏感。 少々不器用で料理はあまり得意ではないらしく、早起きも苦手。 しかし最近では後悔しないようにと料理の練習も行っている。 本来の素性はアルザーノ帝国第二・ エルミアナ=イェル=ケル=アルザーノ。 自分が触れた相手の魔力や魔術を自分の意思で何十倍にも増幅できる異能「感応増幅者」であり、王家の威信に影響を与えかねない存在となったため、表向きは流行病にかかって死亡したという形で王位継承権を剥奪され野に下る。 実は「感応増幅者」とは似て非なる特殊な能力者で、その本質は 《王者の法(》と呼ばれる。 そのためか、今でも「天の智慧研究会」に「双生児の器」「空の巫女」として身柄を狙われ続けている。 追放されてなお暗殺者に身を脅かされた経緯からいつ死んでもいいような心構えを常にしているため、精神力が非常に強く、その胆力を見込まれて2年次の魔術競技祭では「精神防御」に出場し優勝を果たす。 図らずも自分を追いだすこととなった母親とは確執があったが、魔術競技祭の一件を経て和解に至る。 アセロ=イエロとの戦いでも自己犠牲でフェジテを守ろうとしていたが、皆と共に生きたいという本当の望みを自覚したことで命を捨てない選択肢を選ぶ。 それまではシスティーナに遠慮してグレンへの恋を諦めていたが、この事件で考えを改め正々堂々恋のライバルになることを宣言した。 また、学院に講師として赴任したイヴを同様に恋のライバルと認識している。 位階は第一階梯。 法医呪文と浄化呪文を中心とする白魔術と座学は優秀で、触媒さえあれば高位司祭が使うような高等浄化呪文さえ使えるものの、その他の実技が苦手なので成績は中ほど。 しかし強靭な精神力ゆえに眼前まで敵の構成魔術が迫って来ても呪文詠唱を途切れさせないため、実戦においては成績以上の実力を発揮する。 バランス良く、綺麗で無駄のない理想的な身体能力強化魔術を使うことができ、技量だけならシスティーナを超えているが、センスの有無の問題で直接戦闘には向かない。 ナムルスによって1日だけ魔法を使えるようになった時には空間を支配する 《銀の鍵》を操り、異能の遠隔付与に覚醒、魔術ではあり得ない現象まで引き起こしたが、使うほどに人間から存在が離れていくうえに本当の願いに蓋をしていたため真の力は発揮できなかった。 だが、第十三聖伐実行隊との戦いで、グレンのために生きることが自分が自分のために生きることだと強く願ったことで、自分自身の 《ルミアの鍵》を獲得、《銀の鍵》に比べれば力は大きく劣るものの、思い通りに異能を使えるようになった。 リィエル=レイフォード 声 - 本作のヒロインの1人。 帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー7《 》。 階級は正騎士。 櫛を入れていない淡青色の髪と「表情が死滅した」と表現される無表情、幼い見た目が特徴の少女。 苺タルトが好物で野菜が苦手。 周囲からの評価は一貫して「バカ」で、作戦行動の意味を全く理解せず敵に吶喊する悪癖があり、お目付け役のグレンとアルベルトは常に手を焼いている。 しかし、相手が格上であっても気合いでどうにかしてしまうため、特務分室のエースとして重用されている。 元々は「天の智慧研究会」で行われた『Project: Revive Life』の唯一の成功例である。 オリジナルであるイルシア=レイフォードの能力と記憶を引き継いでいるが、生まれて2年程度であるため精神面は未熟で依存心が非常に強く、自分を助けてくれたグレンのために力を尽くそうと考えるようになっている。 イルシアの遺言を聞いたグレンに保護され、経歴を伏せられたうえで特務分室に籍を置くことになった。 魔術競技祭からしばらくして、ルミアの護衛という形で学院に編入する。 当初はフィーベル邸の近くに立つアパートの一室を拠点としていたが、紆余曲折あってフィーベル邸に下宿している。 徐々にクラスにも慣れていったが、遠征学修先で兄を名乗るライネルに騙され「天の智慧研究会」側につきルミアを拉致するものの、その過程で自分の正体を知り絶望する。 しかし、グレンとルミアに受け入れてもらえたことから過去と決別し、グレンたちのもとに戻った。 この一件以降はルミアを友人として守ることを誓い、ついでのシスティーナ以外のクラスメイトにはあまり関心がなかったようだが、次第に他の面々にも愛着が湧くようになっており、聖リリィ魔術女学院のエルザとは留学中の紆余曲折を経て親友と言える関係を築いた。 この人間的な成長からジャティスも特務分室最弱という評価を改めるようになっている。 ルーンの仕様に存在するバグを利用した 【隠す爪(ハイドゥン・クロウ)】と呼ばれる禁呪法に近い高速武器練成、および白魔【フィジカル・ブースト】による怪力を利用した力押しが主な戦法(本人曰く、魔術で作った武器を使う戦闘なのでれっきとした攻性呪文)。 正式な剣術を学んだわけではないため邪法ともいえるような技を使うが、たぐいまれな戦闘勘によって勝利を引き寄せている。 戦闘中に魔術を使わないという特性上、グレンの【愚者の世界】の影響を受けないため、彼とは一緒に組んで仕事をしていた。 魔力容量6500の魔力濃度180と帝国軍でも数える程の高数値を持っているが、その資質を全然生かせていない。 なお、遠距離攻撃系の攻性呪文の腕は壊滅的でロクに的に当たらないが、後にグレンの指導により「攻性魔術の零距離射撃」という本末転倒な新技を編み出している。 学力は非常に低いが優れた暗記力を持ち、複雑な武器錬成術式も丸暗記したものをそのまま使用している。 ただし応用力が欠如しており、数学の問題も数式自体を覚えて解答するため、数字の順番が変わっただけで解けなくなってしまう。 セリカ=アルフォネア 声 - アルザーノ帝国魔術学院の。 元・帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー21《 》。 グレンの育ての親で魔術の師匠。 見た目は20歳ほどの美女だが、真の「 永遠者(イモータリスト)」と呼ばれるの体質。 400年前に記憶喪失となり、それ以前の記憶を持たないものの、時折聞こえる「内なる声」に悩まされている。 200年前の戦争で人類の切り札として活躍した『六英雄』の一人で、外宇宙から召喚された邪神の眷属を殺害した伝説を持つ《灰燼の魔女》、《惨劇の魔王》、《竜殺し》と恐れられた、人外と評される第七階梯に至った大陸最高峰の魔術師。 かつては帝国各地で自分の縁や痕跡を探していたが、結局それ以前に生きていた痕跡や形跡、自分を知る存在を見つけることはできなかった。 8000年から6000年前の時代を舞台とする「メルガリウスの魔法使い」に登場する魔将星たちと面識があり、彼らから「空(セリカ)」と呼ばれているなど謎が多い存在。 長い時を孤独の中で過ごし、大切な人たちとの別れを幾度となく繰り返してきたせいでグレンを拾うまでは、を繰り返す荒んだ生活を送っていた。 しかし、元同僚アンリエッタの暴走で滅ぼされた村の唯一の生き残りであるグレンを引き取ったことを機に特務分室を引退、現在は教授職と並行して「内なる声」が告げる使命に従い、自身の特異体質の謎を解くために学院地下に存在する古代遺跡の一つに当たる地下迷宮の探索を定期的に行っている。 学生の指導はしないが、グレンの代理で授業を受け持った時には生徒の理解度を超越した神殺しの術式の講義を始めたりと、自身の技量が桁違いすぎるせいでどの程度まで教えれば良いかの境界が漠然としてしまっている模様。 グレンのクズっぷりに頭を痛めるが実のところは家族として溺愛しており、講師の職を斡旋したのも真人間になってほしいという思いのほかに、魔術と同じく自分のことも嫌いになってしまったのではないかという不安があったためである。 また、グレンの性格はセリカの影響を大いに受けており、根本的に似たもの師弟である。 一方で自身の異常性から家族だと思っているのは自分だけではないかという不安も抱えていた。 グレンが講師になってから親バカが悪化しており、学生のための授業参観に教員の親として参加する、お世辞でもグレンが褒められると有頂天になる、グレンが忙しくしているのを見て拗ねるなどの行為が目立つようになる。 グレンの魔術論文執筆を兼ねた「タウムの天文神殿」調査に同行した際にルミアとシスティーナによって開かれた「星の回廊」を通って、自身が踏破し得なかった地下迷宮の89階に到達。 そこで起きたアール=カーンとの戦闘で霊体を激しく損傷し魔術師としての生命が絶たれかけたが、ナムルスによって最悪の事態は免れた。 『フェジテ最悪の3日間』以来《内なる声》が強くなり、非道な殺戮をしている自分の姿を夢に見るようになる。 焦りを感じて秋休みにグレンとスノリアへ家族旅行に向かうが、記憶を失う以前の自身を知るル=シルバが復活し、またも戦いに巻き込まれる。 白銀竜を追って足を踏み入れた《銀竜教団》の本部で自身がル=シルバに鍵を刺している記憶の一部を取り戻し、自身が魔王である可能性に思い至るが、グレンが憧れた『正義の魔法使い』で在り続けるため覚悟を決める。 旅行を終えると休職して、眠ったままの白銀竜だった幼女を自宅で介抱している。 全ての物理法則を破壊し自在に再構築する魔術特性【万理の破壊・再生】により、攻性呪文の高威力行使や時間の頚城の破壊といった、一個人の枠を超えた卓越した魔術行使が可能。 二反響唱を超える三重唱を使いこなし、ただ一言の呪文改変で3つのB級軍用魔術を発動する。 魔力容量・魔力濃度は共に測定不能。 大量消費・大破壊をとにかく好み、炎熱・冷気・電撃の三属呪文を強引に重ね合わせることで生み出した虚数エネルギーにより対象を根源素(オリジン)にまで分解消滅させるという、個人で使用する術の中では最高峰の威力を持つ黒魔術 【イクスティンクション・レイ】を開発、グレンに伝授している。 また白魔改【ロード・エクスペリエンス】を使い、かつての仲間《剣の姫》エリエーテの遺品である真銀製の剣を使用することで彼女の卓越した剣技を再現することも可能となり、白兵戦でも隙がない。 アール=カーン戦で魂に負った傷の影響で魔力容量が減退したため長期戦が以前より苦手になっているが、魔力濃度こそ世界最高峰のままなので魔術の威力はさほど変わらず、全盛期の力がなくとも古代竜と戦い勝利できるだけの強さを持つ。 イヴ=イグナイト 真紅の髪に紫炎色の瞳をした、19歳の女性。 当初は帝国宮廷魔導士団特務分室室長、執行官ナンバー1《 》であったが、後述の経緯で免職され、帝国魔術学院へ赴任する。 近距離魔術戦最強の《紅炎公(ロード・スカーレット)》として恐れられるイグナイト家の生まれだが、当主である父が平民に産ませた私生児で、事故で魔術能力を失った嫡出子の姉の代わりに室長となった。 貴族主義の家で肩身の狭い思いをしてきたせいで上昇志向が強く、プライドが高い。 課せられる重圧が過酷な一方、親戚一同だけでなく父からでさえもまともな扱いを受けて育ってこなかったという貴族社会特有の壮絶な人生を歩んでおり、幼い頃からイヴの面倒をみてきたバーナードからは幼い少女だった彼女が現在のような彼女として振舞う生き方しかできなくなっていることに同情を寄せられている。 14歳にして飛び級を重ねて帝国軍士官候補学校を歴代最短で卒業、模擬魔術戦会では圧倒的な戦績で1位を叩き出すなど優秀な能力を発揮したが、父親からは遂に認められることはなかった。 一族の中で唯一自分に優しかった姉のリディアが自分を守って魔術能力を失ってからは、繰り上がりで次期当主になり、姉の願いであった家の体質改善をするべく手柄を求め続けたが、度重なる地獄の重責と重圧で心は徐々にすり切れていき、いつしか初心を忘れて冷酷な人格が形成されていった。 傲岸不遜に振舞うが、これは父からの押し付けによって「イグナイト家の名誉を守る」ことのみを行動目的にするよう自己暗示をかけているためで、その目的のためならば他人のみならず自分の心すら裏切って利用する。 かつてセラが殉職したのは彼女が父からの圧力に屈し救援を送らなかったことが原因であり、グレンにはこの件で特に嫌われているが、本質的にはグレンと同じく弱者を放ってはおけない善人であり、セラの件も内心では罪悪感と後悔に苛まれ続けている。 特に「正義の味方」という夢を砕かれながらも、未だ心の底では正義の魔法使いであり続けているグレンの存在は、イヴ自身にとっては彼女自身の生き方を全否定されかねないほどのコンプレックスとなっているので、基本任務に私情を挟まない自らの感情を乱す例外である。 グレンに対して一方的な従属を強いる彼女の物言いはこのコンプレックスからきており、グレンのやり方を否定しなければ自分のやり方が間違いになってしまうという途轍もないプレッシャーを感じている。 ルミア暗殺計画ではルミア自身を囮とすることで第二団のザイードを生け捕りにする計画を立て、リィエルの秘密を盾にグレンを計画に巻き込むが、功を焦ったことが災いしてザイードの術中に嵌ってしまい、『魔曲』で彼の傀儡とされてしまうことになった。 事件解決後、勢いとはいえグレンにそれまで感じてきたコンプレックスを吐露、普段とあまりに違う言い方でグレンには理解されなかったものの単なる卑劣で冷酷な元上司という認識が若干変わることとなった。 ジャティスによるフェジテ市庁舎爆破テロの際には、ジャティスの確保・抹殺を優先するあまりにグレンを孤立させ囮に使うが、ジンに追い詰められるシスティーナにかつて死なせてしまったセラの姿を重ね、目的を忘れ思わず救助する。 その後、ジャティスとの戦闘に際してグレンに共闘を拒まれたため単独で戦闘に臨むが、意志の強さを持たないことからグレンを含めた特務分室のメンバー中で最弱と酷評され、自身の行動を全て先読みされたあげく左腕を肘から切り落とされるなど満身創痍の状態になるまで追い詰められる。 グレンを侮辱したために殺害されそうになったところで、自身の命令を無視して駆けつけた部下たちにかろうじて救助されたものの、アルベルトからは独断での利己的な行動を厳しく咎められることとなる。 『フェジテ最悪の三日間』の後、度重なる失態と負傷のショックによる左腕の魔術能力喪失によって父アゼルに勘当されてしまい、以降対外的には母方の姓である「 イヴ=ディストーレ」を名乗る。 軍においても特務分室から第八魔導兵団への異動、百騎長から従騎士長への軍階降格という左遷処分を受け、新たに導入されることになった軍事教練の戦術訓練教官として学院に派遣された。 言葉こそ厳しいが丁寧な教え方で学院内での評判も良く、「裏学院」での騒動で生徒たちを守るため奮戦したこともあって生徒達から強い信頼を得ている。 魔術戦の技能はアルベルトには劣るが高く、左腕が使えない状態でもB級軍用魔術を難なく使いこなせる。 最も得意とするのは《紅炎公》の所以となった炎熱系魔術で、指定した領域内における炎熱系魔術の起動『五工程』(クイント・アクション)をすべて省略できる眷属秘呪 【第七園(だいななえん)】を得意とするほか、殺意・悪意を視覚化する索敵系の眷属秘呪 【イーラの炎】と多重起動することで領域内で殺意を抱いた者を無力化するなど、事前の準備は必要だが広範囲の敵を一度に倒すことも可能。 また、イグナイト家が長きに渡り秘匿している独自の情報網を持ち、そこから得られる情報を利用した権謀術策に長ける。 ピエラという空戦型の神鳳を子供の頃から飼育している。 アルザーノ帝国魔術学院 [ ] 「」も参照 2年次生2組 [ ] ギイブル=ウィズダン 声 - システィーナに次ぐ成績を誇る男子生徒。 位階は第二階梯。 平民の出身で、反骨心とハングリー精神の塊。 皮肉屋で周囲となれ合おうとしないが、仲間思いなところもあり周りの雰囲気に流されることもある。 については絶対の自信を持っており、転入早々に高い実力を見せつけたリィエルをライバル視している。 日頃毒づきはするがグレンのことは信頼しているようで、学園で【メギドの火】が発動しようとしたときには彼の登場や決断を信じ級友達を説得していた。 カッシュとは正反対な性格で、彼に苦言を呈したり皮肉ったりすることが多いが、いがみ合うほど険悪でもない奇妙な間柄。 身体能力面には不安が残り、近接戦闘は苦手だが、追い詰められた状況で、冷静に逆転の一手を見出せる。 魔力祭典選抜会の時点で、魔力容量1950、魔力濃度145と、魔力の質に関しては一流魔術師に匹敵しつつあり 、座学試験でも860点(1000点満点)で60人中7位。 ウェンディ=ナーブレス 声 - ワイン製造で財を成した地方の有力領地貴族ナーブレス公爵家の令嬢。 高飛車な性格で、お嬢様口調とツインテールが特徴的。 両親は普通の思想を持つが、本人だけがなぜかカチコチの前時代的貴族主義者。 領地は水も空気もよく、とても過ごしやすい所として有名。 テレサやリンとは実家の領地へ招待するほど親しい。 また、「フェジテ最悪の3日間」で命を救われてからは、イヴのことを尊敬している。 自称「システィーナの永遠のライバル」だが、周囲からはその思いは一方通行だと指摘されている。 位階は第二階梯。 システィーナやギイブルに匹敵する実力者だが、不器用かつ少々どんくさく肝心なところでドジを踏む。 そのため魔術競技祭では「決闘戦」のメンバーから外されるが、クラストップの【リード・ランゲージ】の腕前を買われ「早解き」に出場し優勝した。 カッシュ=ウィンガー 声 - 大柄な少年。 田舎の農家の三男で、センスはあるが、同級生より本格的に魔術修練を始めるのが遅かったというハンデを背負っている。 下宿暮らしで、でアルバイトをしている。 社交的な性格で、友人も多い。 学校の行事などで遠出するときは、必ずと言っていいほど女子風呂への覗きを敢行するという思春期の男子らしい行動をとっているが、成功したことはない。 グレンに対して好意的な学生の一人だがクラスの美少女達と親しいことには不満があるため、時折同志を募って敵対することもある。 ギイブルとは正反対の性質で言い合うも多いが険悪ではない不思議な間柄。 位階は第一階梯でそれほど優秀とはいえないが、身体能力と状況判断力に優れており、魔術競技祭ではウェンディに代わり「決闘戦」に出場した。 グレンが担任になってからの半年間で成長し、魔術祭典の代表候補に選ばれるまでになった。 セシル=クレイトン 声 - 女顔で小柄な少年。 読書家で集中力が高く、座学は得意。 一方で実技が苦手だったが、魔術競技祭で「魔術狙撃」に出場して好成績を収めて以来、狙撃に関して実力を着実に伸ばしている。 フェジテ防衛戦時にはアルベルトに観測手として抜擢され、狙撃部隊に配置された。 リン=ティティス 声 - 小柄で小動物的な雰囲気を持つ少女。 着やせするタイプで、胸のサイズはルミアに匹敵する。 領地経営に失敗して没落した貧乏貴族の末裔。 入学早々ボッチに成りかけていたが、カッシュに紹介されてウェンディと仲良くなったという経緯がある。 自己評価が低く、魔術の実技が苦手なこともあり、魔術競技祭では「変身」に出場することになり直前まで怯えていたが、グレンの後押しを受けて奮起し、最高得点をたたき出している。 位階は第一階梯。 カイ=ファニス、ロッド=リブリー 声 - (カイ)、(ロッド) 魔術競技祭で「飛行競技」に出場、ペース配分の練習を重点的に行ったのが功を奏し3位に入賞した。 ややトラブルメーカー。 カイは調理技術に関して非常に詳しい。 テレサ=レイディ 声 - メリハリの利いたモデル体型の少女。 貿易商レイディ商会の娘。 おっとりとした雰囲気とは裏腹に、抜け目のないところがある。 休学して魔術祭典を応援しに行く際には、実家の伝手を活用して全員をミラーノまで連れてきた。 天性の豪運の持ち主で、異常に賭け事が強く、イカサマを駆使したグレンでも相手にならなかった。 ウェンディのことを「要所でドジさえしなければ、いつでも主席を狙える」と高く評価しており、彼女と度々ペアで戦っている。 系の白魔術のうち特に遠隔操作系の魔術が得意。 アルフ=モップス、ビックス=ガヤス、シーサー=エキストラト 声 - 須田祐介(アルフ) 仲良し3人組。 チームワークを期待され魔術競技祭では「グランツィア」に出場、グレンの指導によって難度の高い戦術「サイレント・フィールド・カウンター」を成功させ優勝する。 その他学生 [ ] リゼ=フィルマー 3年次生の主席で、学院の生徒会長。 灰色の髪と黒瞳の怜悧な美少女。 グレンからは「キツネ」と呼ばれる。 情報収集に長けており、グレンが隠蔽した不祥事の証拠を握って様々な雑用を彼に任せているが、そのお人好しなところに信頼を置いている。 入学したばかりで周囲から浮いていたシスティーナを助けたことがあるため、彼女からは強く信頼されている。 本名は リーゼリット=ルチアーノ。 建国以来の大物マフィアにして騎士の家系であるルチアーノ家の跡取りで、左手の甲に家紋である「天翔ける双頭竜」が刻まれている。 やや非力だが、魔術に加え剣術にも秀でるなど文武両道を体現した生粋のオールラウンダーで、凄まじい修羅場をくぐり抜け続けるシスティーナや軍属のリィエルのような規格外を除けば生徒の中でも最強と評されている。 習得している呪文も、攻性呪文から法医呪文まで、数も種類も豊富、咄嗟の機転や応用力もあることから「器用万能」とも評される。 選抜会では、魔力容量3240、魔力濃度125 、座学でも915点で4位 と、既にセミプロの域に達しており、学生の身ながら「フェジテ最悪の3日間」でも大人に負けない戦果を出し、決闘戦ではシスティーナ、レヴィンに追随する勝率を上げた。 魔術祭典のサブ・ウィザードにも選出されて、選手団随一の柔軟さと状況対応力を遺憾なく発揮する。 ジャイル=ウルファート 声 - 2年次5組の学生。 魔術士らしからぬ大柄で鍛え上げられた体格を持つ、厳つい強面の少年。 没落弱小貴族の三男。 学院内では札付きの不良として有名。 相当な修羅場を潜っているのか精神力はかなり強靱で、競技際では「精神防御」にてルミアと激しい戦いを繰り広げ惜敗した。 ガラも口も悪いが律儀な性格をしており、不良グループの仲間からも慕われている。 また、グループの面々を引き連れて地下下水道の定期保守作業なども請け負っている。 自己強化系の魔術を主体とする、生粋の前衛盾兼パワー・ファイター。 特に白魔【ボディ・アップ】や黒魔【トライ・レジスト】の自己防御系魔術の技量が高く、とにかくタフで頑健であり、どんな状況でも最後まで2本の足で立っている。 アース=カメンター 声 - 魔術競技祭実行委員会として実況を担当した男子生徒。 アニメ版ではグレンとレオスの魔導兵団戦でも実況を務めた。 クライス=アインツ、エナ=ウーノ 声 - (クライス) 2年次生1組の生徒。 共に1組では上位の生徒で、競技祭にも出場している。 アセロ=イエロがフェジテを襲った際には恐怖心に負けてルミアを責め、決戦が開始されてからも避難所にとどまっていたが、彼女が自分たちのために犠牲になろうとしているのをナムルスに見せられて奮起し、結界の補助に駆けつけた。 アルフォンス=アルガント 3年次生の男子生徒。 帝国議会上院議員の息子であり、家柄を傘にきた高慢な性格。 リゼに前年の生徒会選挙で敗れたことを根に持ち、彼女を失脚させ生徒会に代わる「学生議会」を立ち上げようという野望から、上流階級へ不満を抱く生徒たちを扇動して学院に「特別講座」の半額化を要求するデモを行う。 しかし、(自称)学院側全権交渉者のグレンが時間を稼いでいる間にリゼが学院の説得を成功させたことで計画が頓挫、裏で行なっていた数々の犯罪行為を暴かれたことで警邏庁に連行される。 父親の権力で即日釈放され、取り巻きを率いてリゼに復讐を目論むも、彼女が自分よりも格上のルチアーノ家であることを知り、恐れをなして逃げ去った。 マリア=ルーテル 1年次生。 仄かに桃色がかった色素の薄い髪の少女で、華奢で小柄な身体つき、よく整った顔立ちに大きなくりくりした瞳のために、小動物的な印象を与える。 国籍はアルザーノ帝国だが、実はレザリア王国の出身。 実家は教会で、幼少期からの習慣で旧教を信仰しており毎日の礼拝を欠かさない。 しかし、何らかの理由で捨て子となり、現在はフェジテにある修道院で下宿しながら学院に通っており、故郷への帰還は帝国と王国の不安定な関係では無理だと諦めている。 誰に対しても分け隔てなく絡んでいくコミュ力の怪物。 色々言動性格に難があり、少々うっとうしいが、明るく人懐っこいので邪険にし辛い。 帝国の英雄になったグレンに憧れているのか、なぜか最初から好感度が高い。 周囲にはあまり見せないがかなりの努力家で、ひたむきな努力と鍛錬の賜物なのか、卓越した魔力容量を誇り、中でも白魔術の腕前は学生離れしている。 魔術祭典に出場して有名になって父親と再会したいという願いから代表選手団入りを目指し、優れた才能から1年次生ながらに選手の1人に選抜され、その性格からマスコット、あるいはムードメーカー的な立ち位置を確立する。 劣っている体力面と戦闘経験を補うために、基礎体力訓練や魔術戦の地稽古などの地味でハードな訓練メニューを課されているが努力で乗り越える。 ハインケル=ベーツ 2年次1組の生徒。 長身痩躯で寡黙な少年。 魔力制御の感覚に優れ、遠距離からの面制圧系攻性呪文の操作を得意とする。 さらに近距離魔術戦も高いレベルでこなし、懐に入られても足手まといにはならない。 魔術祭典の代表選手団に選抜され、イヴの指導の元で支援火力役としての訓練を積んだ。 講師・教授 [ ] リック=ウォーケン 声 - アルザーノ帝国魔術学院学院長を務める初老の男性。 若い頃は精霊使いで、剣を片手に遺跡探検をしていた。 立場上グレンやルミア、リィエルの素性を当初から把握しており、学院内で起こる生徒や職員が原因のトラブルの数々に頭を悩ませている。 「フェジテ最悪の3日間」においてはセルフィと共に奮闘し、事件後にマキシムの策略で一時更迭されたものの、彼の失脚により再び学院長に返り咲いた。 セルフィ リックと契約している水ので、外見は10代前半だが人間の数倍の時を生きている。 彼の妻を自称しているが、周囲からの視線を気にするリックの意向により学院では滅多に姿を現さない。 ハーレイ=アストレイ 声 - 2年次生1組の担当講師。 若くして第五階梯に至った天才魔術師。 26歳。 性格は典型的な昔気質の魔術師で、教え方も古臭く、権威主義者、傲慢で尊大、頑固、自分以下の人間を見下すというとっつきにくさから苦手意識を持たれることも多い。 2年次生2組の生徒たちに対しても「雑魚供」呼ばわりしたり、セリカに対しても嫌悪感を隠さないなど当初から暴言が目立つ。 しかし「真の魔術師」としての矜持があり、勝ち目がなくとも決して戦いから逃げない信念も持っている。 人の名前をフルネームで呼ぶ癖がある。 経歴の低さからグレンのことを毛嫌いしているが、当のグレンには「ハーなんとか先輩」など適当な名前で呼ばれ相手にされていない。 年齢の割に生え際が後退していることを気にしており、グレンに「ハーゲイ先輩」と呼ばれた時には激怒した。 一応内心ではグレンの実力は認めており評価もしている。 最小限の魔力で最大限の効果を生む方法を突き詰め、C級軍用攻性呪文の軽さと魔力消費でB級の物理作用力をもたらす 「収束起動」という超技巧を編み出している。 さらに失伝魔術であるはずの「力天使の盾」の効果すら条件付きで再現するという優れた研究者としての側面も見せている。 自分の研究成果を守るためと言いつつも、実は学院や生徒を心の底から本当に大切に思っていたらしく、「六英雄」のラザールの襲撃で多くの講師や教授が怯える中でもセリカが駆け付けるまでツェストと二人で奮戦し続けた。 ツェスト=ル=ノワール 声 - アニメ版は「ツェスト=ド=ノワール」表記。 アルザーノ帝国魔術学院の教授で精神作用系魔術の権威。 領地貴族ノワール家当主。 位階は第六階梯。 伊達男だが、精神魔術で少女の心を汚染していくのを見るのが好きな変態であり、オーウェル共々学院内では危険人物とされ、リックも内心クビ候補に挙げている。 通称「変態男爵」。 ただし、魔術師としての実力は非常に優れており、勝てはしなかったものの「六英雄」のラザール相手に精神魔術を駆使して味方の損害を抑え、驚異的なまでの粘りを見せた。 オーウェル=シュウザー アルザーノ帝国魔術学院の魔導工学教授。 学院に毎年莫大な出資をしている領地貴族シュウザー家の当主で、第五階梯に至った若き天才。 根本的にはマトモな愛国者だが、あり余る熱意と才能があさっての方向に空回りする変人。 通称「天災教授」。 常識を変えるような凄まじい発明をいくつも片手間で行っているが、自分ではその凄さをまるで理解しておらず、間違った使い方ばかりしている。 発明品の検証助手に選ばれた者は決まって強烈なトラウマを植え付けられるため、教師の間では公然と「生贄」と呼ばれている。 なお、一緒にするとより危険であるためセリカだけは助手に選ばれていない。 助手を務めた一件以来、グレンのことを最大の好敵手かつ心友として一方的に認め、以降も発明の検証に無理矢理巻き込んでいる。 セシリア=ヘステイア アルザーノ帝国魔術学院の医務室に勤める法医師。 儚げな印象の美女で、新聞部の学内ランキングでは「守ってあげたい儚げな美人ランキング」で常に首位を独走している。 19歳。 例外的に公的な立場で法医治療を一般人に施すことを許されている、法医術研究の大家であるヘステイア家の出身。 若くして第四階梯に至り、法医呪文や魔術薬学に関する造詣や腕前は学院随一。 切断された腕を元通りに接合できるほどの技量を持つなど将来有望だが、生まれつきほぼすべての内臓が弱い虚弱・病弱体質で、頻繁に吐血する。 その虚弱さから教師の道を断念した過去を持つ。 ほんの一部の特権階級だけしか法医治療を受けられない現状を憂いており、将来的には平等に治療を受けられる「法医院」を設立することが夢。 その夢を叶えるため、法医術の研鑽をしつつ、魔術に関する法律などを学び、講演会を通して自分の考えを広め、魔術師としての位階を高めて魔術学会での影響力を得ようと努力している。 レオス=クライトス 声 - クライトス本家の嫡男で次期当主候補。 システィーナの婚約者。 容姿端麗な男性。 エレンの兄。 昔からシスティーナに求婚しており、システィーナ自身も幼いころは彼に憧れを抱いていた。 しかし、魔導考古学者という彼女の夢を否定するようになったことですれ違いが生じており、その好意は薄れてしまっている。 私立校であるクライトス魔術学院の教師で、帝国総合魔術学会でも名の知られた有名人。 病気による長期療養という名目で表舞台から遠ざかっていたが、特別講師としてアルザーノ帝国魔術学院に赴任、高度な軍用魔術理論を普通の学生に理解させる高い指導力から一気に人気を取る。 その知識量は素晴らしくグレンも感服していたが、一方でそれに伴う実践と経験がまるで伴わない知識だけの付け焼刃にされたような姿に当初から違和感を抱いていた。 実は学院に赴任した時点でジャティスに「天使の塵」で操られており、グレンとの魔導兵団戦で引き分けた直後に限界を迎え死した。 その後は正体を現すまで、ジャティス本人が変身魔術でレオスに成り代わっていた。 ローレンス=タルタロス 魔術教授の一人で楽奏クラブの顧問を務める文化人。 恰幅のいい中年男性。 ルミア暗殺計画が持ち上がったころにはすでにザイードの「魔曲」の影響下に置かれており、自分を研究会の協力者だと思い込まされて計画に荷担させられていた。 マキシム=ティラーノ 「マキシム魔道塾」という私塾の塾長として貴族の三男坊を中心にアマチュア軍人としての魔術師の育成を行っている初老の男。 魔術学院の第366期卒業生。 在学中は、優秀だが非常にプライドが高く、同期との諍いが絶えなかった問題児で、卒業後は人間関係の問題を起こして各地の魔術関連機関を転々としていた。 かつて魔術学院学院長だったが人間関係の問題でリックにその座を奪われたことがあり、武断派の教導省関係者や理事会有力者への賄賂とコネを使い、「フェジテ最悪の三日間」を経てリックを更迭し魔術学院の新学院長に就任する。 極端な武力至上主義者で、そこに直結しない科目を切り捨てる仕分けを敢行しようとした。 しかしグレンの行動パターンをインプットした「複製人形(コピー・ドール)」に反感を抱かれ、決闘を申し込まれたうえにカツラを大衆の面前でむしり取られてしまう。 威信を取り戻すために「裏学院」での生存戦をグレンに持ち掛けるも、2週間の特訓を経た2組の生徒たちに教え子を次々と倒され、さらには突如として現れた「本の怪物」に圧倒されて完全に戦意を喪失する。 その際、グレンから教育者としての在り方について説教されて反省し、脱出後セリカが集めた裏工作の証拠を提示され学院長を罷免となったときも反論せず「自分が人に物を教えるのは早かった」と素直に認め退陣した。 フォーゼル=ルフォイ=エルトリア 学院の魔導考古学教授。 37歳の独身男性。 雰囲気は陰鬱でダウナー系、偏屈で頑固そうなしかめ面、獅子の鬣のような金褐色の髪、鍛え上げられた歴戦の猛者か荒武者のような風貌。 一方で行動はアッパー系でアグレッシブ、人の話を全く聞かず、自分勝手で我儘で頑固な性格と、非常に性質が悪い駄目人間。 女性に危険を侵させるわけにはいかないと考えているが、言動のせいで男尊女卑の思想を持っていると思われがち。 魔導考古学研究に全てを捧げており、研究のためなら莫大な費用を経費として無断で払い、遺跡への不法侵入やなどの犯罪行為さえ辞さず、国家が絡む仕事にも協力しないという問題人物。 しかも、論文はたまに論理が強引で支離滅裂になるので、人から理解を得られない。 加えて出版物もほとんど売れていない。 システィーナとは魔導考古学について意見をぶつけ合う喧嘩友達のような関係。 ロラン=エルトリアの子孫であるが、いろいろ面倒なので気を許した相手以外にはフルネームを明かさないようにしている。 暗号文章の中に書き手の感情と記憶の全てを出力し、隠匿する1つの小世界を構築するという「エルトリア暗号」を解読できる唯一の人物 で、その暗号を用いて記述された「アリシア三世の手記」の解読を半ば強引にグレンから引き受けている。 魔術祭典の代表選抜会の時は、1週間がループしていることを知らされないまま、グレンの頼みで《ル=キル時計》の謎解きを手伝う。 数々の不始末の埋め合わせで魔術祭典の監督補佐を任されるが、職務を放棄して遺跡都市の探検に行ってしまう。 決勝前夜まで戻らなかったが、その間に手記の解読は済ませていた。 アルザーノ帝国王室関係者 [ ] 「」も参照 アリシア=イェル=ケル=アルザーノ七世 声 - 現アルザーノ帝国。 ルミア(エルミアナ)の母。 かつては「アルザーノの白百合」と呼ばれた美女で、今でもその美貌は衰えを知らない。 アルザーノ帝国魔術学院の卒業生で、社交舞踏会では亡き夫と共に「妖精の羽衣」を勝ち取ったことがある。 ルミアのことは愛しているが、政治的問題から彼女を放逐したことに長年負い目を感じている。 魔術競技祭の観戦のため魔術学院を訪れた際、エレノアが施した呪いによって暗殺されかけ、解呪する条件としてルミアを殺さなければならない状況に追い込まれるも、グレンたちの尽力により事なきを得る。 その後、あらためてルミアと向き合い和解し、彼女にお守りとして魔術触媒となる香油を贈った。 グレンのことは部下としてだけでなくルミアの命の恩人として信頼すると同時に、彼が心をすり減らして辞職したことに負い目を感じている。 また、娘がグレンに惚れていることを見抜いており、その恋路を応援している。 魔術祭典の最中に行われたレザリア王国との首脳会談では舌戦で交渉を有利に進めていくが、各勢力それぞれの思惑により和平を妨害され、ジャティスの介入がとどめとなり目標達成に失敗する。 ゼーロス=ドラグハート 声 - 王室総隊長を務める初老の男。 40年前の奉神戦争を生き抜いた猛者で、二刀細剣の達人。 かつては『双紫電』の異名で呼ばれていた。 言葉少なで分かりにくいが女王や国家へ対する忠誠心は本物であり、必要であれば自分を犠牲にすることも厭わない武人。 同時にルミアの事情を知る人物でもある。 エレノアに命を狙われたアリシアを守るため、己を犠牲にする覚悟で王室親衛隊を動員しルミア殺害を図る。 助太刀に入ったグレンの妨害により失敗するが、状況を理解した彼の【愚者の世界】で呪いは無効化されることになった。 グラッツ=ル=エドワルド 女王府官房長官を務める片眼鏡の老紳士。 爵位は侯爵。 「円卓会」のメンバーでもある。 かつては《ワルドの金獅子》と呼ばれていた。 話が長くつまらないのが玉に瑕。 アゼル=ル=イグナイト 女王府国軍大臣兼、国軍省統合参謀本部長。 巌の表情に顔の向こう傷の赤毛の男。 帝国王家の分家筋にあたる三大公爵家の一角。 前《紅焰公》。 武断派の筆頭で、レザリア王国に対抗するために軍拡を主張する。 女王を温いと評し、自らが真に強き指導者として滅びゆく帝国を救うという野望を持つ。 イヴの父親だが、のような理不尽な扱いを強いており、私生児の彼女を「卑賎」扱いして恐怖で支配している。 「フェジテ最悪の三日間」の折、アンドリューの捕縛を敢行し、円卓会の文治派メンバーの発言力を低下させ、後釜に武断派を加入させて自身の発言力を高めている。 【英霊再臨の儀】の雛形になる『Project:Revive Life』を手中に収めるために蒼天十字団を一時的に牛耳り、儀式の完成後はイリアの幻術で不良債権となった蒼天十字団を一斉摘発させ、自らを英雄として国内での発言力と影響力をさらに高める。 エイブラム=ルチアーノ 帝国老舗『西マハード会社』を牛耳るルチアーノ家現当主。 爵位は騎士爵。 派手な伊達姿の傾き老人。 ルチアーノ家は、帝国の裏社会を取り仕切る建国以来の大物マフィアでありながら女王に忠誠を誓い、代々伝統的に騎士の称号を与えられ、円卓会にも席を持つ大家として有名。 アンドリュー=ル=バートレイ 円卓会のメンバーで三大公爵家の一角。 文治派の筆頭で「蒼天十字団」を運営し、裏では天の智慧研究会の「急進派」に協力していた。 「フェジテ最悪の三日間」の折にアゼルに捕縛され、その際に死亡する。 アリシア三世 およそ400年前に在位していた第13代女王。 病床に伏せる先代女王に代わり10代半ばの頃から政務を引き受ける傍ら、王宮を抜け出して幼なじみのロランと魔導考古学の探究に励んでいた。 帝国の栄光と発展は魔術にありという卓越した先見の明から、当時各魔術ギルドや魔術結社に散逸していた知識や技能を国が全て統括するという方策を打ち出した名君で、その集大成としてアルザーノ帝国魔術学院を設立し、その初代学院長となった。 その一方で晩年は原因不明の病に冒され発狂していた、異能者の迫害を始めた最初の人物、「蒼天十字団(ヘヴンス・クロイツ)」の創設者、「Project:Flame of megiddo」や「Project:Revive Life」を最初に打ち立てたなど非常に曰くの多い人物でもあり、その最期は公的には病死とされるものの死因には様々な説が存在している。 「何かとてつもない脅威が空からやってくる」「遥か遠き後世、聖なる王の血より生まれ落ちる悪魔の化身が国に災いをもたらす」といった予言をしていたとされている。 フェジテで《嘆きの塔》を発掘して以来、《魔王遺物》と《禁忌教典》の存在に取り憑かれ、アルザーノ帝国魔術学院を運営する陰でロランの忠告を無視して研究を継続していた。 だが、《封印の地》で王家の家系図を見たことで、「アルザーノ王家は《天空の双生児》を生むための孕み袋で、女しか生まれないように魔王の呪いを受けていること」「アルザーノ帝国は禁忌教典に至るために魔王が作った広大な魔術儀式場で、アルザーノの民は畜産増殖された生贄であること」に気付いてしまい、発狂してになっていた。 狂気に陥った人格と正気の人格が存在し、狂気の人格は魔王が《天空の双生児》と共に世界へ再降臨し《禁忌教典》を手にして世界を破滅させると確信して、《禁忌教典》に対抗する《Aの奥義書》を作るために裏学院を構築、蒼天十字団を結成し、英雄クラスの人材を保存する【Project:Revive Life】や《嘆きの塔》をフェジテごと吹き飛ばすための【Project:Flame of megiddo】といった禁断の魔術を研究させ、未来に己の血統から生まれる《天空の双生児》を根絶する慣習を広めるために異能者に対する差別と弾圧を行った。 それを食い止めようとした正気の間で完全に自己矛盾した行動をとり、最期は「Aの奥義書」を「裏学院」ごと封じた後で、自ら拳銃でその命を絶った。 ロラン=エルトリア 400年ほど前の人物で、「魔導考古学の父」と呼ばれる近世では有名な魔導考古学者であり、童話作家。 代表作はメルガリアンのバイブルである「メルガリウスの天空城」、にして古代神話大成である「メルガリウスの魔法使い」。 アルザーノ王家の遠い親戚で、ひと回りほど歳下のアリシア三世と共に研究を行っていた。 聖暦前古代史研究を行う課程で世界各地に伝わる古代の神話・伝説・民間伝承を独自の分析・解釈を元に編纂していた。 研究の末に《禁忌教典》と《魔王遺物》の存在に触れ、超魔法文明が暗黒と悪夢の世界だと知り、魔王遺物が世に出れば国が滅びるほどの大混乱が起きると懸念して夢を断念した。 魔王や魔王遺物とは直接関係のない物語を童話として編纂し直し「メルガリウスの魔法使い」を出版するが、それから5年後、魔王遺物である「無垢なる闇の印」を刻まれた神官家の生き残りを探して単身レザリア王国に足を踏み入れるも、聖エリサレス教会に異端者として捕らえられ、「邪悪な思想の書籍を世に出し、無辜なる民を惑わした罪」でに処された。 原作に記されている言葉「教典は万物の叡智を司り、創造し、掌握する。 故に、それは人類を破滅へと向かわせることとなるだろう。 」は火刑台に上った彼が最後に残したとされる言葉。 ルーシャス アリシア三世の夫。 ロランとも古い付き合いであった。 夢を追うアリシアが好きだったと、ロランが魔王の研究から手を引いた後も彼女の研究を黙って見守っていたが、最期は発狂した妻に射殺される。 その正体は古代の魔王の人間としての姿のひとつ。 エルトリア暗号を解いたグレンを手記の精神世界に閉じ込めたが、1つのミスで正体を見抜かれる。 「無垢なる闇の印」で眷属を召喚しグレンを殺そうとしたが、精神世界に突入してきたシスティーナ、ルミア、リィエルによって失敗、グレンを正位置の愚者と認め【イクスティンクション・レイ】を浴びて消滅する。 帝国宮廷魔導士団 [ ] 「」も参照 現職者 [ ] リディア=イグナイト 帝国宮廷魔道士団新団長、執行官ナンバー1 《魔術師》。 イグナイト卿の嫡子。 燃え上がる炎のような長髪が特徴の20歳過ぎくらいの女性で、家庭的で親しみやすい地母神のような美しさを持ち、柔和な笑みを浮かべるが、所作には一切の隙も無駄もない不思議な魅力を持つ。 階級は千騎長。 帝国全ての魔導士達の規範となり持たざる弱き民を守るという誇りを掲げた祖父を尊敬する反面、古典的貴族主義に凝り固まった父親に反発しており、敵を作り過ぎたイグナイト家は遠くない未来に滅びると確信していた。 イグナイト家2000年の歴史の中に現れた天才の中の天才で、戦闘力、魔術能力、指揮能力、作戦立案能力、政治力の全てが完璧という、一軍の将になるために生まれてきたかのような人物。 若くしてS級魔導士となったが、イグナイト家を恨む魔導士達に嵌められたイヴを守るために、己が魂を燃やし自分自身を炎とする眷属秘呪 【大終炎(フィーニス)】を発動し、敵を殲滅したものの副作用で魔術能力を完全に失う。 その後は魔術能力を取り戻すためにどこかの法医院に入れられたとされ 、魔術祭典開催と同時期に奇跡の快復を遂げた。 しかし、勘当された異母妹のイヴを全く知らないような素振りを見せるなど、記憶に不自然な違和感を抱える。 クリストフ=フラウル 声 - 帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー5 《》。 涼やかで落ち着いた物腰の、10代後半の少年。 自他共に認める女顔だが、その外見に反して内には熱い闘志を秘めている。 本気になった戦い方は非常に荒々しく、言動も普段のものは大きく異なるものへと変化する。 女王のために命を捨てる覚悟をしており、ジャティスは「真の忠義に生きる者」と評している。 魔導の名門フラウル家の出身で、特務分室ではまだ若輩ながら魔術に関しては随一の実力者。 結界術を近距離魔術戦でも使えるようにした 宝玉式結界魔術を得意とする。 グレンのことを慕っていたため彼が帝国宮廷魔導士団特務分室を去ったこと自体には怒りを感じてたものの、今でもグレンを大切な仲間と感じており好意的に接している。 基本的に温和な性格だが、イヴを完全に「貰い手のいない嫁き遅れ」扱いする曲者でもある。 ルミア暗殺計画の一件でグレンと再会し、任務では研究会のグレイシアと戦う。 『フェジテ最悪の3日間』では、ハーレイらと共同でメギドの火を無効化する 結界魔法法陣 【ルシエルの聖域】を作り上げ、そのメイン制御を任される。 蒼天十字団一斉検挙の際には、アルベルトに始末されたことにして影で作戦行動を取っていた。 バーナード=ジェスター 声 - 帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー9 《》。 分室内でも古株の老人で、グレンからは「ジジイ」、アルベルトからは「翁」と呼ばれている。 若かりしころは奉神戦争などで活躍した英雄であり、当時は執行官ナンバー8《 》として魔闘術を奮い、敵からは「破壊魔人」として恐れられた。 グレンにとっては格闘術の師でもある。 女好きかつ飄飄とした性格で好戦的。 ジャティスからは「生死の狭間にいなければ生きている実感を得られない究極のスリルジャンキー」と評されている。 望めば千騎長、万騎長などの高位軍階にも就けたはずだが、出世して責任が伴えばサボることもできないと、軍規違反を繰り返し、他人に戦果を譲ってまで十騎長の地位にしがみついている。 公文書を偽造してまでアルベルトを騙してからかっている一方で、辛い現実に苦悩するグレンやイヴには年長者としての気遣いを見せる。 特にイヴは幼い頃から何かと面倒を見てきたこともあり、現在のような彼女として振舞う生き方しか選べなかったことに複雑な思いを抱いている。 敵味方を問わず「食えない男」と評されており、全盛期に比べれば魔力量も衰えて魔闘術の冴えも失いつつあるとされるものの、の早撃ちや鋼糸術など様々な道具の扱いに習熟し、ワイヤーアクションを用いた人間離れした変態的な軌道で動き回り、巧みな話術で相手を翻弄するなど、周囲に引けを取らない実力を備えている。 ルミア暗殺計画の時にグレンと再会、初戦ではゼトを退け、再戦時はザイードに操られたイヴの足止めをした。 『フェジテ最悪の3日間』では、不調のイヴに代わり総指揮官を務めながらも、自ら前線で奮闘し味方の士気向上に努めた。 蒼天十字団一斉検挙の際には、アルベルトに始末されたことにして影で作戦行動を取っていた。 階級は従騎士長。 眼鏡が特徴の生徒。 学院に向かう鉄道に乗る際にリィエルと出会い、何かと世話を焼くようになる。 成績優秀、礼儀正しく物静かで心優しいが、誰に対しても一定の距離を置いており、派閥にも属していない。 その本質は剣士であり、 「春風一刀流」の使い手。 異邦人ながらも帝国のために軍人として尽くした父に憧れ軍学校に通っていたが、2年前に父を疎んだ「天の智慧研究会」が刺客として送り込んだイルシアに両親を殺害された挙句、叔母のマリアンヌら親戚に遺産を奪われ、しまいには軍学校を辞めさせられ夢までも奪われた。 さらには事件に起因するトラウマを発症し、生家を焼いた「炎」、イルシアの髪の色である「赤」、両親が死ぬときに流れた「血」を直視すると錯乱するようになってしまった。 親しい友人がいなかったのは、このトラウマのために周囲に迷惑 をかけてしまっている後ろめたさによるものである。 マリアンヌに「イルシアがリィエルと名を変えて軍に在籍している」という嘘を吹き込まれ、彼女を倒したら軍学校に戻すという約束でマリアンヌに加担する。 留学中のリィエルの面倒を見ていたのも彼女の所作を観察し仇討を成功させるためだったが、仇討を決行した直後にマリアンヌに騙されていたことを知り絶望のまま捕らえられる。 しかし、全てを許したリィエルと和解し、トラウマを乗り越えマリアンヌを討ち果たした。 事件後はリィエルに対しを抱くようになり、いつか彼女と肩を並べられるような剣士になるため鍛錬に励むようになる。 秋休みの後にはその甲斐あって帝国軍からスカウトの声がかかり、特務分室に配属されかつて父のナンバーを拝命。 最初の任務として魔術祭典におけるグレンたちの護衛に付く。 アルベルト=フレイザー 声 - 帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー17 《》。 長髪で鷹のように鋭い目つきを持つ、22、3歳の青年。 特務分室の最強エース。 本名を アベルといい、13年前に住んでいた村を悪魔に襲われて両親を殺され、姉とともにパウロ牧師に引き取られて5年間厳しい魔術の訓練を受けながら育ち、の資格を取得する。 若さに似合わぬ能力の基礎はこの時期に培われた。 だが、8年前に師父が「天の知恵研究会」の一員で、彼こそが《葬姫》の分霊を宿す姉を利用するために親を殺した仇であること、さらに家族同然の他の孤児たちを儀式で犠牲にしたこと、そして自分が1を捨てる決断ができなかったせいで再び家族を全員失うという悲劇に絶望。 その過去から、ジャティスは「復讐鬼」「報われない茨の道を行く聖者」と評する。 リィエルと共にグレンとはよく組んで仕事をした仲で、彼が辞職して以降一人でリィエルの手綱を取り続けた苦労人。 グレンが理想と現実の間で精神をすり減らしていたことに気づき案じていたが、自分たちに何も言わずに姿を消したことには怒っていた。 一見効率と数字を信奉する冷血漢のようだが仲間に対しては義理堅い。 現実主義者であるため10を救おうとする理想主義者のグレンとは馬が合わないが、長い間相棒として任務をこなしていただけのことはあり、戦闘時の息の合い方は見事なもの。 帝国民を守るという強い信念のもと、必要悪として己の正義を実行する。 搦め手を一切使わず、正確無比な魔力制御による的確・適切な魔術運用を行うという正統派魔術師の教科書のような強さを持つ。 主力にするのは規格化された軍用魔術のみ 後述のように極限まで洗練・最適化された完成品である で、固有魔術、眷属秘呪、秘伝魔術は1つとして使えないが、ずば抜けた判断力と分析力、幅広い呪文と知識で、あらゆる局面に対応、凌駕してのけるという、桁違いの本体性能が最大の強み。 その結果として狙撃の腕は世界でも5指に入るとされ、「帝国随一の狙撃手」の異名で呼ばれている。 グレンと組んだ時には【愚者の世界】の範囲外から、黒魔【ライトニング・ピアス】や、それを改変し固有魔術レベルにまで昇華したの超・長距離狙撃用攻性呪文の黒魔改 【ホークアイ・ピアス】などを使って敵魔術師を攻撃していた。 狙撃手と呼ばれながら単独での近接魔術戦にも長けており、一節詠唱のみならず時間差起動や二反響唱、B級軍用魔術の三節詠唱すら可能。 上述した司祭としての経験からの知識も豊富で、上級悪魔の分霊を単独で消滅させるの技術も持つ。 また、東方の武術・を習得しているため近接格闘戦でも強く、ナイフの投擲も得意とする。 さらに、普段から「他人を演じている」ためか高い演技力を身につけており、潜入に役立てている。 一方で真面目過ぎて融通が利かず、物事を額面通りに捉えて柔軟な対応ができないという欠点があり、またバーナードに騙されて奇行に及ぶこともある。 グレンの再就職後は、しばしば彼が関わる案件で共闘する機会が増えている。 白金魔導研究所の一件では洗脳されたリィエルに致命傷を負わされたグレンを治療し、研究会に内通していたバークス所長を始末する。 ルミア暗殺計画ではヴァイスの殺害と、ザイードの無力化を行う。 『フェジテ最悪の3日間』では援護狙撃部隊の指揮を取り、敵ゴーレム人形の狙撃や《炎の船》の魔導砲を潰滅させるなど大きく貢献する。 蒼天十字団撲滅作戦ではイリアの危険性に狙撃手である自分だけが対抗できることから、狂言で女王の暗殺未遂を引き起こす。 討伐部隊の精鋭魔導師15名を狙撃で倒し、新任執行官の《剛毅》《太陽》《節制》の3名も圧倒して魔術師生命を断つ。 そしてリィエルを人質に取られたグレンと熾烈な戦いを繰り広げ、リィエルを犠牲にすることへの苦悩により僅差で敗北する。 イリア=イルージェ 帝国宮廷魔道士団特務分室所属、執行官ナンバー18 《》。 イグナイト卿の直属の配下であり、空席だった《月》の地位を利用して幻術で様々な工作を行なっている。 【英霊再臨の儀】に必要なリィエルの『パラ・オリジンエーテル』入手任務では、『シオン・ライブラリー』を持つサイラスの元へ潜り込むと共に、蒼天十字団を検挙するために軍上層部を幻術で誘導する。 アルベルトの討伐任務では法医術の達人ということにして、小隊運営の管理監督役(チーフ・マネージャー)でグレンたちに同行、後方支援を行っていたが、グレンを騙すためにセラの名を使ったことが仇となって幻術を見抜かれており、儀式中にイヴの襲撃を受け、幻術勝負でできた隙をシスティーナにつかれて【ゲイル・ブロウ】二重詠唱により敗北。 蒼天十字団の一斉検挙でほかの関係者と共に収監されたが、不要になったサイラスら4名を暗殺した後で、リィエルから得た『パラ・オリジンエーテル』と共に本来の上司であるイグナイト卿の元に戻る。 魔術祭典が開催された際には、潜入調査でアーチボルトによる教皇暗殺を察知しイグナイト卿に報告、アーチボルト配下の暗殺者の始末を命じられるが、待ち構えていたジャティスに一蹴されて命乞いをする羽目になり、「グレンほどじゃないが面白い」と見逃され、信じて突き進めば願いは叶うと激励までされるという屈辱を味わう。 固有魔術として 【月読ノ揺リ籠(ムーン・クレイドル)】という現実を塗り替える究極の幻術を持つ。 夜空に輝くを触媒にして、世界そのものへ幻術をかけ、「実体を持つ幻」をこの世界へ生み出し、その幻に付随する人々の認識や記憶すらも捏造し、自在に弄ることができる。 ただ、違和感に気づかれてしまうと容易く認識、看破されてしまうという弱点があり、自分自身の認識さえも欺くため、世界支配を使いすぎると本当の自分が分からなくなるらしい。 さらに、世界改変中は常に魔力を消費し続け、脳の深層意識領域を圧迫するという欠点があり、しかもねじ曲げた事実が現実から乖離するほど負担が増大するので、本体がまともに戦闘行動を取れない。 それ故に、幻術が通用しない相手には弱く、あらゆる事象を数字として取得できるジャティスは天敵と言える。 グレンと同年代か少し年下で、亜麻色の長髪、金色の瞳をした華奢で小柄な少女をしていたが、イヴと戦った時には黒髪の女魔導師姿になっており、任務後は前者の姿に戻っているため、本当の姿は不明。 クロウ=オーガム 「鬼の戦闘専門部署」として知られる第一室の室長。 暑苦しく、竹を割ったような性格。 士官候補学校の卒業生で、宮廷魔導士団に入隊後、わずか1年で模擬魔術戦会で第3位に入賞するほどの実力者だが、1期下のイヴには敵わなかった。 イヴを永遠のライバルと勝手に認定しているが、荒くれ者ばかりの部下を率いて余計な被害を出しては特務分室に後始末を任せるため、イヴ当人には迷惑がられている。 退職・殉職者 [ ] サイラス=シュマッハ 帝国宮廷魔道士団特務分室室長、執行官ナンバー1 《魔術師》。 年齢は20代後半で、人の良さげでうだつの上がらなそうな眼鏡の優男。 軍階は百騎長。 かつては東の国境付近で戦い続けたバリバリの実戦派で、魔道士団の魔導技術開発室室長や、白金魔導研究所の魔導技術開発派遣武官を経て、イヴの後任として本来イグナイト家の者に限定される特務分室室長に特例で就任している。 その正体は蒼天十字団の団長。 リィエルを素体に《剣の姫》エリエーテを復活させ、帝国の過去の英霊を復活させる【英霊再臨の儀】を実用化しようとしたが、イヴの妨害で失敗し帝国軍に拘束・収監される。 その後蒼天十字団諸共イグナイト卿に切り捨てられ、3人の部下共々イリアの手で暗殺される。 セラ=シルヴァース 声 - 元帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー3《 》。 レザリア王国の宗教浄化政策で故郷を追われたシルヴァース一族出身の女性で、族長の娘に当たる元姫君。 白い髪と白い肌に刻まれた赤い紋様が特徴的な美女。 グレンからは「白犬」と呼ばれる。 作中ではすでに故人。 位階は第四階梯。 呪歌と舞踏による風霊召喚術や風の黒魔術の扱いに長け「風の戦巫女」「風使い」の異名を持っていた。 レザリア王国から故郷を取り戻すことを条件に、古い盟約のもとアルザーノ帝国の宮廷魔導士団に所属していたが、それが実現困難な夢だとも理解していた。 暇を見つけては自分たちが任務で救った子供達がいる孤児院に足繁く通っていた。 理想主義者だったグレンの数少ない理解者の一人で、何かにつけてはかいがいしく世話を焼き、グレンが「イヴ=カイズルの玉薬」を初めて使った際に、半狂乱に陥った彼を必死に励ましている。 グレン自身も憎まれ口をたたきながらも彼女に好意を抱いており、死の直前では彼の親代わりであるセリカを思わず「お義母様」と呼んでしまうほどに親密な関係だった。 しかし約1年前にジャティスが引き起こした「天使の塵」に関わる大事件の際、グレンを庇って致命傷を負い、失った故郷へ想いを馳せながら息を引き取った。 ファーガス=ストレガー 長年空席だった特務分室執行官ナンバー8 《剛毅》に就任した、大柄な若い男。 年齢は17、8歳ぐらいで、筋骨隆々かつ、育ちが悪そうな目つきをしている。 その力は白魔【フィジカル・ブースト】を使う軍用格闘術の名手ですら相手にならず、圧倒的な速度に任せて相手を圧殺する。 特務分室の最強コンビだったグレンとアルベルトに対して敵愾心を抱いており、模擬戦でグレンを相手に格闘戦で圧倒したことで、討伐任務では相棒であったアルベルトのことも侮るが、実戦での戦術の拙さを指摘された末、自身の移動速度を越える魔術の光速射撃の前に敗北。 蒼天十字団関係者として収監中にイリアに始末された。 サキョウ=スイゲツ=ヴィーリフ 元執行官ナンバー10 《運命の輪》。 東方出身の「東方剣士()」で、異邦人ながらも帝国のために軍人として尽くした。 肺の病気を患って体が衰えつつありながらも軍人を続けていたが、2年前に天の智慧研究会から送り込まれた刺客のイルシアにより、妻と共に殺害される。 ジャティス=ロウファン 声 - 元帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー11 《》。 灰色の髪と色白の肌、酷薄さを際立たせる攻撃的な美貌を持つ長身痩躯の青年。 最終軍階は最下級士官の《正騎士》。 何者にも依らず自分自身だけで強固たる絶対的な個を確立しており、在籍当時から苛烈な言動と独善的な信念、手段を選ばず犠牲を全く厭わない問題児だったが、「天の智慧研究会」に対する敵意は本物だった。 その狂気に等しい正義感は霊魂の分割・消費すらなし得るほどで、勝率が1割を切る賭けでも躊躇なく命を賭けられる。 重要なのは『正義』が正しく執行され、『悪』が滅びるか否かだと考えており、そのためならば自分の命はどうでもいいとさえ思っている。 後述する自身の固有魔術を覆しうる「人の強き意志」を基準にした独自の価値観を持っており、高く評価している特務分室のメンバーの中でも特級のイレギュラーとしてグレンに対して強い執着を持つ。 軍属時代は「正義の魔法使い」に憧れるグレンを疎み、戦死率の高い任務から生還しても「運だけで生き残っている、つまらない男」と評していたが、ある任務で彼を試した際に自分の目論見を崩したことから評価を改め、倒すべき相手として定めた。 本編開始の2年ほど前、『封印の地』の調査任務を行なった時に王家の真実を知ったことで、国家に叛意を翻す。 直後に研究会から勧誘を受け「禁忌教典」の存在に触れるが、自身の正義への侮辱ととらえ激怒、自身の「絶対正義」を狂信するようになり「禁忌目録」の全知全能の力を使ってこの世の全ての悪を滅ぼすことを決意する。 その少し後に1人で帝国相手に戦いを仕掛け、禁断の「天使の塵」を使い帝都で大惨劇を引き起こすが、セラの犠牲の下でグレンに撃破され、その際死亡したとみられていた。 しかし1年間の雌伏を経て活動を再開、フェジテで「天使の塵」を蔓延させレオスを操り暗躍する。 かつて自分を倒したグレンに対して異常な執着心を抱き、「復讐」ではなく「挑戦」を目的として彼を戦場に引きずり出すため、魔導兵団戦後死亡したレオスに成り代わり、ルミアとリィエルの秘密を盾にシスティーナとの結婚を強要する。 結婚式に殴りこんできたグレンと交戦、恐怖を乗り越えたシスティーナとのコンビネーションの前に敗北して撤退、死者84名を含む多数の犠牲者を出しながらも特務分室の追手を振り切り逃走に成功する。 しばらく後でアセロ=イエロを復活させ自身の手で討つためあえて黒幕の意図に乗り、グレンを利用して【メギドの火】起動を成功させると同時に研究会構成員を殲滅するという目的のためルミアを誘拐する。 まんまと目的を達した後はグレンを侮辱したイヴを殺害しようとしたが、アルベルト等が救援に現れたため撤退を選ぶ。 レザリア王国とアルザーノ帝国が全面戦争になって血が流れれば世界が破滅すると知り、世界を救うために第二次魔導大戦を引き起こすことを決意する。 魔術祭典の裏で開かれる首脳会談が引き金になると考えて隣国レザリア王国に移り、強硬派筆頭のアーチボルト枢機卿を影で操る。 記録上の位階は第五階梯。 卓越した錬金術師であり、戦闘では手袋に仕込んだ疑似霊素粒子粉末を利用した人工精霊召喚術を使用する。 また、を突き詰めることで、「自分の目に映るあらゆる事象・現象・具象を数値化・数式化して取得する」ことで未来予測を行う固有魔術 【ユースティアの天秤】を編み出している。 これは人間の脳内電気信号と生体化学反応すら数値化し、意思や感情すら数式に当てはめることが出来るため、自由意志まで含めた行動予測が可能だが、場合によっては「人の強き意志」によって覆される場合がある。 固有魔術による予測と人工精霊による不可視の罠【見えざる神の剣(スコトーマ・セイバー)】を組み合わせることで一歩も動かずに相手を切り刻むことすら可能で、先読みと格闘術の組み合わせではリィエルをも打倒するほどの白兵戦能力を発揮する。 さらに、その確固たる自我により魂の分割という本来ありえない外法すら可能となっており、分割した霊魂を錬金術で作った肉体に入れることで完璧な分身を創り出す。 ただその代償で寿命が激減しており、もって5〜6年しか生きられないとされている。 シャルロッテ=アンジェ 長年空席だった執行官ナンバー14 《》に就任した、妙齢の金髪女性。 強大な概念存在であるの召喚()という、世界を背負うような行為を可能とする、固有魔術にして魔術特性 【適合者(アダプター)】を持つ。 これによって第二位:主天使の位にある 《断罪の天使》アトスを常時我が身に降ろしており、長時間の祈りで自己暗示をかけることで、炎に燃える大鎌と霊的に超強化された肉体を武器に、三対六翼の絶大な推進力で高速移動する。 しかし、堕天使に近いとされる概念に引きずられ、殺意と憎悪に流されて暴走するというリスクがある。 グレンとの模擬戦では、暴走して彼を殺害しようとしたため病身のリィエルに妨害される。 だが、アルベルト相手には手も足も出ず圧倒され、収監中にサイラス同様収監中にイリアに始末された。 アンリエッタ=ドゥール 元帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー16 《》。 「人形師」の異名を持つ女性魔術師。 特務分室時代のセリカに対して対抗意識を燃やし、決闘を挑むが完敗している。 その後歪んだ選民思想や老化に対する焦りから偽りの「永遠者」であるへと転生、村を一つ滅ぼし送り込まれた3名の同僚をも罠にはめて殺害し、リッチ・ミニオンに変えていた。 ミニオンの少年をセリカに接近させることで罠にはめ魔術を封じようとしたが失敗、【イクスティンクション・レイ】をその身に受けて完全に消滅した。 ニコル=ソーレス 長年空席だった執行官ナンバー19 《》に就任した、赤毛の年若い少年。 グレンとアルベルトをロートル呼ばわりし、模擬戦ではファーガスに敗れたグレンを事前に仕込んでいた固有魔術で倒す。 だが、アルベルトには固有魔術の弱点を見抜かれ、黒魔【ダーク・カーテン】で視界を完全に奪われたことで攻撃手段を失い、気配のみで狙撃され敗北した。 その後、収監中にサイラス同様収監中にイリアに始末された。 リーザフ 帝国軍所属の魔導士。 階級は正騎士で、当時14歳だったイヴの部下。 鬱屈とした雰囲気の神経質そうな青年。 実はイグナイト家最大の汚点である「グスタの悲劇」唯一の生き残りであり、帝国軍を足抜けしたイグナイト家に恨みを持つ7人の魔導士と連携してイヴを罠に嵌め、拷問してアゼルを脅そうとした。 炎熱系術式を妨害する割込術式結界を展開する事で、その場に駆けつけたリディアをも圧倒したが、彼女が魔術師生命を捨てて発動した禁呪【大終炎】を受けて蒸発する。 聖リリィ魔術女学院 [ ] 「」も参照 マリアンヌ 聖リリィ魔術女学院学院長。 40代の女性。 エルザの叔母。 学生同士の派閥抗争に悩む人の良さそうな女性を装うが、かつては蒼天十字団の研究員をしており、本性は傲慢で利己的。 過去の失態が原因で現職に追いやられ、復帰のための手土産として「Project:Revive Life」の成功例であるリィエルを求め、彼女を強引に成績不良による退学寸前に追い込んだ上で救済措置として聖リリィへ留学させる。 さらにエルザを騙して戦わせ無力化し、学院での生活に不満を抱く学生を洗脳して配下とし逃走を図るも、ジニーからの急報で駆けつけたグレン達に妨害される。 自身の計画を狂わせたグレンに激昂し、魔将星の1人である炎魔帝将ヴィーア=ドゥルが用いたとされる魔法遺産 「炎の剣(フレイ・ヴード)」から引き出した戦闘技術と強力な炎で彼らを苦しめるが、トラウマを克服したエルザの奥義がきっかけとなり敗北。 事件後は捕縛されるも魔法遺産の過剰使用により発狂してしまい、証拠能力を疑われたため結局蒼天十字団を追い詰める一手にはならなかった。 ローナ=ローゼンバーグ マリアンヌの更迭後に就任した新学院長。 フランシーヌ=エカティーナ 女学院の最大派閥「白百合会」のトップに君臨する女学生。 金髪縦ロールのお嬢様風の少女。 やや高飛車で傲慢な性格。 自分に逆らうものには容赦なく、コレットとは犬猿の仲。 レイピアによる剣術や乗馬など貴族の子女らしい技能を持ち、魔術についても召喚術、特に雪の精(スノー・ホワイト)や()など精霊系の召喚を得意とするなど学生離れした実力を持つが、感情や動揺がすぐに顔に出てしまうのが欠点。 当初はレーン(グレン)のことを完全に舐めていたが、システィーナ達との模擬戦に完敗したことで改心、さらに自分たちの無法を許してくれたレーンにコレットら他の生徒同様惚れる。 以降は意識を改め「魔術使い」から「魔術師」になるための努力を始める。 マリアンヌの事件後も訓練を続けており、秋休みは両派閥の交流の一環でホワイトタウンの『銀竜祭』を訪れ、グレンたちと再会する。 修行の成果で手持ちの契約精霊の数は最早学生とは思えないほどになっており、さらには高難度とされるマルアハの召喚を体得するなど成長を見せている。 しかし、つい最近までほとんど勉強していなかったので学力は低く、座学試験はコレットと並び下位の355点で55位 だった。 コレット=フリーダ 女学院で2番目に大きい派閥「黒百合会」のトップの女学生。 長い黒髪と切れ長の瞳の少女。 姐御肌で傘下の者に対しては面倒見が良い。 大雑把で傍若無人な性格。 魔術の他にも貴族のたしなみとして幼い頃から鍛錬していた古式拳闘術を主体に、拳打に魔術を載せる魔闘術を得意としている。 野生の勘とでも呼ぶべき抜群の近接格闘戦のセンスを持ち、将来的には完全にグレンの上位互換になると目されるほど。 だが、戦略を考えるのが苦手で行動が単純なため模擬戦ではシスティーナが仕掛けた罠にあっさり引っかかった。 しかし、リィエル奪還の際にはグレンの教えを教訓に立ち回り、フランシーヌと共に露払いの役目を成し遂げた。 マリアンヌの事件後も訓練を続けており、魔闘術の修行を重ね、体に爆炎を灯して戦えるようになっている。 ジニー=キサラギ フランシーヌ付きの侍女で、東方の「」の技を伝える里の出身。 灰色の髪をお下げにした表情に乏しい少女。 表向きは主人の忠犬のように振る舞うが、事あるごとにコレットと喧嘩を始める様や派閥抗争には内心で辟易としており、時折淡々と痛烈な毒を吐く。 控えめに見えて自意識とプライドが高く、強敵と相対すると実力差を忘れてつい深追いし過ぎてしまう欠点がある。 短期留学最終日、偶然マリアンヌの素顔を知ってしまい、彼女に洗脳された学生達に包囲される。 しかしグレンに欠点を指摘されたことを思い出し、重傷を負いながらも離脱しリィエル拉致の知らせをグレンたちに届けた。 魔力容量1620、魔力濃度83と、魔術祭典参加メンバーとしては能力は平均的 で魔術能力は然程高くないが、元々習得していた魔術に依らないシノビの技「忍法」を、魔術で補強する形で使用することで独特の強さを発揮する。 気配隠しや姿隠しなどの隠形術、不意を突いて相手を仕留める暗殺術、毒の知識、潜入や開錠などの盗賊技術もピカ一で、状況次第ではかなり強力。 クライトス魔術学院 [ ] 「」も参照 ゲイソン=ル=クライトス クライトス魔術学院の学院長。 クライトス家の主家筋出身であり、当主グラハムの父で、レオスやエレンの祖父。 クライトスの家だけを愛する老害で、才能偏重主義によって分家が勢い付いていることを憂い、魔術祭典の代表選抜会ではエレンを強引に代表候補にねじ込んだ。 そして、《ル=キル時計》の竜頭だけを取り外して本体をエレンに持たせ、邪魔が入った時には排除するように設定した上で、ループが起きていることを理解しつつも自分はループごとの記憶を持たない状態にして、エレンがメイン・ウィザードになるまで延々とループを発生させていた。 フォーゼルの解析で時計の機能を知ったグレンに犯行を暴かれたが、5000回を超えるループで時計が限界を迎えたことで事態の主導権をル=キルに奪われ、一瞬で消滅させられてしまう。 そしてグレンとシスティーナがル=キルを倒したことで時空の歪みが正され命を拾ったが、なぜ竜頭が失われたのか理解できないまま完全に力を失った。 レヴィン=クライトス クライトス分家の御曹司で、本家筋のレオスやエレンの従兄弟。 柔らかそうな金髪、貴公子然とした佇まい、彫像のように整った甘く美しい顔立ちの少年。 天才的な魔術の才の持ち主と言われ、魔力容量4200、魔力濃度160と魔力測定では既に一流魔術師の水準を超えており 、選抜会の座学も935点の3位。 学校内には切磋琢磨できるようなライバルがおらず、次期当主の座に最も近いと噂されている。 魔術祭典ではシスティーナとメイン・ウィザードの座を争ったが敗北、サブ・ウィザードとして参加することになる。 訓練ではシスティーナに匹敵する能力を持つ練習相手として、学生レベルを超越した魔術戦を繰り広げる。 一方、選抜会以来性格の変化したエレンには戸惑うことも多い。 実は年相応な面もあり、祭典中にカッシュと意気投合して一緒に女風呂への覗きを敢行し、報復されている。 エレン=クライトス クライトス本家の娘で、レオスの妹。 金髪を三つ編みにまとめている。 生まれつき魔力が極端に少ない体質で、それでも必死の努力を続けて魔力容量945、魔力濃度43とぎりぎり魔術師を名乗れる程度まで力を伸ばしている。 才能偏重主義のクライトス家では兄とは対照的に冷遇されており、親戚の圧力から守ってくれていた父と兄が相次いで亡くなってしまったことで、祖父からの虐待を受け重責と心労を背負うことになる。 祖父の指示で自分では制御できないループの中に閉じ込められ、主観で100年もの繰り返しを重ね、5000回を超える頃には魔力容量9640、魔力濃度186とシスティーナに匹敵する域にまで成長したものの、凡人の我流では天才であるシスティーナに勝つことができず、彼女に対して憎悪を募らせていく。 《ル=キル時計》が壊れた際にル=キルに取り憑かれ、閉じた時間の中で永遠に繰り返しを続けると絶望するが、システィーナとグレンに解放された。 その後はループによって積み重ねた記憶と実力を失ったものの、泥臭いながらも周囲が認めるほどの健闘を見せ、システィーナにも唯一惜しいところまで喰らい付いた。 加えてグレンがフィーベル家を通じてクライトス家に働きかけたことによって祖父の呪縛からも解放され、アルザーノ帝国魔術学院への長期留学が決定する。 だが、少しループの記憶が残っているのではないかと思えるほど、システィーナに対する好感度が異様に高くなっており、隙を見ては不純同性交遊に及ぶようになっている。 代表選手には選抜されなかったが、マネージャーとして選手団を支える立場となり、ほぼシスティーナ専属で世話を焼いている。 その他帝国民 [ ] レナード=フィーベル 声 - 山橋正臣 システィーナの父親。 魔導省の高級官僚で非常に厳格な性格だが、極度の愛妻家かつ親バカで娘たちや妻のことになると人が変わったように暴走し、その度に妻に止められている。 一時的に記録保存した詠唱呪文を呪文詠唱なしで即時発動させる、「詠唱呪文の保存装置」という高度な機能を持つ指輪の魔導機を自作できるほどの、超一流の魔術師。 若いころの一時期、官僚試験を受ける以前に父親に反発して家出し、生活費を稼ぐためにアルザーノ魔術学院の講師を務めていたことがあり、当初は不真面目でいい加減な授業をしていたが徐々に真面目で生徒想いな講師となったという過去がある。 フィリアナ=フィーベル 声 - システィーナの母親。 魔導省の秘書官で、帝都とフェジテを行き来する忙しい生活を送る。 10代半ばの娘がいるとは思えないほど若々しい。 夫のストッパー役でもあり、彼が暴走を始めると即座に。 夫が講師をしていたころの教え子で、徐々に生徒想いになっていった彼に惹かれていくようになり押し切るような形で結ばれたという過去を持つ。 かつての夫に似ているグレンに惹かれる娘たちを、微笑ましく思いながら見守っている。 レドルフ=フィーベル 声 - 宮崎敦吉 システィーナの祖父。 優れた魔術師であり魔導考古学者。 かつて魔術祭典が行われていた時代には、メイン・ウィザードに選ばれたこともある。 「タウムの天文神殿」などに関する優れた論文を残しているが、考古学に執着しなければ魔術師としてより優れた功績を残せただろうと惜しまれている。 メルガリアンとして天空城の秘密を解き明かすことを夢見ていたが病気と老齢によって生前に目標をかなえることはできなかったため、システィーナがその遺志を受け継いでいる。 ニーナ=ウィーナス グレンが魔術学院在学中に出会った少女。 年齢はグレンより3歳ほど歳上で、フェジテの孤児院で暮らしている。 院の院長から帝国式軍隊格闘術を教わっており腕に覚えはあるが、学校に通えないため学はあまりない。 貧民街で不良少年3人組に襲われていたグレンを助けたことで知り合い、経営難の院を立て直すために彼から勉強を教わる。 グレンにとっては魔術と関わりのない数少ない友人で、彼女との出会いが【愚者の世界】開発のきっかけとなった。 実は悪名高いウィーナス商会の会長の私生児。 子供すら「道具」と見なす実父からは愛されておらず、扱いに困るという理由で孤児院送りにされていた。 しかし、実家の権力争いによって謀殺された嫡出子の代わりとして引き取られることになり、院を守るためにそれを了承する。 そのせいでダニーに殺害されそうになるが、グレンに助けられた。 その後はグレンと別れフェジテを去ったが、勉強の末に22歳の若さで商会の会長に就任。 実父ら旧経営陣を失脚させて商会の暗部を一掃し、帝国各地の経営難の孤児院に援助と教育支援を行っていることが新聞で報じられている。 ダニー ニーナの従兄弟にあたる魔術師。 商会の次期会長の座を手に入れるために候補である会長の子を病死に見せかけて毒殺したが、ニーナの存在が発覚したことで計画が狂い、彼女も殺そうと襲いかかる。 しかし、立ちふさがったグレンが使った不完全な【愚者の世界】で魔術起動を遅延させられ、素手で倒される。 その後は殺人容疑と殺人未遂で送検され、失脚する。 ジョン=マイヤール ホワイトタウンの若き新市長。 35歳。 高貴な細面はやや童顔で、年齢より若く見える紳士。 聖人のような人格者。 アルザーノ帝国大学で最新の経済学を修め、政府高官職のスカウトも蹴って郷土復興政策を推進、交渉手腕と大学時代の人脈でホワイトタウンまで鉄道を敷き、卓越した施政手腕で観光事業を主軸にスノリアを蘇らせた。 質素な生活を旨としていたが、それなりの格式を求める市民たちの意見を聞き、豪奢な市長邸で暮らしている。 復活したル=シルバが引き起こした史上類を見ない大寒波と氷の骸骨による被害で街に大きな打撃を受けるが、生きている限りかならず乗り越えられると前向きに考え再起を誓う。 ミリア ジョンの侍女兼秘書。 優秀だが感情的になりやすいのが欠点。 《銀竜教団》を蛇蝎のごとく嫌っている。 エルネスト 《銀竜教団》の内陣教団員。 外陣の若い教団員たちの暴走に頭を痛めながらも、「天の智慧研究会」の協力で数千年来の悲願を達成しようと目論んでいた。 しかし、他の教団員と共にエレノアが施した儀式の犠牲となり、命を全て奪われミイラ化して死亡した。 ロザリー=デイナート デイナート子爵家の次女。 グレンの魔術学院生時代の後輩。 無駄に気位とプライドが高いが、努力家なので在学中はグレンがなにかと面倒を見ていた。 魔力の関わらない座学は優秀だったが、自身のマナを魔力に昇華する感覚に極端に欠落しているせいで魔力容量が極端に低く、在学中は落ちこぼれだった。 魔導探偵に必須な魔術を使用した情報収集術は初等汎用魔術ですらほぼ全て使えず、魔力消費のないダウジング探査くらいしかできない。 さらに聞き込みなどの地道な情報収集も疎かにしがち。 一方で魔術なしの剣術大会で何度も優勝したほどの剣の名手で、警邏庁から幾度もスカウトを受けていた。 「魔導探偵シャール=ロックの事件簿」シリーズに憧れて魔導探偵を志すも、志望した魔導探偵事務所関連には就職できず、政略結婚を強制されたことで実家から出奔。 隙間風のひどいボロ屋を借りて個人事務所を設立したものの、入ってくる仕事はペット探しなどばかりでほとんど収入がなく、その上貴族としての矜持から服に金をかけすぎて食費にも苦労している。 ペット探しをグレンと行なった際、依頼主が古銭窃盗犯だと知ると、詐欺同然の目に遭った悲しみから敵を一網打尽にした。 その後、一派が繋がっていたマフィアの進出を食い止めるという大活躍だったことが判明し、新聞に取り上げられて一躍有名人になった。 3年前、領民が片端から謎の失踪を遂げていたことから、宮廷魔導士団に犯行が露見。 国内では音に聞こえた超一流の魔術師だったが、魔術研究の素体に利用された大量の食屍鬼に溢れる城内を踏破したグレンに魔術の起動を封じられ、頼みの綱のカーミラがセラに足止めされてしまい、グレンの手で射殺された。 カーミラ ワーテルロ卿の研究で作り出された人工吸血鬼。 被験体ナンバーは365号。 外見は黒髪の少女だが、眼光は鮮血のように朱く、血色を失った肌は冷たく青白く、口には鋭い犬歯が光る。 腕を振るえば衝撃波が発生するほどの膂力を誇り、爪には生命力吸収(エナジー・ドレイン)の呪力がある。 《隷属刻印》による命令でグレンを殺害しようとするも、先にワーテルロ卿が殺されて刻印から解放されたことで逃走。 アルベルトに追われて帝都に逃げ込み、グレンの血を飲んで真の吸血鬼に至ろうとしたが、セラの想いを汲んで理想を歩き続けることを決めた彼に浄銀弾で撃たれて致命傷を負う。 最期は正気を取り戻し、自分が地獄に落ちる前に本当の意味で救ってくれたことに感謝しながら、浄化の炎に焼かれて灰と化した。 ジェシカ=ヘステイア セシリアの母親。 年齢は40代半ばほど、眼鏡越しの瞳は理知的で、若い頃は相当の美女だったことが容易に伺える容姿の持ち主。 セシリアの法医術の師匠であり、彼女の腕前が温く思えてしまうほどに懸絶した法医術師である。 「枯渇症」を患っており、虚弱な娘を実家に連れ帰ろうと魔術学院を訪問した際に、病状が悪化して倒れてしまう。 しかし、治療のために必要な大儀式を娘が成功させたことを知ると、考えを改めて好きに生きることを許した。 アリア アベル(アルベルト)の2、3歳年上の姉。 故郷の村を悪魔に滅ぼされた後はパウロに拾われて、弟や他の孤児とともに5年間暮らしてきた。 実は魂の一部に六魔王の1柱である《葬姫》アリシャールの分霊を宿しており、大悪魔を下僕にしたいと考えていたパウロに利用されていた。 【適合者】の孤児9名を生贄にした分霊覚醒の儀式でアリシャールへと変貌してしまうが、最後に力を振り絞り未契約で己の意思では動けないはずでありながらパウロへ立ち向かい、自らの魂ごと自爆することで弟を守り抜き、パウロを退けた。 ゼパル=ディレック 帝国軍の要である『ライモンド法医学研究所』の所長をしていた40過ぎの中年男性。 帝国宮廷魔導師団・魔導技術開発室からの元派遣武官。 娘の命が狙われたとして、特務分室に護衛を依頼した。 しかし、実は天の智慧研究会とつながり、娘の特異体質を利用して、致死性の病原菌を霊魂体(エーテル)化させ、人の霊魂体そのものに感染して死に至らしめるという 咒葬兵器【黒幽死病(レイ)】を開発していた。 真なる黒幽死病制御術式が完成し親保菌者の量産が可能になったことで、護衛に来ていたグレンとジャティスを始末しようとするが、感染に備えていたジャティスによって研究員諸共粛清され、無惨な死を遂げた。 ネージュ=ディレック ゼパルの娘。 色白で線の細い、はかなげな雰囲気の少女。 先天的な肺病で入院しており、移動には車椅子が必要。 付きっきりで護衛をするグレンに懐き、淡い好意を抱くようになる。 黒幽死病菌に感染しても著しい体力低下と体調不良に陥るだけで、黒幽死病では決して死なないという特異体質を持ち、そのため、父からは幼いころから黒幽死病の親保菌者の研究実験体として扱われていた。 制御術式の完成により、グレンとジャティスを感染させることで病気から解放してもらう約束をするが、グレンに情が移っていたため殺すことができなかった。 罪を犯しながらも、グレンの勇気ある行動に免じてジャティスから見逃され、特効薬を投与されて病気は完治。 しばらくは軍の監視下に置かれたが、ある程度の自由を許される生活に戻り、医者を目指して帝国大学進学のために勉強に励む。 シェラ=ディストーレ イヴの生母。 代々イグナイト家に奉公する使用人だったが、平民でありながらアゼルとの間にイヴを身籠った為に暇を出されて放逐された。 世間知らずで、特に学があったわけでも、職業技能に秀でていたわけでもなかったので、貧民街に暮らし見入りの少ない仕事をせざるを得なかった。 しかし、その境遇にもめげることなく、無理と苦労が祟り身体を壊しがちだったが、娘を虐待する事もなく、いつも笑っていた。 だが、イヴが9歳の時に帝国軍と外道魔術師との戦いに巻き込まれ、娘を庇って命を落とした。 エリエーテ=ヘイヴン 200年前に活躍した『六英雄』の1人。 通称《剣の姫》。 青い髪を後ろでまとめて垂らし、腰には十字架型の柄(クロスヒルト)を設えた片手半剣()を吊っている。 帝国史上最強と謳われた剣士であり、同じ六英雄だったラザールでも敵わないほどで、現在もセリカが【ロード・エクスペリエンス】で剣技を再現して近接戦に役立てている。 エーテル乖離症に倒れ、サイラスに自らの精神データを上書きされつつあるリィエルの夢に現れ、友人のセリカに少し似ているリィエルを気にかけ励ました。 システィーナが書き換え儀式を中断させたことで消滅するも、リィエルの魂と相性が良かったため、彼女の深層意識部の一部にほんの少しだけ残ることができた。 レザリア王国 [ ] フューネラル=ハウザー 聖エリサレス教会教皇庁の最高指導者である教皇。 老境にありながらしっかりした体格の、好々爺然とした老人。 今から約8年前に枢機卿に着任、卓越した能力と人徳で枢機卿会内における力と発言力を高め、前教皇の死後に行われた4年前の教皇選挙()で現在の地家を勝ち取った傑物。 教会でも異端とされる融和派の思想に理解を示し、その活動を後見している。 ファイス=カーディス 司祭枢機卿。 齢40を超えるとは思えない、流れるような金髪に古典彫刻のように整った顔立ちの美丈夫。 そのため強硬派による異端審問や暗殺未遂に何度も遭遇している。 自国民の側に無礼があったなら、異教徒相手でも頭を下げる人格者。 魔術祭典に世界を滅ぼす力を秘めた子が参加していると知り、警戒のために部下の第十三聖伐実行隊を投入するも、ジャティスの暗躍で2人は制御を離れて音信不通になっていた。 アルザーノ帝国チームが1回戦を突破した夜、グレンへ接触して情報の一部を隠したまま事情を説明、その際にルナの襲撃を受けたため自ら志願して【子守歌】に倒れた生徒たちの護衛を務めた。 アーチボルト=アンビス 有力枢機卿の1人。 40歳過ぎとは思えない若々しさと美貌を持つが、目は鋭く、常に表情が険しいので、他者を拒絶するような攻撃的な相貌であり、少し悪い顔色が病的な雰囲気を醸し出す。 帝国の武力併合を望む強硬派の最右翼にて、もっとも力を持っている傑物であり、強硬派きっての切れ者。 宗教浄化政策を強力に推進して成功を収め続け、支持する者は教皇庁内にも多い。 一方で黒い噂も多く、野心家で、4年前の前教皇の急な崩御にも関わっていたとする説もあり、圧勝を確信していた教皇選挙でなぜかフューネラルに僅差で敗北してからも、未だ虎視眈々と教皇の座を狙っている。 とにかく疑り深く、用心深く、人を信用しないことで有名。 ことを起こす時は必ず人質を取り、側近たちは大なり小なり弱みや人質を握られている。 和平反対派の筆頭。 《信仰兵器》を手に統一エリサレス教皇に就き、世界の信仰を浄化するという野望を持っていたが、その地位と野心ゆえにジャティスに目をつけられ「天使の塵」で支配下に置かれる。 彼の提案で天の智恵研究会と手を組み、《ヨトの釘》の制御権限を使ってファイスの部下である第十三聖伐実行隊を傀儡として帝国代表選手団を脱落させると共に、教皇と司祭枢機卿の暗殺を目論む。 首脳会談の場でチェイスにより吸血鬼化させていた帝国高官により教皇と司祭枢機卿を暗殺しようと企むが、ジャティスに盛られていた「天使の塵」の副作用で頭部が破裂し死亡した。 ロクス=イェル=ケル=レザリア5世 レザリア王国の国王。 衣装だけは立派な痩せぎすの老人。 王とは名ばかりのお飾りで、政務や統治を教皇庁に全て丸投げした無能。 敬虔な聖エリサレス教信徒であり、教皇庁を神聖視・絶対視して積極的に服従している。 首脳会談ではアルザーノ王家を劣等傍系と嫌悪し侮蔑するも、アリシア七世との舌戦に完敗。 だが、交渉がまとまりかけたところで会談に乱入したジャティスにより、大臣達共々首を刎ねられて殺害される。 ルナ=フレアー 聖エリサレス教会聖堂騎士団・第十三聖伐実行隊の隊員。 神々しい金髪に透明で冷たい美貌を持つ女性。 聖堂騎士団でも落ちこぼれの三流騎士で、4年前に仲間とともに戦死している。 しかし、【天使転生】に成功する可能性が高かったことで秘儀の施術を受け、当代の 《戦天使》イシェルへと転生。 これにより、どこか魔将星を彷彿とさせる人の規格を超越した武威や、石壁に大穴を開ける威力の弾丸を弾き返すほどの超高密度の法力、そして人間には使えない天使言語(エンジェリッシュ)を使えるようになり、恐ろしく高射程で強力無比な天使言語魔法(エンジェリック・オラクル)を使い、狙った相手にピンポイントで歌を届けることも、広域を無差別に制圧することも可能。 【子守歌】は魂の中に直接歌が浸透して暴力的な睡魔に襲われ、抵抗できずに一度囚われてしまえば第3者が術者をどうにかしないと絶対に逃れられず、陥っている時間が長ければ長いほど深く眠ってしまい、1週間後まで目覚めない可能性すらある。 直接戦闘においては 【賛美歌】という、歌っている間、歌い手の身体能力を少しずつ上昇させていく強力な自己強化術を施し、歌い続ける限り上昇幅の際限なく強くなっていく。 さらには聞いた相手を直接死に至らしめる 【葬送歌】という危険な切り札も持つ。 自身が死んだ戦いで家族同然だった仲間も全滅していることに苦しみ、兵器になったことには後悔していないが、認めてくれる相手は誰もいない悲しみを抱える。 自分が人間を辞めて強くなるまでできなかったことを、ただの凡人のまま成し遂げてきたグレンに嫉妬し、一方的に敵視している。 唯一残った家族であるチェイスを心の拠り所にしており、彼の命を握っている《ヨトの釘》の制御権限をジャティスに奪われてしまい、アーチボルトの命令に従わされることになり、アルザーノ帝国を魔術祭典から脱落させようと行動する。 魔術祭典の開催セレモニーの最中、認識阻害の結界を展開し、アルザーノ帝国代表選手団の総監督であるグレンに出場を辞退するよう脅迫するも、女王の勅命により失敗、試合中にチェイスの能力で敗北させようとしたもののグレンに策を見抜かれてしまい、その夜に自らの手でチームを脱落させるため【子守歌】で選手を昏倒させてグレンたちを試合会場へおびき出す。 《戦天使》の【賛美歌】による圧倒的な力でグレンを痛めつけるが、どれだけボロボロにしてもルミアを信じる彼の心を絶望で折ることは叶わず、《ルミアの鍵》で発動した空間凍結を解いた時に【賛美歌】を止めてしまい、その隙を逃さなかったグレンに敗北。 チェイス=フォスター 第十三聖伐実行隊の隊員。 燃え尽きた灰のような髪色、血色のない青白い肌、真紅の瞳が特徴的な黒づくめの青年。 ルナの幼馴染。 かつては聖堂騎士団でもその名を馳せた凄腕中の凄腕であったが、4年前に戦死し、 の真祖として復活する。 吸血鬼特有の圧倒的な身体能力で双剣を振るう。 真祖なので日光や浄化に対しても強く、通常の浄銀弾はおろか、並みの吸血鬼ならば1本で10回滅ぼしてお釣りが来るほどの浄化力を付呪したイグナイト家の秘伝【十字聖火】さえ通用せず、心臓に打ち込まれた《ヨトの釘》だけが致命的な弱み。 炎が苦手なのも通常の吸血鬼と同じだが、 【元素操作】の能力で自身に触れる炎をぎりぎりで押し止めるため、よほど強力な炎魔術師でなければ防御を突破することもできない。 また、気配や身体の構造すら変えた世界最高峰の変身術、黒い霧に変化して物理攻撃を防御、魔眼による魔獣などの操作も可能。 ただ、不死者ゆえに常人に比べて異常に低くなっている体温は誤魔化せない。 魔術祭典でアルザーノ帝国チームを敗退させるため、1回戦に投入された銀の飛竜を魔眼で操りシスティーナを襲わせたが、グレンに正体を看破されて撤退。 その夜、ルナと共に帝国の学生を襲撃しイヴと交戦、相性の悪さから全身が焼け焦げるほどの重傷を負いつつも生存し、敗北を認めて見逃してくれるよう懇願した。 マルコフ=ドラグノフ フォルネリア統一神学校の学生。 やせぎすで顔色が悪い少年。 旧教の偏執的狂信者であり、他宗教に対して閉鎖的で排他的な思想を持っているため、異教徒を見る昏い瞳には侮蔑と嫌悪が籠る。 魔術祭典ではレザリア王国代表選手団のメイン・ウィザードとして参加。 その性格から、魔術祭典開催前に他国の学生を侮辱し、危うくアディルと戦闘になりかけ、ファイスの取り成しでその場は収まったが、それでも自分は頭を下げなかった。 1回戦ではセリア同盟の大魔術ギルドの初等科チームと陣取り合戦で戦い、旧教秘伝の魔術を駆使して真正面から敵チームの魔術師を撃破し、ほとんどの拠点を制圧して勝利、2回戦でも工業国家ガルツに圧勝する。 だが、実は祭典の途中からジャティスによってレザリア選手団全員が「天使の塵」を盛られており、決勝戦でのアルザーノ帝国代表との試合中に活動限界に達し死亡した。 日の輪の国 [ ] サクヤ=コノハ 日の輪の国にある天帝陰陽寮に所属する、艶やかな黒髪と黒眼が特徴的な美少女。 システィーナと互角の同世代では最高峰の実力者。 式神で18体の分身体を作り出し対象を包囲して一斉攻撃する【十八字格子式方】 、途中の空間をすっ飛ばしたかのような機動で駆ける【】や厄除けの【】といった特殊な魔術的歩法 、死者の怨念で相手の行動を奪う死霊術【・布瑠の言(とくさのかんだから・ふるのこと)】 など、と呼ばれる東方独自の魔術を得意とする。 だが、強い魔力や魔力制御能力を得る代わりに、魔術行使をするほど心臓に負担がかかって寿命が削れるという先天的な魔術疾患「天恵祝呪」を患う。 貴人の雰囲気を漂わせるが、実は極貧家庭の出身で、魔術祭典で優勝し貴族になることで生活を安定させることを目的としている。 魔術祭典では日の輪の国代表のメイン・ウィザードとして参加。 1回戦では南東密林国家アルマネスの呪術大学とゴーレム撃破数を争い、密林フィールドという相手に地の利がある不利な状況でありながら、使役術と索敵術を駆使して活躍し、厳重なプロテクトをかけられたフィールド上のゴーレムすら支配して勝利した。 2回戦ではライン攻防戦でアルザーノ帝国代表選手団と戦い、シグレが密かにかけていた呪言を破ったシスティーナと全力で魔術戦を繰り広げ、血反吐を吐くほどの負担も意に介さず奮戦したが、回復タイムでも回復しきれないダメージを受けて戦闘不能になった。 シグレ=ススキナ 天帝陰陽寮の代表選手団のひとりで、サクヤの従者兼主治医。 胡散臭げな愛想笑いを浮かべる糸目の少年。 ただ、白魔術でいう精神支配攻撃といっても相手の心の隙を抉って動揺させるという程度で、心の頑丈な相手には通用しない うえ、術を破られると全ての呪詛が自分にフィードバックするリスクがある。 家が貧しく病気を抱えるサクヤを支えてきたが故に、家柄、才能、金、環境の全てを生まれながらに持っているシスティーナに敵意を抱き、2回戦開始直前にサクヤの弱みを開示することで呪言の釘を刺して良心につけこむ。 試合後、システィーナに謝罪するが「魔術戦の範疇」と赦され、器の差を感じて完敗したことを悟る。 ハラサ [ ] アディル=アルハザッド 占星天文塔に所属する学士生。 《砂漠の炎狼》 の異名を持つ、浅黒い肌のエキゾチックな美少年。 習得した柔軟な体術と緻密な身体強化術式により野生動物のようにしなやかな挙動が可能で、最高速度で勝るシスティーナを振り切るほどの敏捷性を発揮できる。 出血多量で死ぬ危険があるので長時間は使えないが、己の血液を燃料に「 炎の魔神()」を形成し灼熱の炎嵐を起こすという切り札を有する。 勝利に対して純粋な価値観の持ち主で、国の威信と己が目指す高みのためには仲間を踏み台にすることも辞さない。 学生らしからぬ実戦慣れをしており、独特の凄みを持つ。 魔術祭典では砂漠の国ハラサ代表のメイン・ウィザードとして参加。 1回戦でアルザーノ帝国代表と、使役召喚された魔獣が放し飼いにされたフィールドでメイン・ウィザードを倒すという形式で試合する。 敵将であるシスティーナと1対1で戦うために仲間4人の脱落と引き換えに断絶結界を展開、激しい近接魔術戦を繰り広げるもチェイスの介入で戦いが中断したため、1人で残った相手のサブ・ウィザード全員をまとめて倒そうとした。 しかし、チェイスの撤退により戦線復帰したシスティーナにメンバーをまとめて吹き飛ばされ、彼女との一騎打ちに臨み敗退した。 エルシード ハラサ代表のサブ・ウィザード。 浅黒い肌に黒髪の美少女。 魔術祭典1回戦ではアディルとシスティーナを閉じ込めた結界の護衛をしており、銀の飛龍の乱入で計画が破綻した後は残った仲間4人を率いて相手のサブ・ウィザードを出来るだけ減らそうとする。 だが、ギイブルとジーニーの時間稼ぎによって泥仕合に持ち込まれ、アディルが相手を一網打尽にしようとしている間に、駆けつけたシスティーナが放った暴風で吹き飛ばされ、戦線離脱した。 天の智慧研究会 [ ] は本作における主要な敵対勢力。 フェロード=ベリフ 声 - 天の智慧研究会・第三団《天位》(ヘヴンス・オーダー) 【大導師(ヘヴン)】。 組織の最高指導者。 正体どころか実在すら分からないとされ、時に大男、時に美しい女性、時に年端もいかぬ幼児とも噂される。 《継魂法》という術を使うことで体を乗り換えているらしく、現在は銀髪をした絶世の美少年の体を使っている。 左手の甲には研究会の秘中の秘奥である《天空の双生児(タウム)》の印章を刻んでいる。 アルザーノ帝国を舞台とした戯曲の脚本家兼演出家を自称している。 自身が何千年もかけて紡いだ戯曲の終幕に向けた第一幕としてル=シルバの復活を見届けると共に、『銀竜祭』に来ていたルミアと接触するため、人形劇を生業とする旅芸人を装いホワイトタウンを訪れた。 ラザール=アスティール 200年前に『六英雄』の一人、《鋼の聖騎士》と称された男。 元・聖エリサレス教会聖堂騎士団総長。 当時の邪神との戦いの中で死亡したとされているが、邪神に妻子を殺されたことで神への信仰を見失い、大導師様との出会いで禁忌目録の存在を知り「内なる声」を受け入れた。 現在は第三団《天位》クラスの急進派メンバーとなっている。 武器は「聖剣」シリーズの最高傑作とされる輝く槍 《聖槍ロタリキア》で、噴出する絶大な法力で作り上げた光の塔のような規模の「法力剣(フォース・セイバー)」による攻撃を得意とするが、《剣の姫》に勝ったことはなかったらしい。 「内なる声」に従いアルザーノ魔術学院にあるマナ堰堤式を利用し、解呪によって発生する莫大なマナによってアセロ=イエロを呼び寄せるため、その障害に成りうるセリカを排除する。 そして学院を襲撃し講師や教授を相手に圧倒的な力を見せるが、かろうじて逃げ延びていたセリカや負傷から回復したリィエルによって身動きを封じられ、その隙にその存在を侮って見逃していたグレンに術式の真意を理解されてしまい正しい起動をされてしまう。 これにより本来得るはずだったマナが目減りしてしまったが、それでも大量のマナを吸収することに成功し手にした鍵を使い、 《魔将星》アセロ=イエロとして生まれ変わる。 パウエル=フューネ 第三団《天位》クラスの男性。 【神殿の首領(マジスタ・テンプリ)】を名乗り、ソロームの指輪の下、魔界の三十六悪魔将と666の悪魔軍団を従えし、世界最古にして現世最高の悪魔召喚士を自称する。 数年前、《葬姫》アリシャールを下僕にしたいと考え、その分霊を魂に宿すアリアを狙って彼女の村を滅ぼす。 そして司祭の パウロ=セインズを名乗ってアリアを辺境の片田舎に引き取り、その弟のアベル(アルベルト)に戯れで魔術を指導する傍ら、5年かけて【適合者】の素質を持つ子供達を集めた。 大導師から新たな使命を与えられたことで準備してきた儀式を実行に移し、孤児を生贄にしてアリアを《葬姫》に分霊覚醒させる。 儀式を中断させようとするアベルを懸絶した実力で退け、自らに攻撃してきたアリシャールを抑え込むが、彼女の自爆に巻き込まれて姿を消す。 レイク=フォーエンハイム 声 - 第二団《地位》(アデプタス・オーダー)クラスの魔術師。 アルザーノ帝国魔術学院を襲撃したテロリストの一人。 通称《竜帝》。 グレンからセリカクラスでもなければ太刀打ちするのは難しいと言わしめたほどの実力者。 仲間とは言え不手際を働けば容赦なく処刑する冷酷さを持つ。 伝統的にの研究を行い血筋に竜の血を入れることでその力を得るも、代償として人としての姿と理性を失う 『竜化の呪い(ドラゴナイズド)』という精神に根ざした呪いを受け、それを 【竜鎖封印式】で封印してきたというフォーエンハイム家最後の1人。 3つある封印の一号を解放しただけの状態でも古き竜が使う「竜言語魔術」による大自然の猛威と莫大な魔力を行使でき、竜鱗の剣を強靱な肉体で振り回す。 完全に封印が施された状態でも竜牙兵を無数に使役でき、3本の自動剣と2本の手動剣を操る近接戦闘を得意とする。 召喚魔術についても卓越しており、遠隔連続召喚が可能。 魔術学院襲撃時にはジンと共に学園を占拠。 その後、ジンがグレンに敗北したことを知るとスケルトンの大量召喚による物量攻撃でグレンを消耗させ、自らの手で葬ろうとする。 この際、ジンは「自分勝手なことをした」としてスケルトンに処刑させた。 続けてグレンを追い詰めるが戦線離脱したと思われていたシスティーナの介入で形勢逆転され、制御を奪われた剣で刺し貫かれ死亡した。 その後「Project: Revive Life」によって復活、急進派が暗躍するフェジテに向かう。 前回の戦いで、魔術師としての技量がグレンに圧倒的に勝っているという理由で解呪をためらい死んだことを反省し、封印の一号を開放した状態でグレンに再戦を挑む。 再び彼を追い詰めていったが、『竜化の呪い』の欠点を彼に見抜かれ、白魔【マインド・アップ】を付呪した弾の三連速射で呪いが弱まった瞬間に心臓を撃たれ敗北。 最後までグレンに勝つことはできず、2度目の死を迎えた。 エレノア=シャーレット 声 - 第二団《地位》クラスの死霊術師。 黒髪黒眼の女性。 正体を隠している時はあまり眼を開かず物静かで奥ゆかしい女性を演じている。 本当の彼女は狂気に満ちた眼と病的な表情の持ち主であり、気だるげな言動で常時過ごしている。 大導師からは同じ第二団で自身より地位の高い者よりも信頼されている。 アルザーノ帝国大学経済学部を首席で卒業、剣術・魔術も超一流の才媛ということで王室に女王付き侍女長兼秘書官として雇われた。 女性をいたぶるような外道をひどく嫌っている。 魔術競技祭の時にアリシアに呪いをかけたネックレスを渡し、暗殺に失敗するとアルベルトとリィエルを巻いて逃亡。 その後はバークスらに協力するが、グレンとアルベルトに追いつめられる前に即座に撤退した。 ルミア暗殺計画の際には現状肯定派寄りの構成員として厳重な警戒を潜り抜けグレンに接触、未だにグレン達がザイードの術中に嵌まっていることを示唆して作戦中で動けない彼を尻目にまんまと逃げおおせた。 『銀竜祭』の裏でも暗躍し、殺害した《銀竜教団》の大長老を操り教団員の命を使って呪氷に閉じ込められていた白銀竜を復活させる。 記録上の位階は第四階梯。 凄腕のでもあり、女性ばかりの亡者を無数に召喚することができる。 さらに自らにも魔術や薬物に依らない一種の不死性が宿っており、高速治癒が可能。 戦い方も狂気を彷彿とさせるスタイルをとるが理性は保っており、相手を挑発しても決して侮らず不利と悟れば迷わず撤退を選択する。 詳細は不明だが、本気で戦えば世界最高の魔術師であるセリカを排除できるほどの力を持つとされる。 ザイード=ヴァルトス 第二団《地位》クラスの魔術師で、急進派の一員。 《魔の右手》の二つ名を持つ男。 代々、音楽に変換した魔術式で他人を掌握する古代魔術『魔曲』を伝える家系の出身。 操った楽奏団が奏でる七つの『魔曲』を聞かせた人間の心と体を支配する固有魔術 【呪われし夜の楽奏団(ペリオーデン・)】を使うことができる。 この魔術は心に作用するため耳を塞いでも精神防御を行わなければ防げず、深層意識を掌握することで魔術の発動を封じることが可能となる。 ルミアの暗殺計画を企て、部下を引き連れて社交舞踏会を迎えたアルザーノ魔術学院に姿を現す。 『魔曲』で洗脳した学生を囮に楽団の指揮者としてイヴの目をかいくぐって会場に潜入し、彼女を含めた舞踏会参加者のほとんどを傀儡と化す。 そのまま学院内を逃走するルミア達を追っていたが、グレンとアルベルトとシスティーナの絶妙な連携の前に術の核となる指揮棒を破壊されてしまい、生きたまま拘束された。 ユアン=べリス 第二団《地位》クラスの魔術師で、フェジテ警邏庁に潜入しているスパイ。 急進派の一員。 警邏官僚組の若きエリートで、階級は警邏正。 世界一の暗示魔術師を自認しており、警備官の半数以上を暗示の支配下に置いている。 隠行で慎重に姿を隠しながら「マナ活性供給式」の管理を行っていた。 自身の権限と暗示を利用して市庁舎爆破犯とされたグレンを追跡させたが、自身の正体を掴ませないために暗示で指示をしていたことが仇となり、指揮のほころびからその存在をジャティスに察知されてしまう。 その後はジャティスから拷問を受け、供給式の位置を話して命乞いしたが、邪悪を罪から救うという理論のもとあっさり殺害された。 ライネル=レイヤー 声 - 第一団《門》(ポータルス・オーダー)クラスの錬金術師。 その後2年間姿を消していたが、計画を再実行するためバークスと手を組み、シオンに成り済ましてリィエルに自分が兄シオンであると信じ込ませ、ルミアを誘拐させた。 リィエルが自身の秘密を知ると演技をやめ、新たに製造した3体のリィエル=レプリカでグレンたちを殺害しようとしたが彼女の「人間」としての成長を図り損ねた結果、レプリカはリィエルに、自身はグレンによって殴り飛ばされて敗北した。 己の欲望のために他者を顧みない姿は『真の邪悪』に例えられた。 グレイシア=イシーズ 第一団《門》クラスの魔術師。 急進派の一員。 《冬の女王》の二つ名を持つ全身に魔導刻印を刻みつけた少女。 その刻印は『死の冬の刻印』と呼ばれる物で、魔力暴走を引き起こすことにより周囲50メトラを絶対零度の空間に変え全てを停止させることができる。 その性質上拠点防衛戦に特化した能力となっている。 ルミア暗殺計画ではクリストフと対決、彼が得意とする結界を次々と凍結させ本人にも重度の凍傷を負わせたが、彼が自身の足止めに徹して能力の底を図っていたことが分かると一時撤退する。 2度目の戦いでもクリストフと戦うことになり、ザイードの補助で戦況を有利に進めたが敗北が確定した時点で早々に逃走した。 ゼト=ルード 第一団《門》クラスの魔術師。 急進派の一員。 《咆哮》の二つ名を持つ30から40代の中年男性。 筋骨隆々の体格を持つ魔闘術の使い手。 初戦では魔闘術の先達であるバーナードと交戦、彼が衰えたと思い勝利を確信していたが、道具を多用する戦法に翻弄され右腕を失い、不利を悟って撤退。 その後金属の籠手を付けて復帰し、今度はリィエルと戦うもザイードの敗北を知るとグレイシアと共に逃走した。 ヴァイス=サーナス 第一団《門》クラスの悪魔召喚師の青年。 急進派の一員。 ルミア暗殺計画に先んじて第三師団第八辺境警備隊を襲撃、約500人の魔導兵を皆殺しにしてその魂を悪魔の生贄にする。 計画本番ではアルベルトと対峙、《狂騒伯爵》ナルキスを召喚し物理攻撃の通じない概念存在を操る優位から彼を追い詰めたと思っていたが、司祭の資格を持つアルベルトによりナルキスを強制的に退散させられてしまい、自分自身も【ライトニング・ピアス】で脳天を打ち抜かれて死亡した。 ジン=ガニス 声 - アルザーノ帝国魔術学院を襲撃したテロリストの一人。 ロリコンのチンピラ風の男。 一流になることを捨て、三流に留まることで自己の快楽を優先するという選択をした下種。 そのためプロ意識は低く、魔法の技量自体は優れているが油断して痛い目を見ることが多い。 【ライトニング・ピアス】を「ズドン」の一節で放ち 、さらにこれを10連射する技能も備えている。 この技術と『疾風脚』による高速移動を併用することで、相手を攪乱しながら蜂の巣にするのが得意な戦法。 システィーナを強姦しようとしたが、魔術を封じられた状態でグレンによってタコなぐりにされ失神。 最期は勝手な行動と失態を演じた咎によりレイクが操るスケルトンの手で惨殺された。 その後「Project: Revive Life」で復活し、フェジテでグレンを援護していたシスティーナを襲撃、手を抜いて彼女をいたぶり続けたが自分の技術が見切られていたことに気づけず、至近距離で【シュレッド・テンペスト】を発動するという自滅ギリギリの攻撃にさらされ、相手を侮って魔術防御を施していなかったことが徒となり重傷を負う。 満身創痍の状態でシスティーナを殺害しようとしたが、イヴによって全身を燃やし尽くされ2度目の死を迎えた。 キャレル=マルドス 声 - アルザーノ帝国魔術学院を襲撃したテロリストの一人。 酸と毒を同時に用いた致死性の高い魔術、錬金改【酸毒刺雨】という猟奇的な手段で人を殺すことを好む。 出勤途中のグレンを単身襲撃したが、「愚者の世界」で魔術を封殺されたうえで叩きのめされ、挙句に全裸に剥かれて路上に放置される。 ヒューイ=ルイセン 声 - アルザーノ帝国魔術学院襲撃の主犯格。 魔術学院2年次生2組の元担当講師、つまりグレンの前任者であり、突如失踪したことでグレンが臨時講師に採用された。 実は研究会が要人暗殺のために長期にわたって学院に潜ませていたスパイ。 元王女であるルミアの拉致を命じられたことで姿を消し、密かにレイクらの手引きを行い、任務達成と同時に学院を道連れに自爆しようとしていたが、グレンの決死の行動とルミアの能力により阻止される。 実際のところは組織の言いなりになるのが正しいのかで苦悩しており、境遇的にはグレンと似通っている。 そんなグレンからは「組織の言いなりになっていたお前が悪い。 自分の行いまで組織のせいにするな」と言い捨てられた。 敗北後は「生徒を殺さずに済んだ」と本心では安堵しつつグレンに殴り倒され、その後捕縛された。 戦闘能力はないものの、空間魔術に関してはセリカをして「天才的」と言わしめたほど。 魔術学園を囲む結界は師団の力を以ってしてもすぐには解除できなかった。 アニメ版では、姓名が「ヒューイ=ロスターム」となっている。 バークス=ブラウモン 声 - 帝国白金魔導研究所所長。 40から50代の禿頭の男。 外面は人格者だが、内面は傲慢な性格で自らの能力を信じて疑わない。 組織の思想に傾倒する参入志願者で、禁忌とされた「Project: Revive Life」の完成を条件に入会を約束されている。 また、典型的な異能差別主義者であり、異能者を捕らえては非道な人体実験を繰り返し犠牲を積み上げていた。 また、魔導士を戦争犬と呼んで侮蔑している。 ルミアに術式を組み込んだ後、自らの研究施設に侵入してきたアルベルトと、異能者の能力を利用できる魔薬を自らに投与した状態で交戦。 再生能力を過信しアルベルトを追い詰めたつもりでいたが、微量の出血の繰り返しで血中の薬物濃度が低下していることに気づかず再生能力を失い、そのまま失血死した。 その死は隠匿され、失踪という形で処理された。 シオン=レイフォード 声 - 「Project: Revive Life」を成功させた天才錬金術師。 計画のために数多の犠牲を払ったことを悔い、自らの命の代わりにライネルとイルシアを帝国に亡命させるべくグレンと交渉を行っていたが、組織を抜けることよりも組織の中でのし上がることを選んでいたライネルの怒りを買い刺殺される。 研究関連の資料や記録の集成は『シオン・ライブラリー』の通称で呼ばれ、事件後に帝国軍が接収している。 イルシア=レイフォード 声 - シオンの実の妹で、リィエルの素体。 容姿はリィエルと同じだが、髪の色は兄と同じく赤で感情表現もはっきりしている。 【隠す爪】を習得していながら自我を保つことのできた希少な人材で、組織では始末屋として働いていたが、標的を始末する度に罪の意識に苛まれ続けていた。 シオンが殺害されたのを見て動揺している間にライネルによって致命傷を負わされる。 負傷した身でアジトから逃げ力尽きたところをグレンに発見され、リィエルのことを託して息絶えた。 セイン=ファランド しがない中間管理職としてフェジテ行政庁に入り込んでいたスパイ。 表向きは誠実で実直な人物を装っているが、内心では他人を見下している。 法陣儀式魔術の達人。 市庁舎内に作っていた小部屋で「マナ活性供給式」のひとつを秘密裏に管理していたが、登庁早々にルミアの力を利用したジャティスによって解呪された法陣を目の当たりにし、動揺している間に彼が仕掛けておいた爆弾で市庁舎ごと吹き飛ばされ死亡した。 ミゲール=ブラッカー 帝国軍の《千騎長》。 多少生真面目過ぎるきらいはあるが、非常に有能で、周囲の人望も厚い。 実は天の智慧研究会の密偵。 組織側の人間としてグレンを目障りに思い、死にかねない無茶な任務を裏回しして、彼を謀殺しようとした。 しかし、ジャティスには本性を見抜かれて研究会の尻尾を掴むために泳がされており、ライモンド法医学研究所の一件の後、グレンへの借りを早めに返すことにした彼に始末される。 その後、証拠がなかったことで失踪事件として処理され、行方不明のまま迷宮入りとなった。 「賢王」と称されたが、その統治は栄華と絶望を同時に極めた暗黒時代であったことから「 魔王」とも呼ばれ、「メルガリウスの魔法使い」に登場する悪の魔王のモデルだとも言われている。 何らかの使命を果たすために「禁忌目録」を求め、そこへ至るための巨大魔術儀式施設として「メルガリウスの天空城」を建造。 配下の魔将星や「無垢なる闇の印」の巫女による外宇宙の邪神召喚術、数々の魔法遺産といった人智を超えた戦力を背景に全世界を侵略し、民衆を魔術の生贄に捧げていた。 魔将星 [ ] 《魔煌刃将》アール=カーン 「メルガリウスの天空城」に登場する魔王直属の配下「魔将星」の一人。 己が真に忠誠を捧げるべき相手を求めて戦い続けるという変わり者。 邪神の試練を乗り越えて手にした13の命と、左手に持つ魔術を打ち消すことができる赤き魔刀 「魔術師殺し(ウィ・ザイヤ)」・右手に持つ霊体そのものを傷つけられる黒き魔刀 「魂喰らい(ソ・ルート)」を武器とする。 魔刀の弱点は決まった手で振るわなければ性能を発揮できないということ。 普段でも恐ろしいほどの強者であるが、その真価は追い詰められたときにこそ発揮される。 彼の影である存在が学園地下迷宮地下89階で門番を務める。 「星の回廊」を通って迷い込んだグレンたちに襲いかかり、隔絶した戦闘力で追い詰めていったが、すべての命を失ったことで消滅する。 《鉄騎剛将》アセロ=イエロ 「魔将星」の一人。 頑健な漆黒の全身鎧の上から緋色のローブを纏い、 《炎の船》と呼称される巨大な箱舟を駆るとされる。 その肉体は究極の魔法金属である神鉄()で出来ているため、【メギドの火】でも破壊することは不可能。 「正義の魔法使い」との戦いでは彼を味方と分断して仲間を皆殺しにしたとされ、「正義の魔法使い」でも唯一倒すことができなかったと言われているが、何の伏線もなく突然登場する魔法使いの「弟子」が使った小さい棒で胸を突かれて死んだという。 「天の智慧研究会」のラザールがその「内なる声」に従い、アルザーノ魔術学院に設置されていたマナ堰堤式から奪ったマナの一部を吸収した鍵を使って魂を融合させ顕現する。 圧倒的な力をグレンたちに見せつけ、魂融合が万全の状態になる2日後に【メギドの火】でフェジテごとルミアを抹殺することを宣言する。 「銀の鍵」で特攻を図るルミアを拘束し心を折るが、大きな力を得たがゆえに「人間の心の強さ」を侮った結果、【メギドの火】は学院に結集された魔術師たちの抵抗で防がれ、自身はグレンの【愚者の一刺し】によって魂に大きなダメージを負う。 維持できなくなった《炎の船》を放棄し密かに逃亡したものの、殺したはずのジャティスの待ち伏せに遭い、奪われた左手で真っ二つにされ消滅した。 白銀竜将ル=シルバ スノリア地方の伝承で白銀竜と呼ばれ、『メルガリウスの魔法使い』第7章で魔王に敗北し、《竜の鍵》を刺されて魔将星へと堕した存在。 銀の鱗と蒼眼が特徴の巨大な古き竜(エインシェント・ドラゴン)。 超極低温で分子運動が停止することを利用して攻性系黒魔術を問答無用で打ち消す竜の咆哮 【凍てつく吐息(バニシング・フォース)】、純然たる恐怖で身体を完全麻痺させ一時的に五感を失わせ失神あるいはに陥らせる竜の咆哮 【打ちのめす叫び(スタン・スローター)】などの強力な竜言語魔法を使いこなすだけでなく、縄張りの中で殺して捕らえた魂の亡霊達を氷の骸骨へと変えて眷属とすることが可能。 シルヴァスノ山脈第8峰アヴェスタにて、自らの『善き心』の化身と契約して竜の力を得た正義の魔法使いと対決し倒されたと伝えられている。 セリカが取り戻した記憶によれば、かつては空(セリカ)とナムルスの3人で旅していたが、信頼していたセリカの裏切りで聖の側に属する存在から邪なる存在へと変えられてしまった。 大導師によれば、大いなる智慧へ至る天の城の《門番》であるらしい。 少女の姿で『永久氷晶』という呪氷の中に閉じ込められていたが、《銀竜教団》の命を用いた儀式によって復活。 ホワイトタウンを強襲し、かつて自身を魔に堕としたセリカへの恨みを晴らすために決闘を申し入れ、スノリア全土を史上類を見ない大寒波で包み、無数の氷の骸骨を街へと放つ。 しかし自分のもとに現れたセリカが記憶を失っていることを知り、挑発されて激昂、グレンたちの援護を受けた彼女との戦いの末、古代魔術【の牙】で心臓を貫かれ敗北。 力を失った巨軀はマナの粒子と化して消滅し、鍵が折れたことで封印されていた当時の少女の姿へと戻る。 その後は死んだように眠り続けているため、再建されたアルフォネア邸でセリカから介抱されている。 外宇宙の邪神 [ ] ナムルス 「名無し」を意味する名を名乗る少女。 顔立ちはルミアに酷似しているが、白髪に暗く淀んだ赤珊瑚色の瞳を持ち、背には異形の翼が生えている。 外宇宙にある根源的な存在本質は人間が理解したら正気が吹っ飛ぶものであるため、存在の一部を霊脈を通じてこちらの世界に飛ばし、それをインターフェイスに人類へ接触している。 それ以外の素性は一切不明で、「この世界でもっとも穢れた存在」を自称する。 しかもかなり不器用で、ナイフを持たせれば指を詰めそうになり、料理をすれば暗黒物質が生成される。

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『虚数』

虚数魔術

概要 [ ] 魔力を用いて人為的に神秘・奇跡を再現する術の総称。 万能のイメージがあるが、基本的に等価交換で成り立つ。 一見して何の触媒も消費しない魔術でも、「魔力」を消費してその効果を現している。 有から有を持ってくるのであって、無から有は作れず、出来る事を起こすのであって、出来ない事は起こせない。 自然に干渉する魔術もやはり自然に満ちる大きな魔力なしには発動させることはできず、個人の魔力ではできることに限界がある。 また、他者の精神に干渉する呪術は物質的代償を必要としないが、術者の精神を別の方向へと引っ張ってしまう。 人を呪わば穴二つ。 魔術は秘されなければならないものだが、一方で概念は多くの人々の信仰によって在り方を安定させる。 なので、概念の変化は魔術に影響を与える。 「魔術」と「」は「その時代の文明の力で再現できる奇跡かどうか」で線引きされている。 300年前には「自由自在に空を飛ぶ」奇跡は魔法であったろうし、もしも未来の科学で平行世界旅行が可能になったら第二魔法は魔術に格下げされるという。 かつては多くの神秘が魔法であったが、ここ最近は逆に魔術が文明の後追いをしている状態となっている。 『』の世界では神秘は崩壊したため、魔術師達 メイガス はと名を変え、電脳世界を舞台として存続している。 現代の魔術の最高ランクはAである。 その為、サーヴァントが対魔力をAランク以上で所持している時点で現代のあらゆる魔術を用いても傷を負わせることが不可能になる。 対魔力Aあっても令呪の命令を完全に無効化出来ないのは令呪がAランク以上の魔術であるからではなく、サーヴァントになる際の契約により服従の義務を課せられており、その制約によるもの。 歴史 [ ] もともと、下記のような神秘を利用して物理現象を引き起こす行為は神の専売特許とされており、神代に魔術師として知られた人物も神の血を引いていたり神から直接教導を受けていたりした存在であった。 紀元前1,000年頃にによって「魔術回路を用いて、マナやオドを動力源として物理現象を引き起こす、神を介在しない方法論」が確立され、それが西洋における(人の手による)魔術の始まりであったとされている。 以降はを中心に魔術は発展していくが、の魔術師などは西暦以前の魔術である神代魔術と比較したらそれらは児戯に等しいと相手にしていない。 また、神代よりもさらに遡る魔術系統として「理想魔術」というものもあるが、現在の地球ではまったく発動させることができず、現代では机上の空論となっている。 根源 [ ] 世界のあらゆる事象の出発点となったモノ。 ゼロ、始まりの大元、全ての原因。 これを魔術師達は「根源」と呼ぶ。 もしくは、その一点から事象が渦を巻くように放射状に流れ出す様を例えて、「根源の渦」とも呼ぶ。 「根源」とは、語弊を承知で有り体に言えば、「究極の知識」である。 全ての始まりであるがゆえに、その結果である世界の全てを導き出せるもの。 最初にして最後を記したもの。 この一端の機能を指してアカシックレコードと呼んだりもする。 魔術師とは、この「根源」への到達、究極にして無なるものを求めてやまない人種のこと。 元をただせば、魔術師とは根源を探求する学者。 それが根源へ至る手段に魔術を用いるから、魔術師と呼ばれるだけ。 根源から流れ出す事象の川は、当然、根源に近ければ「太い流れ」であるし、末端へと流れていけば、途中いくつもの支流に分かれて「細い流れ」となる。 事象を細分化する要因は、時の流れと人々の意識あり、人々に知られれば知られる程、それは細くまた複雑になる。 これは「一般常識」とも言い換えられる。 そして、未だ大勢の人の手によって汲み上げられることなく、「太い流れ」を保っているものが、一般に知られていない「神秘」(あくまで比較の話であり、神秘でさえ根源という最初からみれば細いものでしかない)。 流れが太いものも細いものも、根源から流れ出たという点で違いはない。 しかし、魔術師のように根源へと辿り着こうとしている者達にとって、細分化された一般常識程度の知識では、あまりに根源へは遠すぎる。 ゆえに、魔術師は根源へ至るために「神秘」を学ぶ。 その「太い流れ」こそが、根源へと至るに足ると信じるから。 神秘=魔術が引き起こす「奇跡」などというものは、魔術師にとって瑣末なものでしかない。 ただそれが根源に近いがため、魔術という手段を選んだに過ぎない(現実的な話ではないが、もし魔術以外の手段で根源へ到達できるなら、魔術師は喜んでその方法を執る)。 魔術のシステム [ ] 神秘 [ ] 今の時代の一般常識から外れた、巷に流布してはいない、秘匿された知識とその成果。 魔術師は「根源」へ至る手段として「神秘」を学び、その「魔術師の学ぶ神秘」を言い換えると、それが「魔術」と呼ばれる。 魔術師にとって魔術とは、根源に至るための手段である。 言い換えれば、根源へ至る可能性と価値があるからこそ、魔術師は魔術を学んでいる。 もし魔術が根源へと至る手段ではないものに成り下がったら、魔術師にとって意味が無い。 魔術がその価値を無くすとは、即ち既に述べた「一般に知られる」ということが現実に起こった場合。 「神秘」という「事象の太い流れ」が、一般に知られることで「細い流れ」へと姿を変え、前述したように根源から遠ざかる。 それを、魔術師は最も忌避する。 分かりやすく言えば、1人の人間しか知らなかった魔術を誰か1人に教えると、その性能は二分の一、さらにもう1人に教えてしまうと三分の一に、とどんどん劣化していく。 一例として、「人体模造はとうに衰退した概念」という記述がしばしば出てくるが、これは科学・医学の発達により人体の構造が詳細に解き明かされ、世界中に広く知れ渡って神秘が薄れたため。 もっとも人体の神秘が完全に解明されつくしたわけではないため、のような天才的な魔術師ならば魔術として使用できる余地がある。 魔術師の学ぶ魔術とは、根源に至る可能性を持つ「太い流れ」=「神秘」でなければ、学ぶ価値が無い。 それと共に、「神秘」は大勢に知られてはならない。 大勢に知られては、その意味と意義を失う。 ゆえに、魔術とは神秘であり、神秘であり続けるから魔術として存在できる。 魔術師は己の研究を公開しない。 公開しては「神秘」たりえなくなる。 公開しては「神秘」たりえなくなるため、魔術師同士が研究の成果を持ち寄って意見を交換し、互いによりよく発展させようなどということはありえない。 そのため、魔術師の自治組織であるは、その第一義が他を差し置いて「神秘の秘匿」とされている。 魔術協会は、別に魔術師が新しい魔術師を育てるための学び舎でもないし、互いに切磋琢磨しあう研究の場でもない。 ようするに、「他の魔術師が下手を打って神秘を漏らして、自分に迷惑がふりかかってこないよう、互いに監視し合うための組織」として機能している。 歴史を積み重ねた武器はそれだけで魔術に対抗する神秘となる。 神秘性が備わる為、魔術を込められた武器同様にサーヴァントに傷を与えることは可能だが、サーヴァントや宝具に比べればその神秘性は無いにも等しく、蚊の止まるようなダメージしか与えられない。 式の持つ古刀『九字兼定』 500年も前の日本刀 は橙子の事務所の結界を丸ごと斬れるとされている。 魔術系統 [ ] 根源から流れ出た事象の川。 それをどう解釈(もしくは脚色)するかは、触れた人間の背景にある文化・民族性による。 (世界中に、遠く距離を隔てた土地でありながら、類似した神話や伝承があるのはこのため) 魔術においてもそれは同じで、「神秘」という意味で類似していながらも異なった解釈で存在するそれらを、「魔術系統」と呼ぶ。 『』矛盾螺旋でのの言葉には、• アストロロジー• アルケミー• カバラ• 神仙道• ルーン があり、他にも数え切れないという。 もし根源へと到達できれば、新しい魔術系統(魔法)を作ることも可能だという。 魔術基盤 [ ] 魔術の各流派が世界に刻み付けた魔術理論。 既に世界に定められたルールであり、人々の信仰がカタチとなったもの。 人の意思、集合無意識、信仰心によって「世界に刻み付けられる」もの。 各門派ごとによって取り仕切られている基盤(システム)。 ここに各々の魔術師が魔術回路を通じて繋がることで命令(コマンド)を送り、基盤が受理、予め作られていた機能(プログラム)が実行される、という流れになっている。 この時必要とされる、電力に相当するものが魔力である。 門派ごとに違いはあるものの、基本的には「術者の体内、もしくは外界に満ちた魔力」を、魔術という技に変換するシステム。 魔術式を含むからか、大魔術式とも呼ばれる。 「信仰心」と言っても宗教的な信徒であることを示すのではなく、「知名度」に言い換えられる。 神秘(魔術)が「ある」と信じられることによって、世界がそれを許容する。 ここで、「ある」と信じるということは、それが「確信」である必要はない。 例えば、「幽霊」という神秘の存在について、現代の人間の大半は否定的な意見を持っている。 しかし、現代の科学では「ない」とも言い切れない。 「ひょっとしたらあるかも」という考えは、無意識のどこかにある。 そういった「疑念」的なものも、信仰心には含まれる。 信仰心の反対は「無知」。 幽霊の存在自体を知らない、ということのみが、信仰心を産まない。 つまり、広く大勢の人間に知られていればいるほど、魔術基盤は強固なものになるということ。 これにより、信仰の弱い、「世界に刻み付ける」力が脆弱な、基盤の小さな一派の魔術は、誰にもその存在を知られていないような他国においては、まっとうに機能しないということが起こる。 「魔術に足る神秘の知識」とは、再び幽霊に例えれば、「幽霊という存在がある(かもしれない)ことを知っていること」ではない。 「幽霊の『正体』を知っていること」である。 一般人にとって幽霊とは、いるかいないかわからない、あやふやなものである。 しかし、魔術師にとって幽霊とは、その正体までも知っていて、いることが不思議でも何でもないもの。 神秘を起こす「ルーン」という魔術がある。 ルーンは奇跡を起こす、と一般には信じる者もいるし、信じない者もいる。 ただ、両者に共通なのは、ルーンが「何故」奇跡を起こすことができるのかまでは、知らないということ。 しかし、魔術師はその「何故」を少なくとも一般人よりは知っている。 この差が、「神秘は知る人間が増えれば力を失う」ということと、「広く大勢の人間に知られていればいるほど、魔術基盤は強固なものになる」ということが両立する所以。 実際に、現代の世界で最も広く強固な魔術基盤を有しているのは、による神の教え、聖言に他ならない。 ただし、彼らは人の手に余る神秘は神の手に委ね、人が手にしてはならないものだと説くゆえに、魔術という神秘を扱うものと敵対する立場にある。 魔術回路 [ ] 魔術師が体内に持つ、魔術を扱うための擬似神経。 生命力を魔力に変換する為の「炉」であり、基盤となる大魔術式に繋がる「路」でもある。 魔力を電気とするなら、魔術回路は電気を生み出すための炉心であり、システムを動かすためのパイプラインでもある。 回路を励起させ魔力を生成すると、人である体からは反発により痛みが生じる。 最初は眠っているが、修行によって「開く」ことで使用できるようになる。 一度開いてしまえば、あとは術者の意志でオンオフができ、魔術を使う際にはオンにし魔術回路を活性化させ、使わないときはオフにしている。 スイッチの仕方は術者のイメージそれぞれで、これは最初の「開き」に関係している。 最初の開きも方法は術者次第で、中には性的興奮とか自傷行為とかもある。 魔術師にとっての才能の代名詞で、これの数が多いほど優秀な魔術師であるとされる。 これを持たない人間は魔術師にはなれない。 生まれながらに持ち得る数が決まっており、魔術師の家系は自分たちに手を加えて、魔術回路が一本でも多い跡継ぎを誕生させようとする。 古い家系の魔術師ほど強力なのはこの為。 魔術回路は内臓にも例えられ、ひとたび失った魔術回路は死ぬまで再生することはない。 また、跡継ぎに魔術回路を増やすよう働きかけるということは、内臓を増やすということにも繋がるが、その手段がまっとうであるはずもない。 は魔術師に付属した器官でありながら、半ば独立した魔術回路であり、魔眼を移植することにより、疑似的に魔術回路を増やすことができる。 魔力の扱いに卓越していればの魔術回路を自分のものに上乗せすることも出来る。 魔力 [ ] 魔術を発動させるための要素のこと。 魔術回路に流れる電流に相当する。 原初の生命力とも、命そのものとも言われる。 呼び方として、外界(自然界)にある魔力「マナ」と、内界(術者の体内)にある魔力「オド」があるが、とりだせる場所の差であって、魔力である点においてその性質に差はない。 単に、自然の一部でしかない人間が単体で生成するオドでは、空間そのものが持っているマナに比べ、その絶対量で到底及ばないというだけの話。 魔術師であれば、マナは自由に行使できるが、その行使量は魔術師の実力に依存する。 魔力は精神と肉体に結びついている。 そのため本物の精神が夢の世界に迷い込んだ状態で魔術を使用すると、実際に魔力が消費される。 大源(マナ):自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。 生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。 呪文詠唱 [ ] 魔術を起動させるための動作。 手続きで言うのなら、申請、受理、審査、発行のうち、最初の申請である。 大別して二つあり、一つには、「門派ごとの魔術基盤に働きかける約束事」である呪文がある。 一流派として安定した魔術を使用する際は、定められた形式通りに手順を踏まねばならない。 その時の決まった言葉が呪文であり、「形式」であるため身振り等の他の要素も関わる場合もある。 基本的には「世界に訴えかける」もので、大呪文、大儀式の類。 もう一つには、「自身を作り変えるための自己暗示」がある。 魔術回路を効率よく起動・作動させる方法の一つとしての、自らを作り変える「決り文句」である。 もともと呪文とはこちらの意味が先にあった。 呪文は世界に訴えるものではなく自身に訴えるもの。 同じ魔術でも、魔術師ごとに呪文詠唱の文句の内容は異なる。 これはつまり術者の人間性の違いで、「自分を作りかえる」ために必要な言葉は各々によって違うということである。 その工程によって、何種類かに分けられる• 魔力を通すだけで魔術を起動させる一工程(シングルアクション)• 一つの事柄を自身の中で固定化する一小節• 十以上の小節を以って簡易的な儀式と為す瞬間契約(テンカウント) やなどが一工程に相当する。 なお、詠唱は魔術師として成長することで短縮可能である。 どの程度までの短縮が可能かは明記されていないが、宝石魔術のように何らかの媒体を使用することでほぼ一小節の詠唱でAランクの魔術行使もできる。 のように、魔法陣を複数用意等の準備をすればAランクを超える魔術を行使することも可能ではあるが、通常魔力は強力な分、その際に要するマナ等から感知され易くなり、宝具でのバックアップでもない限り実戦レベルでそれほどの魔術を多用するのは無理がある。 そのため、現代魔術師が戦闘で使用出来るのはAランク魔術が上限と言える。 各種魔術 [ ] 作中で使われている代表的な魔術。 黒魔術 魔術系統の1つ。 生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。 その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。 また「呪術」に非常に近い性質を持つ。 使用者は、。 また、も近代黒魔術という魔術系統を扱う。 旧Fateでは魔術全体に黒魔術の色が強く、はその中でもウィッチクラフトという陰性の魔術を使っていた。 こちらは沙条綾香とが魔術系統として身に付けている。 死霊魔術(ネクロマンシー) 魔術系統の1つ。 読んで字のごとく死体と共に発展してきた魔術。 会得する者は先ず、己の「死」を見つめる所から修練を開始する。 自分自身に幻術をかけ、肉体が腐乱していく様を幾度となく観察する。 そして鏡越しに見ていた自分が朽ち果てていく姿から「死」を見つめ、「死」を抱き、命が「死」と共にある事を知り、最終的に「死」を統べることを目標とする。 シンプルな用途としては死者を食屍鬼に作り変え、死体を継ぎ接ぎして生み出した怪物を蘇生させて使役する。 この魔術を操るは魔術使いとして研鑽を積んでおり、魔術師の死体や魔獣の屍から礼装を作り出す。 元々、この魔術は研究する上でも大量の死体を必要とし、一流の死霊魔術師は革命やクーデターで大量虐殺が行われると狂喜乱舞して死体を掻き集める事が宿命と言われ、古来から常に戦場で危険と共に在ったとされる。 ただ、ウィルズ・ベラム・コドリントンのように「切断」という概念を物質化してナイフを造り出すような魔術も死霊魔術に分類されており、単純に死体を取り扱うだけの魔術系統ではないようである。 ルーン魔術 魔術系統の1つ。 ルーンを用いた魔術。 詳細は「」を参照。 ガンド ルーン魔術の1つ。 北欧に伝わる呪いが起源。 対象を人差し指で指差し呪うことで、病いを与える。 詳細は「」を参照。 錬金術 魔術系統の1つ。 万物、物質の流転をテーマとする学問。 詳細は「」を参照。 強化 魔力を通して対象の存在を高め、文字通りの効果を発揮する魔術。 詳細は「」を参照。 変化 刃物では火を起こせないように、そういった本来の効果以外の能力を付属させる魔術。 強化が対象の持つ特性を向上させるものなら、こちらは対象が本来持って無い特性を後付けしなければいけないため強化より難易度が高い。 投影 オリジナルの鏡像を、魔力で物質化させる魔術。 詳細は「」参照。 転換 魔力、霊魂、精神といったものを別のモノに移して定着させる魔術。 応用範囲は広いが、それだけに極めるのが困難な魔術でもある。 、はこの魔術特性を得意とする。 また、の「転生の魔術」はこの発展系である。 宝石魔術 宝石などの鉱物に魔力を込めて行う魔術。 詳細は「」を参照。 支配 他の生物を意のままに操る魔術。 はこれを一番の得手とする。 昆虫や小動物程度なら容易だが、人間や幻想種にもなると意のままに操るのは困難。 ただし「命令に従う」という契約を一度結んでしまえば、やをも使役可能。 催眠術程度の使い方からまで、様々な場面で使われている。 魅了 他人(主に異性)を強烈に惹き付ける魔術。 「チャーム」とルビが振られることも。 支配と違い、相手を操るわけではない。 の呪法にはこの要素が含まれており、主に権力者の寵愛を得るために使われていたらしい。 の黒子の呪いもこれに当る。 蝶魔術(パピリオ・マギア) 芋虫が蛹を経て、一度躰をどろどろに溶かしきってから蝶に変わる様に神秘性を見出した魔術。 生物の肉体を材料にし、まったく別の生物へと変貌させる。 他者の死体から使い魔を生成することや、自分の精子から作ったホムンクルスに人格や記憶を転写するなど応用範囲は広い。 がこの蝶魔術の重鎮である。 獣性魔術 自らの内側から獣性を引き出し、魔力を纏うことによって疑似的に人狼のような能力を得る魔術。 多くの土地において、魔術は獣の能力を取り込むことに血道を上げた。 魔術以外にも中国武術では形意拳や白鶴拳など獣の動きにヒントを得たものは枚挙にいとまがなく、西洋のダンスや芸術でも白鳥や獅子のモチーフは頻繁に取り入れられる。 人が獣とたもとを分かった時から、獣は神秘を見出される存在となった。 アジアの多くの地域では、犬の声は魔を祓うとされ、吼えた音圧だけで、他者の魔力を引き出し、魔術回路で変換した魔力を、まるで魔術を覚えたての末子のように、雲散霧消させることが出来る。 使用すれば、体中の筋肉が盛り上がった、一本一本が金属の針にも等しい硬度を持った体毛を生やした人狼に見せかけるほどの、異常な密度の魔力を纏い「幻狼」と呼ばれる状態になり、ある秘法によって自らの内側から絶大な獣性を引き出し、獣の神秘を得た五体は、単なる「強化」の枠を超えて、圧倒的速度と腕力を得る。 この魔術を使用した者は影響で平時でも常人離れした嗅覚を持つようになり、他人の残り香はおろか魔術も臭いだけで判別できるようになる。 がこの魔術の使い手。 混沌魔術(ケイオスマジック) 一般に知られている中で最も現代的な魔術。 1970年代、イギリスのウェスト・ヨークシャーに始まった魔術体系。 洋の東西を問わないどころか、魔術のみならず哲学や科学理論、果てはSFまで取り込み、魔術師の意識を『彼方』へとアクセスさせる事で超常的な現象を発露させる。 それ故に混沌。 世界各地の魔術のいいとこどりをした魔術。 現代魔術では混沌魔術とカテゴライズされるが、はゲテモノ魔術と評した。 通常はそんな術式は通らず、実際、混沌魔術の魔術基盤は極めて脆弱なものであり、ひとつ魔術を使うたびにCPUを設計図から作り直すような不安定で無駄な魔術。 使える魔術のバリエーションはたかが知れており、いいとこどりと言われて考えるような万能性どころか、まともに術式を成立させることすら難しい。 それなのに、何故かはそれを通し、術式の扱いだけなら色位並というその才能で使いこなし術式を成立させている。 は対象となる魔術師と全く同じ姿勢を取ることにより相手に似せた人形を使って呪いをかける類感魔術と同じ効用をもたらす、ある種の外法や東南アジア周辺で時々見られるような呪いを使用することで、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させることが出来る。 呪術 古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。 、が操るダキニ天法は、通常の魔術が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対して、「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、物理現象にあたる。 この性質のためサーヴァント相手でも「対魔力」に一切威力を阻害されない、という圧倒的なアドバンテージを持つ。 または古典的西洋呪術を扱う。 は信濃巫としてある種の呪術を修めるが、アサシンクラスの為、行使能力の多くが失われている。 魔術協会は呪術を学問ではないと蔑視しており、中東圏に大きく遅れをとっている。 但し魔術協会にもアラブの呪術に端を発する魔術を使うが居る。 修験道 魔術理論に極東の宗教形態を習合した日本の魔術。 西洋の魔術とは違い、半分が宗教なので神秘の秘匿性にはある程度許諾されている。 習得には自然環境での修行を行い、体得すると天狗飛び切りの術や天狗の炎などの「験力」が扱える。 魔眼 外界からの情報を得る為の物である眼球を、外界に働きかける事が出来るように作り変えた物。 主に魔術師が持つ一工程の魔術行使で、視界にいるものに問答無用で魔術をかけるというもの。 その隠匿性と能力から魔術師の間では一流の証とされる。 しかし人工的な魔眼では「魅惑」や「暗示」までが限度で、それ以上強力な魔眼の保持者は全て先天的な能力者である。 そして、これら先天的な能力は魔術によって再現する事は出来ない。 詳細は「」を参照のこと。 結界 魔力を編んだ網を張り、その内部、あるいは境界部に手を加えるという地形魔術。 地形にかけるものであるため、普通は移動できない。 ここ数百年の結界は術者を守るものと相場は決まっている。 人目につかないよう区域を遮断してしまうものや、魔術行使を制限するなど効果は様々。 という大例外も存在する。 固有結界 術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界のこと。 詳細は「」を参照。 時間操作 時間の流れに干渉する魔術。 「時間遡行」は魔法であり、魔術の領域では加減速までが限界。 衛宮家はこれを研究しており、天才・は根源に至る方法を確立するところまで辿り着いた。 治癒魔術 傷を治す魔術。 傷口からの出血を止めるものはともかく、失われた手首の再生となるとかなり高レベルの治癒魔術が必要となる。 は霊媒医師で、霊体を繕うことで肉体も癒す外法を使う。 これとの関係は不明だが、から治癒魔術を学び、3年で彼を上回る腕前になっている。 または霊媒治療術を扱う。 の錬金術による治療は臓器移植同様のもの。 飛行 飛行、浮遊する魔術。 術式自体は極めて単純で、小石を浮遊させるくらいならば見習い魔術師でも可能。 しかし対象の質量が増えるごとに魔力消費が桁違いに増えるので、人間並みの質量を浮遊させることは幾つか例外はあるが相当に難しい。 意識しての飛行は難しく、ヒト単体ではさらに難しい。 でさえ箒がなくては飛べず、成功率も三割程度にとどまる。 女性魔術師が箒に乗るのは魔術基盤・黒魔術の一種で全世界に神秘設定がされており、女性の魔術師が箒を使用すると「地に足がつかなくなる」「大地から追放される」等の魔術特性が発露しやすい。 さらに「大地から追放される」効果を高める魔女の軟膏を併用すると引力が六分の一になると言われるが、魔女の軟膏は一種の麻薬であるため、鮮明な意識を保ちながら飛行するのは困難。 またこれだけでは単にふわふわ浮くだけで、推進方法は魔術師ごとに異なる。 推進方法は最大瞬間風速的なジェット飛行法、低燃費でのんびり空を行くエーテルセイル帆船法、目的地に楔を打って魔術アンカーで引っ張ってもらう立案のアンカーアトラクションアセンション、通称トーコトラベルがある。 女性魔術師の中では新たな推進方法を発表するのがトレンドであるが、トーコトラベルを超える新発明はなされていない。 ごく短時間の浮遊であれば専用の礼装が存在し、召喚した低級霊でも滑空くらいは可能だが、長距離を確実に飛行するのは現代では至難で、実行するとなると色位レベルの魔術師が自分の土地や魔力確保の条件などをひたすら揃えるくらいは必要となる。 なお、トーコトラベルは飛行魔術の中でも反則技である。 元素変換(フォーマルクラフト) 詳細不明。 作中で彼女は流動の魔術を行使していたが、これが元素変換かは不明。 元は旧Fateで沙条綾香がウィッチクラフトから鞍替えした陽性の魔術。 『蒼銀のフラグメンツ』ではが風の元素変換を得意とする。 何かを何かで置き換える魔術。 詳細は「」を参照。 干渉魔術 催眠・呪縛・強制といった対象の行動を抑制する魔術。 しかし、内部への干渉は体内に魔術回路がある都合上難しいとされる。 これは、魔術回路には魔力の生成以外に外部の魔力を弾く特性を持つためである。 簡単に言えば魔術回路とはそれだけで「抗魔力」であり、対象に魔術を施そうとしても魔術という式が完成する前に乱されてしまい、とにかく成功率が悪く、ランク下の魔術師が相手でも操るのが難しいとされる。 相手が魔術師でなくとも、魔術回路があるのなら無意識に弾かれてしまうこともあり、難易度がかなり高い魔術である。 その他 他にも、「降霊術」、「召喚術」、「カバラ」、「占星術」、「建築魔術」など様々なものがある。 [ ] 魔術師とは、「根源」へ至ることを渇望し、そのための手段として魔術を用いる者。 詳細は「」を参照。 [ ] 神秘の崩壊に伴い、電脳世界での活動に適応した魔術師の進化形。 詳細は「」を参照。 魔術刻印 [ ] 古い魔術師の家系が歴史とともに受け継いできた、ある意味で最大の家宝であり、最大の呪いでもある一子相伝の固定化された神秘。 生涯を以って鍛え上げ固定化(安定化)した神秘を、幻想種や魔術礼装の欠片、魔術刻印の一部などを核として刻印にし子孫に遺したもの。 本来、魔術刻印は何百年も醸造して作られる新しい臓器のようなもの。 臓器であるがゆえ血族以外の者にはまず適合しないし他人が干渉する余地も薄い。 なお、全く鍛えられておらず歴史を持たない魔術刻印の形状は「純然たる四角形」である。 この四角形は魔術刻印の「器」であり、魔術刻印を鍛えることは、この「空の器」を埋めていくことと同義である。 魔道書でもあり、本人が習得していない魔術でも式に魔力を走らせれば行使できる。 モノによっては刻印そのものにも自律意思が備わっており、持ち主の魔術に連動して独自に補助詠唱を始めたり、意識を失った状態でも自動的に蘇生魔術式を読み出したりする機能がある場合もある。 その血統の歴史全てが刻まれているといっても過言ではなく、魔術刻印を継承した魔術師は一族の無念を背負って、次の後継者に刻印を譲り渡さねばならない。 ある意味、代を重ねて重みを増していく呪いと言える。 刻印を複製することはできず、魔術師の家系が一子相伝なのは、刻印を受け継ぐ者を複数にはできないため。 ただし、何代も続いた刻印を複製するのではなく、新規に魔術師となった人間がその一代の魔術を刻印として残すことは可能。 継承者以外の人間が魔術師に弟子入りし、新たに自分の家を興すということはできるので、魔術師の家系には新しいものと古いものがそれぞれある。 もっとも、自身と自身の家系の魔術の完成が第一目的である魔術師が弟子をとるというのは、何がしか理由があった場合のことであり、積極的に行われることではない。 古い魔術師の家がはばを利かせているのは、魔術刻印の存在が大きい。 現代における新たな魔術刻印は、ほとんどの場合有力な家系から魔術刻印のごく一部を移植してもらうことで造られており、それを株分けと呼ぶ。 同じ魔術系統を戴く複数の家系による「門派」、同じ家名を持ちながら本家や分家などに複数の魔術師を擁する「一門」などは、過去にそういった株分けにより生まれていったもの。 株分けをされる魔術師にとっては幻想種や魔術礼装の欠片などの異物を埋め込むよりもずっと若い世代で魔術刻印を完成させることができるというメリットがあり、また魔術刻印を株分けする魔術師にとっては一時的に刻印に傷はつくもののそれは数ヶ月から一年程度調律師の施術を受けることで回復できる上、株分けした家からの絶大な忠誠を期待できるというメリットがある。 大元となる本家の魔術刻印は源流刻印と呼ばれる。 刻印は代を重ねる事で強化されていくが無限に強化できるわけではなく、「成長の限界」を迎えた刻印はどれだけ代を重ねても成長しない為、そのような魔術刻印を持った家系は衰退し、やがて消滅する事となる(例:マキリ家)。 なお、「魔術刻印」という名称はここで述べられている「魔術師の家系が持つ遺産」につけられた固有のものではない。 起源 [ ] 起源とは、魔術師に限らず、あらゆる存在が持つ、原初の始まりの際に与えられた方向付け、または絶対命令。 あらかじめ定められた物事の本質。 詳細は「」を参照。 魔術組織 [ ] 魔術師による団体。 著名なものにがあるが、これは西洋魔術の組織であり、他にも中東や大陸(中国)にも独自の魔術と組織がある。 日本にも魔術組織はあるが、に組してはおらず、作品中で描かれたことはない。 日本は東西の文化が入り混じる特異な場所で、日本古来の魔術ではなく西洋魔術を使う魔術師も多く生息しており、作品で描かれるのはそういった西洋魔術を学んだ魔術師達である。 また日本には実戦派法術師の組織が密かに暗躍しているらしいが、凛によればこれも西洋魔術師と相容れない性質の組織らしい。 メモ [ ]• 魔術のシステムの項で説明されている通り、「魔力の保有量」と「魔術回路の本数」、「魔術回路の質」は別である。 魔術回路の機能は魔力の生成、出力などで貯蔵する機能はないため。 そのため魔力量がいくら多くても回路の数が少なく、質が悪ければ一度に行使出来る魔力は少ないということになる。 例1:UBWルートで凛の魔力を使えるようになった士郎は、投影出来る回数は増えるが一度に投影出来る本数は増えていない。 例2:HFルートで黒桜は大聖杯によりとてつもない魔力量を持つが、魔術を行使する桜自体の魔術回路の限界で一度に扱えるのは凛と同等。 はっきりと名前が出ているわけではないが、これものダキニ天法、の修験道などと同じ「日本の魔術」の一派かと思われる。 魔術は神秘を再現するが、神秘はより強い神秘にうち消されるという理がある。 在り方そのものが神秘である幻想種に、通用しない魔術があるのはそのため。 絶対に折れない剣でも、ソレを上回る神秘を持つモノとぶつかれば、折れることもある。 十の力の浮遊する神秘があったとして、一人なら十の力を使えるが、二人で五と五の力に分けられて使用されると、事実上力が弱くなる。 術式自体は簡単だが「拷問死とか極端な死の状況じゃないとうまく再生できない」「強大な魔術師なら死後に秘術を盗まれないようプロテクトしてる」「わりと早く薄らいでしまう」など幾つか欠点がある。 『』によれば、(少なくともレベルの魔術師であれば)「計算にしろ通信にしろ、携帯端末で出来る程度の処理は魔術回路で行える」。 高位の魔術師ほど電子機器を軽んじているのは「そういったものに頼るのは未熟者だと公言しているようなもの」だから。 結果としての魔術師が続出する事態になり、現代社会に適応出来なくなって神秘の漏洩に繋がりかねない事件を起こす魔術師までが現れる始末となっている。 話題まとめ [ ] 脚注 [ ] 注釈 [ ] 出典 [ ].

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