精神 科 コロナ。 新型コロナ感染への不安に負けない心のコツ

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2020. 16 緊急事態宣言の解除後への不安は?ポスト「コロナうつ」「コロナ不安症」 「コロナストレス」で見てきたように、コロナストレスには様々なものがあります 在宅勤務が長引いたり、外出の自粛が続いたりすることで、行き場を失ってしまったり、それまでの家庭内での良好な関係を失ってしまったり、お金や職業、また明るい希望を持つ機会をも失ってしまったり、わたしたちは、気づかない間に多くの喪失体験をしているのです。 コロナウイルスの感染拡大は、やや落ち着いてきたようにみえます。 しかし緊急事態宣言が解除された後でも、私たちの不安が全くなくなるわけではありません。 コロナストレスは、ポストコロナ・アフターコロナも、以前として私たちに影響を与え続けます。 そして、これは誰しもが自然に感じるものです。 ただ、これらのストレスが大きくすぎて、心や身体に不調が生じると、これは病気であり、治療を必要とするものと言えます。 あなたは大丈夫?コロナうつの特徴 コロナストレスによって、さまざまなストレスを私たち は感じています。 下の項目に、いくつあてはまるか数えてみましょう。 コロナストレスの心理的反応 (1)憂うつな気分になることがある (2)何もかもが嫌になることがある (3)むなしさを感じることがある (4)イライラしやすい (5)気分がスッキリしない (6)気持ちが落ち着かない (7)気分の浮き沈みが激しい (8)何かをする気力が湧かない (9)頭の中がまとまらない (10)物事になかなか取りかかれない コロナストレスの身体的反応 (1)疲れやすい (2)疲れがとれにくい (3)寝つきが悪い (4)早朝に目が覚めて、その後眠れなくなることがある (5)息苦しくなることがある (6)よく喉が渇く (7)胃の調子が悪い (8)下痢や便秘をしやすい (9)食欲がない (10)肩が凝りやすい いくつあてはまりましたか? 1~2項目あてはまる場合は、ストレスをためこんだ「コロナうつ予備軍」担っている可能性があります。 3つ以上あてはまっている場合、コロナうつの可能性があります。 心療内科や精神科に早めに相談することをお勧めします。 うつは、早めの治療が大切です。 コロナ不安・コロナノイローゼの症状とは? コロナによって不安感が高まり、それが心や体に症状として現れるのがコロナ不安、コロナノイローゼをよく言われる病気です。 一般的にこの病気は、、と呼ばれるものです。 不安障害の症状には、次のようなものがあります。 急に立っていられず、座り込んでしまうほど、頭が混乱し、どうしてよいか分からない恐怖と不安に襲われ、また体に変化が生じてしまいます。 自分でも明らかにおかしいと気が付くだけではなく、周りの人に指摘されて分かる場合もあります。 コロナウイルスの感染拡大を防ぐために必要は手洗い・うがいは必要なものですが、強迫行為に該当するのは、明らかに異常な程度の行為の繰り返しです。 これらの症状に、あなたはいくつあてはまりましたか? いくつも当てはまる場合、不安神経症である可能性があります。 少しでも心配があれば、心療内科・精神科のクリニックや病院にご相談することをお勧めします。 また、関連して被害妄想も、不安感から生じるこことの働きの一つです。 不安が高じると、人は猜疑的に、被害的になります。 こうした時、何もないのに人が攻撃してくる、悪さをしてくる、といった被害感が強くなります。 自分の中の不安や恐れを外の別の対象に映し出すメカニズムは、投影と呼ばれます。 心理的にこのような現象が起こってしまうのは止められません。 ただ、それを自覚することが非常に大切です。 コロナにかかった人への差別、患者さんたちのために働いている医療従事者、また根拠のない人種差別などで、誰かを傷つけたり、悲しませたりしないように気を付けることが重要ですね。 コロナ情報の嵐から少し距離をおくことも大切 被害妄想を含め、不安症状をさらに助長するのが、デマや根拠のないウワサです。 不安な中で、情報を少しでも多く集めたいと思うのは当然ですが、その中には、未だに多くのフェイクニュース、デマが混ざっています。 また、事実だとしても不安をあおるような報道が多くなされています。 取り入れる情報は、厚生労働省や医療・感染症の専門家などからのものにしましょう。 また、ワイドショーやSNSなどとは、いったん距離を置いてみることも、対策の1つでしょう。 当院でもご相談いただけます コロナストレスや、ポストコロナ、アフターコロナへの不安による病気が心配な方は、ぜひ当院にご相談ください。 感染拡大の対策として、消毒・除菌、換気などの徹底した対策をとっております。 ご心配な方は、まずはお電話にて、ご相談ください。

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精神科病院における新型コロナウイルス感染症対策<2020年3月28日現在>|精神科医療を取り巻く環境|e

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新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、緊急事態宣言を受け不要不急の外出自粛を求められております。 自分が感染してしまうのではないかという直接的な不安以外にも、自粛が続くことによるフラストレーションから様々な精神症状を呈する方は多くいらっしゃいます。 コロナ鬱、コロナブルーなどの呼ばれ方で、ニュース等でも話題になっております。 詳細はを御覧ください。 新型コロナウイルス(COVID-19)関連のメンタル面での影響は?? 新型コロナウイルス関連でいらっしゃる患者さんの訴えは、大きく分けると3つになります。 自粛による生活の制限、連日のテレビ報道が続くことなどから引き起こされる不安 このような状況では自分自身のメンタル面を健康に維持することも非常に大切です。 不安が続く状態が続くと、次第に気持ちが落ち込み、何もやる気にならないなど徐々にうつ状態へと進展していきます。 不安、気分の落ち込み、不眠、そういった症状が続くようであれば、一度受診をお勧めします。 (当院でも新型コロナウイルス関連の不安、コロナ鬱で受診される方が3月頃より増えてきております。 ) 外出や運動を避けることで生活リズムが乱れ不眠になる、家にこもることで何となく気分が晴れない、あるいは連日のニュースや報道で不安を煽られるなど、元々健康な人も次第にメンタルを病んでしまいがちです。 症状が悪化する前にメンタルの専門家に相談していただければ幸いです。 クリニックへの通院は大丈夫?? 新型コロナウイルス(COVID-19)による東京都からの自粛要請に、 診療所への通院は該当いたしません。 当院では院内の換気の徹底はもちろん、次亜塩素酸による空間除菌脱臭機(ジアイーノ)を待合室で常に稼働させております。 また当院は待合室のみでなく、同フロアのより広い多目的スペース(ペロペパ)での待合も可能です。 20-25人程度収容できる空間ですので、より安心してお待ちいただけるかと思います。 また、再診の方につきましては、電話などでの診察で処方を行うことも可能な措置がとられておりますので、受診の不安がある方は当院までご連絡ください。 さらに、初診の方もオンライン診療が可能となりました。 抗うつ薬、安定剤、睡眠薬などの処方を行うことはできませんが、診察や診断書作成を行うことは可能です。 詳しくはをご参照ください。 普段過ごし方は?? このような時にどう過ごせば良いか、難しい問題です。 当院の提案として、次の3点に気をつけて過ごしていただければと思います。 これまで通り規則正しく生活すること 仕事が在宅勤務になるなど、生活環境が大きく変わっているかもしれませんが、普段どおりの時間に起きて食事を摂り、夜ふかしをせずに寝ることが大事です。 またテレワーク・在宅ワークだとしても、朝きちんと着替える、メイクをするなど身だしなみを整えることはとても大切です。 "3密"を避けて運動すること 家の周りの散歩、部屋やベランダでのストレッチなどでも構いません。 日光を浴びて適度に体を動かすことは非常に効果的です。 自宅での自粛では、運動量は格段に減少します。 できる限り体を動かすように心がけましょう。 誰かと話すこと 直接会わなくても、電話やビデオ通話でも構いません。 家にこもりがちになり、人とのコミュニケーションも失われがちです。 「テレワークになって、雑談の重要さを実感した」という方は多くいらしゃいます。 他愛もない内容でも誰かと会話するだけで随分と楽になりますので、できる限りコミュニケーションを取るように心がけてください。 ストレス解消法について ご自身で出来るリフレッシュ法を、患者さんとも相談しております。 よく出てくる自宅での過ごし方は、以下のようなものがあります。 "3密"を避ける環境での散歩、ウォーキング 室内でできるストレッチ、ヨガ、 体操などの運動.

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不安対策には失敗した政府の対策 新型コロナウィルス(COVID-19)は世界的に流行し、世界保健機関(WHO)も危険性評価で世界全体を最高の「非常に高い」に引き上げた。 「パンデミック(世界的流行)」についてはまだ否定しているようだが、WHOのこれまでの見通しの甘さから、実際にはパンデミックに陥っていると見なしている人が多いだろう。 このウィルスは弱毒性であり、高齢者や気管支喘息など基礎疾患を持つ人は別として、若年・壮年の健康な人はさほど心配しなくてもいいという説が支配的だった。 しかしここにきて、連日にわたる全国各地における患者の発生や死亡例、若年者の重症例の報告など、楽観論を覆す事象が報道されるようになってきた。 なにより、わたしたちの日常生活を脅かす支障や脅威が、目に見える形でわかるようになってきた。 マスク不足に時差通勤・テレワークの推奨、飲み会からスポーツやコンサート、卒業・入学式などイベントの中止である。 安倍首相が打ち出した公立学校の一斉休校要請は、感染防止策としての評価は別として、保護者を含めて社会的混乱を引き起こしたのは間違いない。 トイレットペーパーやアルコール消毒液の買い占め・持ち去りまで発生している事実は、社会不安の証拠である。 感染症対策は、高度な専門的知識と経験を要するプロフェッショナルの仕事である。 感染症の専門家でも意見が一致していないなかで、専門家ではないわたしは政策を公衆衛生学的に評価することはしない。 2月29日に安倍首相は緊急会見を行い、PCR検査体制の充実や休業補償など、今後の施策についての説明を行った。 しかし、個人・社会の心理的問題から見れば、今の政府の政策や努力は、不安を解消する役には立っていないと考える。 たとえば外国人観光客の多い京都府や大阪府において、公表されている感染者数がたった1桁というのは、わたしも大いに疑念を持ってしまう。 PCR検査も精度に問題があるとはいえ、「検査できない」という不十分な体制は、行政は頼りにならないという不信感を与えるに十分である。 診断がはっきりしないということは、治るかどうかわからないということでもあり、これは実際になってみないとわからない不安であろう。 「検査してもしなくても治療は対症療法」という合理論でも、この不安を払拭するのは難しそうだ。 またマクロに見れば、感染者の状況が把握できないため、収束後の感染経路や対策の分析も不十分に終わる可能性があり、国内だけでなく国際的な信用をも失いかねない。 一斉休校の処置は、時間が経ってみれば英断であったと評価される可能性もなくはない。 しかし、決定プロセスが非常に唐突であり、透明性も乏しいと言わざるをえない。 熊谷俊人・千葉市長のような有能な首長をして「社会が崩壊しかねない」とまで言わしめるのだから、一般の人々はコロナウィルスそのものよりも不安・動揺を感じただろう。 コロナウィルスに対するメンタルヘルス対策 今回のようなパンデミックは、個人レベル・社会レベルで心理・行動面に影響を与える。 意訳して紹介すれば、 ・このような危機に際して、悲しみやストレス、恐怖、怒りを感じるのは普通のことです。 ・信頼できる人と話すことが役立ちます。 友達や家族と連絡を取ってみましょう。 ・自宅で過ごさざるをえないときは、健康的な生活スタイル、たとえば食事や睡眠、適度な運動、メールや電話などで家族や友人と社会的なつながりを維持するようにしましょう。 ・気持ちを落ち着けるためだからといって、タバコやアルコール、不適切な薬剤に頼るのはよくありません。 打ちひしがれてしまったら、カウンセラーなど、専門家に助けを求めましょう。 ・事実(ファクト)をちゃんと把握しましょう。 正しい情報と知識など持てば、適切な対処行動をとることができます。 ・ 不安を煽るようなメディアを見る時間を減らして、心配や焦りも減らしましょう。 ・自分が過去に逆境を乗り切ったときのことを思いだしましょう。 そうすれば、この難局にあたって感情を制御するのに役立ちます。 激しすぎる運動や睡眠不足は、免疫機能を低下させることは今では科学的常識であり、 十分な睡眠や適度な運動、そして人とのつながりは、ウィルス抵抗力を高める最も効果的な習慣である。 ファクトを把握する、メディアを見る時間を減らすというのは、情報過多の時代にとって重要な指摘である。 状況を鑑み、フリーアクセスとなっており、誰でも読むことができる。. 重要な点を抜粋すると、ウィルスという目に見えない脅威は、2011年の福島原発事故による放射線問題と似たような状況を生み出しつつある。 社会的孤立や差別、偏見などによって、被曝していない人にも主観的健康感や平均余命の減少が見られた結果が得られている。 このような不幸を繰り返さないためにも、以下の注意点を挙げている。 1. 人々の感情は、このような危機的状況のもとでは、極端に走る場合がある。 健康を害する行動(アルコールやタバコ、社会的引きこもりなど)や、メンタルヘルスの問題(外傷後ストレス障害やうつ病、身体症状症)、主観的健康度の低下などを来す可能性がある。 2. 弱者・関係者への配慮・注意点• 感染した患者やその家族、友人同僚へのサポート• 居住外国人(特に中国人)に対する偏見• すでに精神障害を罹患している人たちのケア• 医療従事者、保健・検疫従事者へのメンタルケア このような状況下では、調子を崩してしまう人がやはり増えてしまう。 不安障害の人は、わたしたち以上の不安を感じていることだろう。 つい利己的になってしまうなかで、マイノリティの人たちへの心遣いも忘れたくないものだ。 また、既に精神科通院中の患者にとって、朗報がある。。 定期的な服薬が必要であり、かつ長期処方がしづらい向精神薬を飲んでいる人にとって感染機会を増やす受診は悩ましい問題であったが、ここは政府の対応を評価したい。 医療従事者、保健・検疫従事者へのメンタルケアについては、武漢からの帰国者の対応にあたっていた37才の厚生労働省担当者が自殺しているという事実も忘れてはならない。 看護師、医師だけでなく保健行政に携わるマンパワー不足も深刻であり、平常時でも綱渡りでなんとかやりくりしているところが多い。 そのようななかで、臨時休校による医療従事者の出勤困難だけでなく、昨今議論になっているPCR検査の扱いを誤れば、軽症者が大挙して押し寄せる、ないしは検査を要求して詰め寄る者も現れ、医療従事者の院内感染はもちろんだが、現場が疲弊することは十分に考えられる。 結果として武漢や大邱のように医療崩壊を起こしかねず、 重症者の治療が難しくなるだけでなく、医療従事者のメンタル不調も増加する悪循環となり、結果的に患者にとっても不利になることが懸念される。 メンタルヘルスにおける注意点 WHOのパンフレットにはない観点として、経済的不安が挙げられる。 特に非正規雇用の人は、自宅待機はすなわち収入の消失を意味する。 目が離せない子どもを抱えている人は、臨時休校によって安定して仕事ができない=収入が脅かされるという不安が生じる。 「お金がない」という経済的な不安、困窮は、メンタルヘルスにとって非常に悪影響を及ぼすことが多々ある。 新型コロナウィルスは、SARSほどの毒性はないにせよ、消えにくい粘り強いウィルスであると聞く。 経済不況の長期化は、せっかく減少してきた自殺者の再増加もきたしかねない。 これは、政治が早急に取り組んでほしい課題だ。 休校指示やテレワークの普及によって、家族といっしょの時間が急増した家庭も多いだろう。 学校に行けないストレスもあるが、大人も含めて同じ家族が四六時中ずっといっしょに過ごしていくと、軋轢が生じる可能性もある。 お互いの時間や予定を尊重する、ひとりの時間を設けるなど、距離感をとることも必要だ。 子どもが好きなゲームも、この時ばかりは大目に見てあげてもいいのではないか。 家に居る時間が長くなると、どうしてもテレビを見る時間が増えてしまう。 WHOのストレス対処パンフレットにもあるように、 朝から晩まで危険と不安を煽るようなワイドショーばかり見ていては、精神的に不安定になるのも当然である。 最近の若者や子どもはテレビをあまり見ないとはいえ、テレビの影響力は依然として大きい。 テレビ局はファクトを伝える重要性を再確認し、家族向けに編成や内容を修正するなどの行動も必要なのではないだろうか。 「トンデモ」クリニックとは? がん、アトピーなど、既存の治療、いわゆる「保険診療」に絶望して、エビデンスレベルの低い治療法に藁をもすがる気持ちで頼る患者が少なくない。 著名人でも、そういう治療に手を出さなければ、治癒ないし延命できていた可能性のある人もいるだろう。 科学的根拠がまったくない、個人の感想や経験だけに基づいた、しかも健康保険の適応外であり法外な金額を求められる治療が、公然と放置されていることは事実である。 これらの医療は、インチキ、詐欺という意味で、「トンデモ」と呼ばれるようになってきた。 聞いたことのある人は多いと思うし、耳にしたことがないという人は、よほど健康かあるいは医療に関しては情報弱者になっているといっていい。 トンデモ医療を放任している医療界、行政の責任はもちろんだが、これらを放任どころか宣伝役としてサポートしているマスメディア、出版社は、もっとも罪深いとわたしは考えている。 第一線で活躍されている腫瘍内科医であり、SNS発信も多い日本医科大学の勝俣範之教授は、ツイッターでトンデモクリニックを見分ける三つの点を挙げている。 「インチキクリニック代表。 がんのインチキクリニックを見分けるコツ。 保険が効かない自由診療。 がんが消えた、治ったとのうたい文句。 効果のあった患者さんの例が紹介されている。 しっかりと当てはまる。 」 わかりやすい、明解な解答だ。 これに怪しげな一般書や講演を頻繁に行っていれば、トンデモの可能性は限りなく高い。 ガンの場合は、抗がん剤の投与でかえって早死にしたなど、ネガティブな情報が根強い。 しかも、そのような事例がゼロではないのも事実である。 また進行してしまったガンには、近代医学は冷淡である。 「トンデモ」にすがりたくなる患者の気持ちは理解できる。 しかしその藁をもすがりたい気持ちが、トンデモ運営側にとっては、いい金づるなのだ。 善意が少しでもあれば、あのような法外な金額を提示できるはずがない。 では本テーマに帰って、精神科・心療内科の領域の「トンデモ」とは、どういった医療機関なのかを考えてみたい。 「トンデモ・メンタルクリニック」を見分けるコツは、はたしてあるのだろうか。 「トンデモ・メンタルクリニック」を見分けるコツ 自分が精神障害になった、あるいは自分の家族に精神障害が疑われ、クリニック選びをしなければならないと仮定し、「トンデモ」精神科医に出くわさないにはどうしたらいいかを、考えてみた。 インターネットでも、精神科・心療内科の選び方は数え切れないくらいに載っている。 肯けるものもあれば、「薬は絶対に飲んではいけない」など、反精神医学に凝り固まった偏った情報もある。 初診の診察時間が、30分以下である 初診は、患者の治療方針だけでなく、医師との治療関係を結ぶためにも、非常に重要な機会である。 できれば、一時間はほしいところだが、患者が多いクリニックでは現実的に一時間割くことは難しい。 保険診療である以上、毎回長時間の診察時間は取れない。 初診でしっかり情報を共有しておけば、二回目以降の診察は初診ほどの長さを要しない。 そのためにも、初診の場合は予約がやはり望ましい。 患者が多すぎる すでに飽和しており、当然ながら、一人当たりの診察時間は短くなる。 医師も多くの患者への診察で疲弊してしまい、患者にイライラをブツけるなど精神的平穏を保ちづらくなる。 患者の症状の変動を、薬剤の増量だけで対応している可能性もある。 開院して長いのに、患者がほとんどいない 患者側が医師を見放している、寄りついていない可能性がある• 初回の診察で3種類以上の薬が処方される 2016年の改定で薬剤を多剤処方した場合の診療報酬が減算され、さすがに初回から多剤処方をする医者は減ったはずだが、例外もいるかもしれない。 医師の経歴 医学部卒業後5年以内で開業している医師は、知識や経験が偏っている可能性が強い。 開業していなくても、総合病院などを経験せずにクリニックを転々としている医師にも、わたしが患者ならば診てもらいたくない。 自説を押しつける 「論文でも評価されているこの薬がいい」 「薬は百害だらけで、精神分析が最適」 など、患者と相談して治療を進めていこうという意思ゼロ。 日常生活への質問がまったくない 生活指導は、精神科治療のイロハである。 食事、睡眠、仕事については、最低限はチェックするものである。 最新機器だけで診断を下す ロクに問診もせず経過も追わず、光トポグラフィの結果だけで「うつ病ですね」などと診断する。 状態評価もせずいきなり磁気刺激法なども論外。 ネットで見かける悪評は、あまり気にしない方がいいと思う。 一人の執着的な患者が、悪評をあちこちにバラまいていることが多いからだ。 もっとも、「一度に5種類の薬が出された」などの事実記載には、参考にしたほうがいいだろう。 よく、「目を見てくれず電子カルテばかり見ている」というクレームも多い。 ただわたしが患者ならば、この点はあまり気にしない。 なぜなら、医者には自閉スペクトラム症と疑われる人も多く、アイコンタクトを取れない人が多いからだ。 彼・彼女らに悪気はなく、よく勉強しており、融通は利かないが治療には熱心なことが多いからだ。 ただ精神科の場合で特殊なのは、他の診療科以上に患者と医師との「相性」が重要なことだ。 相性が悪い医者-患者関係では、治療はうまくいかない。 わたしも、あなたとは相性が合わないから担当医を変えてほしいと要求されたことが何回かある。 治療者としても、相性が合わない患者とつき合いたくないのが人情だ。 幸いわたしの場合は、あからさまに主治医交代を求められたのは、医師経験20年ほどだが3,4人レベルで済んでいる(内心では、違う医者がいいと思っていた患者は多いだろうが)。 良い「相性」を築くのが下手な医者もいて、それはその医者の能力不足ということになるだろう。 同じように、医者と良い「相性」を築けず、ドクターショッピングばかりしている患者もいる。 5人の医者と出会えば、一人ぐらいはまずまずな相性の医師に出会えるのではないか。 わたしの先輩医師が教えてくれたことだが、5人医者を代えても合う医者がいないと言われるときには、医者よりもその患者のほうに問題があるという。 ネット時代の現代では、昔と違って他者の評価を家にいながらにして知ることができるの。 しかし、アマゾンや食べログのレビューがしばしばヤラセや炎上などで問題となるように、ネットの情報は、玉石混淆である。 まして医者との相性を数値化するのは、人工知能が発達した現在でも不可能だ。 今日ご紹介した情報を参考にして、アナログに進めていくしかないのが現状だと思う。

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