だから 柱 で ある 俺 が きた。 世界の柱(コラボ小説) 携帯ホームページ フォレスト

第40話 宝箱からスライムが出てきた件について

だから 柱 で ある 俺 が きた

俺が知らないところで錆兎から剣術を教わっていて、そのお陰でなんとか完全に潰されることはなかったがそれでも柱として今後戦うなら短期決戦しか出来なくなってしまったようだ。 せっかく柱になったというのに勿体無い。 俺みたいに凪ることを覚えてしまえば、呼吸を封じる血鬼術も敵ではなくなる。 やはり俺が凪の呼吸を編み出したのは間違いではなかったようだな。 「いや、義勇くんの凪の呼吸は普通におかしいわよ?口の中から肺へと侵入させる血鬼術ってことは少なくとも口の中に入る大きさってことは確定しているし、何より気化していたからそれよりも更に小さくて細かい粒子のようなものを義勇くんは全て凪いでいたのよ?そんなの最早神業よ?」 「煩いのも、変なのも嫌だったから凪っただけだ。 だいたい、間合いに入ってきたものは俺が認識するよりも早く無意識のうちに俺の腕が抜刀して凪いでくれる」 「うん、もうその時点で何をおっしゃっているのか全然理解できませんよ……」 胡蝶姉にもこの世のものでもないモノを見るような目で見られ、胡蝶妹からは呆れたように溜息を吐かれてしまった。 錆兎はそんな俺を見て「やっぱり義勇の凪の性能は底知れない……煩いのが嫌いってだけであそこまで極められるか普通」と頭を抱えていた。 おい親友に対してその反応は失礼だろう? 男のくせに細かすぎるぞ、錆兎。 そんなだから寝ている時に寝言で「おっぱいおっぱい」と破廉恥な言葉を言ったりするんだたしかに胡蝶姉はいい乳房をしているがそれを口に出すほど俺は愚かではない。 「何処を見ているのかなぁ、義勇くん?」 「痛い……凪」 視線が自然と胡蝶姉の顔の下へと向かっていたらしく、本人に気付かれて耳を思いっきり引っ張られた。 痛いので凪ると錆兎は目をひん剥いて驚き、胡蝶妹は腰を抜かしていた。 そんなに今筆舌にし難い顔をしているのか。 「姉さん、そういえば柱としての職務はどうするの?」 暫くして、落ち込んだ声で胡蝶姉へと問いかける胡蝶妹。 実の姉が死にそうになり、生還したとはいえ花柱としてこれから活躍していくはずだったのにその未来が断たれようとしている現実に打ちひしがれているのだろう。 彼女もまた鬼殺隊に入ろうとしているらしい。 小柄だからなのか筋力があまりにも足りないせいで頸は切れないらしいが、その最大の弱点を補うために鬼に特攻の毒を製作しているらしい。 是非とも期待したいところだ。 だが胡蝶妹が何より入隊する理由となっていたのは胡蝶姉の存在だ。 胡蝶姉と一緒に鬼を斃すために胡蝶妹は今まで頸が斬れなければ剣士にならないと育手の者に断言されていたにもかかわらず、歯を食いしばって頑張ってこれた。 それなのにその姉が居なくなってしまえば、その目的を失してしまうことになる。 だからこそ、胡蝶姉に訊ねたのだろう。 だが胡蝶姉はあっけらかんとした顔で回答した。 「えっ?今まで通りとはいかないけど、柱はやめないわよ?」 「えっ?」 「えっ?せっかく柱になったんだから、引退はしない。 でも少しだけ休むわ。 その旨はお館様にすでに伝えてあるから問題ないわよ?」 「あっ、そうなんだ……」 「でも、そうね……」 肩をすくめ、ふっと笑う胡蝶姉。 「しのぶには私がいない代わりをやってもらいたいわ。 だから柱になれるように頑張ってね」 「えっ?いやでも私鬼の頸も斬れないのにどうやって……」 「しのぶには突きと毒の知識があるじゃない。 私以上にしのぶは頭いいんだから鬼の頸を刎ねるのとはまた違った別な答えを導き出せると思うわ」 「だとしてもすぐに柱になるなんてそんな……」 弱音を吐く胡蝶妹の頭をポカリと軽く拳を乗せるくらいで叩く胡蝶姉。 胡蝶妹が上目遣いで見つめると、胡蝶姉は彼女を大事な宝物を扱うようにして優しく抱擁した。 「しのぶ、安心して。 私みたいなへっぽこでも柱になれたんだからきっとなれるわ」 「うん、姉さんはへっぽこでも柱になれたものね。 私も頑張って柱になるために強くなるわ」 「う、うん……ちょ〜と複雑だけどしのぶが元気になってよかったわ」 「?よく分からないけど、姉さんはゆっくり療養してね。 その間、私は強くなるから」 「よく言った!なら早速修行しよう!」 その時、錆兎が声を上げた。 肩をびくつかせる俺と胡蝶妹。 胡蝶姉はあははと呑気に笑っている。 胡蝶妹が目を白黒させていると、錆兎は言う。 「時間が惜しい!今から修行して1日でも早くカナエのような立派な柱になれるように頑張ろう!」 「えっ?いや、ちょっと待って?もしかして貴方達が私に修行をつける気なの!?」 「そうだ!だろう義勇!」 いや、俺はそんなつもりはない。 一刻も早く鮭大根を食べたい。 俺の真顔をどう勘違いしたのか、満足そうに何度も頷く錆兎。 やはり俺よりこいつの方がポンコツだ。 「冗談じゃないわ!柱二人との修行なんて、しかも貴方達脳筋との修行なんて付き合えない!私は部屋に戻って鬼に通じる毒を開発するわ!」 「知らなかったのか、しのぶ————柱からは逃れられない」 「嫌よ離してやめて!わ、私脳筋になんてなりたくない!ね、姉さん!姉さんも見てないで助けてったら!」 「頑張りなさいね、しのぶ〜」 「姉さぁぁぁああああん!!!!」 胡蝶妹は錆兎によって連れて行かれてしまった。 どうやらすぐに修行は始まったらしく、煩い音が庭のほうから聞こえてきた。 相変わらず煩いので凪った。 忍者とは忍ぶ者のことを指すのだとばかり思っていた。 人を暗殺したり、人を騙したり、裏から人を守ったりする表舞台には出てこない存在————それが忍者だと。 だがそれはあくまで俺の中の常識であって、世界の常識ではなかったらしい。 こんな顔も隠さず、煩く、攻撃が豪快すぎるのが忍者とは知らなかった。 「お前、派手にすげえな!忍者の俺の暗殺を派手に見ちまった奴を抹殺するのを邪魔した後、四方八方から飛んでくる苦無をどうやってか派手に弾き飛ばすなんてよ!」 「これが忍者なのか」 「いや、こいつは普通の忍者とは違うと思うぞ義勇」 「おそらくただの馬鹿です」 俺が新たな知識の学習中に錆兎は真っ向から否定し、胡蝶妹は真顔でそう言い切った。 ちなみに胡蝶妹が俺達と行動を共にしているのは、彼女に少しでも現場の空気を味わってもらいつつ、なおかつ柱の更なる実力向上のためでもある。 他の柱も四苦八苦しながら気張っているらしい。 ちゃんと成果はあるようで、隊士の素質自体は最初お世辞にもいいとは言えなかった。 だが、この制度をお館様が取り入れてから数ヶ月も経てば以前までは呼吸も使えなかった隊士が呼吸を使えるようになったり、陽動や囮役に特化した隊士まで生まれた。 やはりお館様は凄いな、先見の明がおありなようだ。 「そらよっと!」 「凪」 流石、忍者。 軽い身のこなしで木々を跳び渡りながら俺へと苦無を全方向から投擲してくる。 間合いに入った瞬間、苦無は弾き飛ばしているので無意味な行為ではあるが。 とはいえ、このまま凪り続けるのも面倒になってきた。 苦無を弾き飛ばす際に甲高い音がするのにも、少しずつ苛立ってきた。 この耳障りな音とあの煩い声を黙らせる。 「錆兎、胡蝶妹と共に低く伏せていろ」 「お前、まさか あ ・ れ ・ をやるつもりじゃ……!」 「頼んだぞ」 「ちょ、お前……!」 「えっ?えっ?何が始まるっていうんですか!?」 錆兎や胡蝶妹の困惑した声を凪り、俺は意識を深い水の中へと沈めていく。 視野を広く持ち、俺が今からなすべき事以外の事柄全てを心から凪る。 この技には当然だが音はない。 そしてこういう敵が遠距離にいればとても都合がいい。 しかしこの技は凄く疲れる。 静かに振ることと、腕と肺を酷使することで疲れてしまう。 だからあまり使いたくなかったのだがやむを得ないだろう。 蚤や蝗のように飛んだり跳ねたりするよりはマシだ。 「凪の呼吸 壱ノ型 凪・ 百 ・ 連 ・ 」 「ちょ、おま、そんなありかぁぁぁぁぁああああーーーーッ!!!?」 単純な 壱ノ型 凪 を強化しただけのものだったが、鱗滝先生に褒められたせいでこればかり鍛錬するようになったことでこれくらいのことは簡単にできるようになった。 凪は俺の間合いに入ったものを全て弾き飛ばす型だが、その凪を繰り出した僅かな間はまだ俺の間合いにその放った凪は存在しているので凪を凪で弾き飛ばせる。 よってそれを重ねていけば凪の範囲を永遠に広くしていくことができるということだ。 「い、いつみても酷いなこれ……」 「何あれ……」 錆兎と胡蝶妹は凪に木々と共に弾き飛ばされ、墜落していく忍の男とそれを確認して凪るのをやめた俺に対して不憫そうな眼差しを送っていた。 そんな顔をされる覚えはないのだが。

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【鬼滅のMMD】だから柱である俺たちが来た! ♪TT 鬼滅の刃 ニコニコ動画のニコッター

だから 柱 で ある 俺 が きた

別途嫁小遣い10万 家賃なし・光熱費・通信費等はすべて 会社の経費で落としている。 要するに腐れ嫁は毎月35万を 自由に管理している専業主婦。 しかしそれが悪かった。 俺は朝早いし夜遅い。 土日は疲れてゴロゴロしている。 子供もいない腐れ嫁は やりたい放題だった。 家事はちゃんとしていたが、 俺が仕事に行けばフリータイム。 小金もあるし、遊びまくってたみたいだ。 間男とはお高いランチに行ったときに 声かけられたらしい。 俺が毎日頑張って稼いでいる金で 何やっているんだ、この腐れアマ。 経理関係業務を、 そこでやっているから経費で落とせる。 スマホも会社名義 (作業班複数あるから、 それぞれの班に持たせている) ありがとう。 俺も自宅会社にしてて、 按分気になったから。 スレチごめん。 鉄拳制裁期待! バレたのは、俺の知り合いの 経営している店に、間男と来たから。 知り合いは結婚式にも 来てくれたから嫁のことを知っていた。 で、俺に電話を架けてきた。 俺は激怒。 今からそこに行くと言った。 知り合いは『親族かもしれないし、 短絡的なことはするな』と言ってくれた。 『お前、相手を? 殳しかねないから 落ち着け』 で知り合いの知っている 興信所に調べてもらうことにした。 腐れ嫁はほぼ毎日デートしていた。 小金はあるから。 一通り家事をこなしたら、お出かけ。 外回りやっている間男と待ち合わせ。 飯食ってホテル。 で夕方帰ってきて、 夜遅く帰ってくる俺には 普通に接していた。 このアマ、なめやがって! 俺は友人の中でも最も イカツイ奴に相談した。 俺の柔道仲間で190cm 110kgの奴に友人を呼んでもらって 100キロオーバー4人+80kg オーバーの俺で 浮気現場に乗り込むことにした。 スポンサーリンク みんなゴリマッチョだ。 いつものように、自宅近くまで 車で送ってきやがった。 俺『ちょっと、お前何やってんの』 デカイのが車を取り囲む。 間『何だ君たちは。 警察を呼ぶぞ!』 俺『早く呼べ。 どうせおまわりは民事不介入だ。 』 腐は俺の顔を見て真っ青・・・ 俺『人の嫁とさんざんやりまくって、 どういうつもりだ?』 間『・・・』 俺『もう証拠は挙がっているんだよ。 とりあえず家まで来い』 強制連行して家の中。 ゴリマッチョ5人の前で、 間と腐れ嫁は正座。 俺『どうするつもり、お前。 もうウチは離婚だからお前にも 責任とらす』 『とりあえずコピー取るから 免許証と名刺出せ』 当然事務所にしているから コピー機もある。 間も腐れ嫁も恐怖で俯いて無言。 バックから免許証と名刺出してコピー。 俺『黙ってたって帰れねえぞ。 もう証拠なんて腐るほどあるんだから』 間と嫁は無言で下を向く。 俺『お前、年収どのぐらいある?』 間『600万ぐらいです』 俺『じゃあ600万もってこい』 間『無理です』 俺『このままだと不倫の証拠もって お前の会社に行くことになる』 『会社から処分されてクビになるより、 自分で辞めれば 退職金だってもらえるぞ』 まあ、適当に吹っかけて みただけなんだが、 間男は恐ろしくビビッていた。 おそらく893の女に手を出して、 これから始末されるとでも 思ったみたいだ。 久しぶりに俺の好きなながれに なってきたぞ 鉄拳ってコテ、 2年前にもいたからなあ胸クソだった 「ゴリマッチョ」にでもして桶 続きはよ 友人が良い仕事してくれた。 柱にトラロープ 現場で使う黄色と黒のロープ を架けて 首吊りができるようにしてくれた。 腐れ嫁と間男の二人分。 俺『じゃあ、ここで首吊れ。 寂しくないように腐れ嫁も一緒だ』 間『お願いですから許してください』 腐れ嫁は正座したまま硬直&お漏らし。 俺『慰謝料も払えない。 首吊るのも嫌だ。 ・・・ふざけんなよ、お前』 『もう判った。 俺たちが吊らしてやる。 不倫がバレて心中ってことで』 間『払います。 払いますから助けてください』 俺『じゃあ明日までに現金もってこい。 持ってこないと嫁に包丁で刺させる』 『不倫の縺れで? 殳人事件。 その後嫁も自? 殳ってことで』 間『・・・』 俺『警察に行くなら行けよ。 殳していないから実刑付いても 数年だ』 『不起訴や執行猶予が付くこともある。 出てきたらお前の人生終了だ』 『俺の家庭をぶち壊したんだから お前もすべてぶち壊される覚悟しておけ』 俺『そこでクソを漏らしている女は 風イ谷に落として金を払わせる』 『お前はどうする。 首吊るか?』 間『借りてでも金集めます。 警察には言いませんから 助けてください』 俺『じゃあ、帰って金を集めろ。 無理なら首吊れ!』 翌日、間は現金で600万持ってきた。 腐れ嫁は、許してとか グダグダ言っていたので 腹を5・6発殴って静かにさせた後、 風イ谷に売った。 その後間に、 会社を辞めさせてマリコンの現場に 叩き込んだ。 余計なことを言われると煩いから。 結局、合わせて1200万貰えたから、 まあハッピーエンドかな。 ネタにマジレスしても仕方がないが 間は警察に行けば払ったお金は 戻って来て鉄拳制裁は警察行きだな うーん暑さのせいかな ここ監視スレやで ~お知らせ~ いつもご覧いただき ありがとうございます。 修羅場な話24時運営事務局です。 LINEはじめましたので、 他のお知らせで埋もれることなく 最新の浮気話をお楽しみ頂けます。 お得な情報も配信予定です。 是非LINE友達追加も お待ちしております。

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第32話 厄介な奴らと遭遇した件について

だから 柱 で ある 俺 が きた

俺が知らないところで錆兎から剣術を教わっていて、そのお陰でなんとか完全に潰されることはなかったがそれでも柱として今後戦うなら短期決戦しか出来なくなってしまったようだ。 せっかく柱になったというのに勿体無い。 俺みたいに凪ることを覚えてしまえば、呼吸を封じる血鬼術も敵ではなくなる。 やはり俺が凪の呼吸を編み出したのは間違いではなかったようだな。 「いや、義勇くんの凪の呼吸は普通におかしいわよ?口の中から肺へと侵入させる血鬼術ってことは少なくとも口の中に入る大きさってことは確定しているし、何より気化していたからそれよりも更に小さくて細かい粒子のようなものを義勇くんは全て凪いでいたのよ?そんなの最早神業よ?」 「煩いのも、変なのも嫌だったから凪っただけだ。 だいたい、間合いに入ってきたものは俺が認識するよりも早く無意識のうちに俺の腕が抜刀して凪いでくれる」 「うん、もうその時点で何をおっしゃっているのか全然理解できませんよ……」 胡蝶姉にもこの世のものでもないモノを見るような目で見られ、胡蝶妹からは呆れたように溜息を吐かれてしまった。 錆兎はそんな俺を見て「やっぱり義勇の凪の性能は底知れない……煩いのが嫌いってだけであそこまで極められるか普通」と頭を抱えていた。 おい親友に対してその反応は失礼だろう? 男のくせに細かすぎるぞ、錆兎。 そんなだから寝ている時に寝言で「おっぱいおっぱい」と破廉恥な言葉を言ったりするんだたしかに胡蝶姉はいい乳房をしているがそれを口に出すほど俺は愚かではない。 「何処を見ているのかなぁ、義勇くん?」 「痛い……凪」 視線が自然と胡蝶姉の顔の下へと向かっていたらしく、本人に気付かれて耳を思いっきり引っ張られた。 痛いので凪ると錆兎は目をひん剥いて驚き、胡蝶妹は腰を抜かしていた。 そんなに今筆舌にし難い顔をしているのか。 「姉さん、そういえば柱としての職務はどうするの?」 暫くして、落ち込んだ声で胡蝶姉へと問いかける胡蝶妹。 実の姉が死にそうになり、生還したとはいえ花柱としてこれから活躍していくはずだったのにその未来が断たれようとしている現実に打ちひしがれているのだろう。 彼女もまた鬼殺隊に入ろうとしているらしい。 小柄だからなのか筋力があまりにも足りないせいで頸は切れないらしいが、その最大の弱点を補うために鬼に特攻の毒を製作しているらしい。 是非とも期待したいところだ。 だが胡蝶妹が何より入隊する理由となっていたのは胡蝶姉の存在だ。 胡蝶姉と一緒に鬼を斃すために胡蝶妹は今まで頸が斬れなければ剣士にならないと育手の者に断言されていたにもかかわらず、歯を食いしばって頑張ってこれた。 それなのにその姉が居なくなってしまえば、その目的を失してしまうことになる。 だからこそ、胡蝶姉に訊ねたのだろう。 だが胡蝶姉はあっけらかんとした顔で回答した。 「えっ?今まで通りとはいかないけど、柱はやめないわよ?」 「えっ?」 「えっ?せっかく柱になったんだから、引退はしない。 でも少しだけ休むわ。 その旨はお館様にすでに伝えてあるから問題ないわよ?」 「あっ、そうなんだ……」 「でも、そうね……」 肩をすくめ、ふっと笑う胡蝶姉。 「しのぶには私がいない代わりをやってもらいたいわ。 だから柱になれるように頑張ってね」 「えっ?いやでも私鬼の頸も斬れないのにどうやって……」 「しのぶには突きと毒の知識があるじゃない。 私以上にしのぶは頭いいんだから鬼の頸を刎ねるのとはまた違った別な答えを導き出せると思うわ」 「だとしてもすぐに柱になるなんてそんな……」 弱音を吐く胡蝶妹の頭をポカリと軽く拳を乗せるくらいで叩く胡蝶姉。 胡蝶妹が上目遣いで見つめると、胡蝶姉は彼女を大事な宝物を扱うようにして優しく抱擁した。 「しのぶ、安心して。 私みたいなへっぽこでも柱になれたんだからきっとなれるわ」 「うん、姉さんはへっぽこでも柱になれたものね。 私も頑張って柱になるために強くなるわ」 「う、うん……ちょ〜と複雑だけどしのぶが元気になってよかったわ」 「?よく分からないけど、姉さんはゆっくり療養してね。 その間、私は強くなるから」 「よく言った!なら早速修行しよう!」 その時、錆兎が声を上げた。 肩をびくつかせる俺と胡蝶妹。 胡蝶姉はあははと呑気に笑っている。 胡蝶妹が目を白黒させていると、錆兎は言う。 「時間が惜しい!今から修行して1日でも早くカナエのような立派な柱になれるように頑張ろう!」 「えっ?いや、ちょっと待って?もしかして貴方達が私に修行をつける気なの!?」 「そうだ!だろう義勇!」 いや、俺はそんなつもりはない。 一刻も早く鮭大根を食べたい。 俺の真顔をどう勘違いしたのか、満足そうに何度も頷く錆兎。 やはり俺よりこいつの方がポンコツだ。 「冗談じゃないわ!柱二人との修行なんて、しかも貴方達脳筋との修行なんて付き合えない!私は部屋に戻って鬼に通じる毒を開発するわ!」 「知らなかったのか、しのぶ————柱からは逃れられない」 「嫌よ離してやめて!わ、私脳筋になんてなりたくない!ね、姉さん!姉さんも見てないで助けてったら!」 「頑張りなさいね、しのぶ〜」 「姉さぁぁぁああああん!!!!」 胡蝶妹は錆兎によって連れて行かれてしまった。 どうやらすぐに修行は始まったらしく、煩い音が庭のほうから聞こえてきた。 相変わらず煩いので凪った。 忍者とは忍ぶ者のことを指すのだとばかり思っていた。 人を暗殺したり、人を騙したり、裏から人を守ったりする表舞台には出てこない存在————それが忍者だと。 だがそれはあくまで俺の中の常識であって、世界の常識ではなかったらしい。 こんな顔も隠さず、煩く、攻撃が豪快すぎるのが忍者とは知らなかった。 「お前、派手にすげえな!忍者の俺の暗殺を派手に見ちまった奴を抹殺するのを邪魔した後、四方八方から飛んでくる苦無をどうやってか派手に弾き飛ばすなんてよ!」 「これが忍者なのか」 「いや、こいつは普通の忍者とは違うと思うぞ義勇」 「おそらくただの馬鹿です」 俺が新たな知識の学習中に錆兎は真っ向から否定し、胡蝶妹は真顔でそう言い切った。 ちなみに胡蝶妹が俺達と行動を共にしているのは、彼女に少しでも現場の空気を味わってもらいつつ、なおかつ柱の更なる実力向上のためでもある。 他の柱も四苦八苦しながら気張っているらしい。 ちゃんと成果はあるようで、隊士の素質自体は最初お世辞にもいいとは言えなかった。 だが、この制度をお館様が取り入れてから数ヶ月も経てば以前までは呼吸も使えなかった隊士が呼吸を使えるようになったり、陽動や囮役に特化した隊士まで生まれた。 やはりお館様は凄いな、先見の明がおありなようだ。 「そらよっと!」 「凪」 流石、忍者。 軽い身のこなしで木々を跳び渡りながら俺へと苦無を全方向から投擲してくる。 間合いに入った瞬間、苦無は弾き飛ばしているので無意味な行為ではあるが。 とはいえ、このまま凪り続けるのも面倒になってきた。 苦無を弾き飛ばす際に甲高い音がするのにも、少しずつ苛立ってきた。 この耳障りな音とあの煩い声を黙らせる。 「錆兎、胡蝶妹と共に低く伏せていろ」 「お前、まさか あ ・ れ ・ をやるつもりじゃ……!」 「頼んだぞ」 「ちょ、お前……!」 「えっ?えっ?何が始まるっていうんですか!?」 錆兎や胡蝶妹の困惑した声を凪り、俺は意識を深い水の中へと沈めていく。 視野を広く持ち、俺が今からなすべき事以外の事柄全てを心から凪る。 この技には当然だが音はない。 そしてこういう敵が遠距離にいればとても都合がいい。 しかしこの技は凄く疲れる。 静かに振ることと、腕と肺を酷使することで疲れてしまう。 だからあまり使いたくなかったのだがやむを得ないだろう。 蚤や蝗のように飛んだり跳ねたりするよりはマシだ。 「凪の呼吸 壱ノ型 凪・ 百 ・ 連 ・ 」 「ちょ、おま、そんなありかぁぁぁぁぁああああーーーーッ!!!?」 単純な 壱ノ型 凪 を強化しただけのものだったが、鱗滝先生に褒められたせいでこればかり鍛錬するようになったことでこれくらいのことは簡単にできるようになった。 凪は俺の間合いに入ったものを全て弾き飛ばす型だが、その凪を繰り出した僅かな間はまだ俺の間合いにその放った凪は存在しているので凪を凪で弾き飛ばせる。 よってそれを重ねていけば凪の範囲を永遠に広くしていくことができるということだ。 「い、いつみても酷いなこれ……」 「何あれ……」 錆兎と胡蝶妹は凪に木々と共に弾き飛ばされ、墜落していく忍の男とそれを確認して凪るのをやめた俺に対して不憫そうな眼差しを送っていた。 そんな顔をされる覚えはないのだが。

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