エーミール 受け 小説。 エミールとは

【wrwrd!】*BL短編集*

エーミール 受け 小説

久しぶりです...。 なんかですね...。 アクセス数400超えてました。 ありがどうございまずー! zm「で?今まで更新しなかった理由は?」 えっとですね...。 そこ言ったらあきまへんよ...。 rb「だって事実やし。 」 zm「ロボロ。 今だけお前に共感するわ。 」 うっ...。 rb「うむ。 」 こういう話であなたたちが私に反論 ? 的なこと言うと、モブに犯されるというendがついてくるんですよね。 ニコッ zm「えっ...。 え〜っとぉ〜?」 rb「まさか...。 」 私もそういうのやってみたいんですよね〜ww 今の小説の中やと、ゾムさん、ロボロさん、エーミールさんが受けですかね。 しまった...。 そうですけど? zm「な、なんの冗談や... ヤられるときはみんな一緒です よ...

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エーミール 受け 小説

[chapter:ATTENTION] ・この作品は某笑顔動画で活躍されている実況者グループ様のお名前等々を拝借しています。 ・軍パロになっています。 ・ご本家様とは一切関係ありません。 ・何か問題がありましたら、すぐさま削除します。 ・この作品は全て妄想 想像上 でできています。 あくまでも「お借りしているだけ」ということを踏まえた上でご覧ください。 どうしても何かありましたらコメント欄までお願いします。 ・作者は関東生まれの関東育ちです。 関西弁はガバガバです。 ・批判とアドバイスは違いますね。 アドバイスは頂けると幸いです。 批判はどうぞ空に向かって叫ぶだけにしてください。 ・喧嘩もよくないです!そういうの良くないよ!! 以上、おっけい!ばっちこい!というマナーを守れる良い子の皆様は次ページからご覧ください。 [newpage] [chapter:ガチギレエーミール教授] 「なあマンちゃん」 「んー?」 「エミさんがキレた所ってみたことある?」 「あるよー」 「えっ」 驚きのあまりタバコを落とす。 あちちっと太ももに落ちたタバコを必死で拾い、近くの灰皿に押し付ける。 ずれ落ちたメガネを直しながら、共に作業しながら話していたオスマンの方を凝視した。 作業の合間に適当に思いついた質問だったのに。 と、驚きを隠せないままにじっと見つめる。 いつもと同じトルコ帽を被り、緩やかなウェーブのアシンメトリーの薄目の茶色の前髪を揺らすと、オスマンは鬱を見てにっと笑った。 「1回だけやけどね」 「あの温厚の代名詞ことエミさんがキレることなんてあるんか…」 「そりゃ教授も人間やしな、怒ることはあるやろ」 ふっと笑いながらオスマンは読んでいた本から顔をあげた。 革表紙の文字をすっと撫でながら、何かを思い出すように目を細める。 この我々だ軍の中では優男の部類に入るオスマンは、そうしていると柔和な優しい男にしか見えない。 が、鬱は経験上オスマンが何かを考え込んでいる時は、過去の様々な記憶から、言葉を引き出している最中だと知っていた。 彼は存外、見た目に反して中々な過去を持っているひとりだった。 オスマンは細い瞳を少しだけ開ける。 明るめの緑色の瞳がそっと顔を出すと、どうやらその瞳が楽しそうな色に染まっているのに気付く。 気づいてしまった鬱の頬が引くりとつった。 「聞きたい?唯一エーミール教授がブチ切れした事件」 「イエ」 「聞きたいんやな。 しゃーない話したるわ」 聞きたいとは一言も言ってへん!!と内心鬱は悲鳴をあげたが、オスマンはそんなこととは露も知らずに嬉嬉として口を開いた。 あれはまだ、俺達が軍学校にいた時のこと。 [newpage] 数年前ー軍学校にて。 オスマン、トントン、グルッペン。 「オスマン!オスマン!!」 「なんやグルッペン」 「面白い戦術の先生が来るらしいゾ!!」 廊下の反対側から物凄い勢いで走ってきた友人ーグルッペン・フューラーは、普段整えられている金髪を振り乱して来た。 瞳をキラキラさせながら話し続ける彼に、なれた様子でオスマンは話を聞く。 「どういうことや?こんな時期に新任の教授?」 「そうなんだよ!しかもかなり有名な人らしくてな!戦争のエキスパートらしいんだ!!」 「へぇー…珍しいなぁ」 「そうだろ!!」 へぇ、とオスマンは不思議そうに首を捻る。 こんな時期に新しい教授が来るのはかなり珍しいことだ。 誰かが急に辞めたのだろうか、そんなことは聞いてないが。 不審に思うオスマンとは裏腹に、グルッペンは興奮気味に話続けている。 こいつが戦争バカなのは、今に始まったことではないが、本当に止まる様子が見られない。 オスマンは苦笑しながらもグルッペンのとなりに並び、次の授業に向かうために歩き始めた。 「トン氏にもさっき伝えたんだが、あんまり反応がなくてな。 つまらんやつや」 「トントンは首席狙ってあんたの椅子蹴落とそうと頑張っとるからな。 忙しいんやろ」 トントンはオスマンとグルッペンの友人で、グルッペンと同じく戦争に興味がある。 真面目で努力家な彼は先生にも一目置かれる存在だが、隣にいるこの戦闘狂ーグルッペンが常に首位にいるため、トントンはグルッペンを敵視している。 それでも常に次席という素晴らしい頭の持ち主ではあるのだが、如何せん頭が固い。 とても優等生らしい人物だ。 グルッペンはオスマンの言葉に肩を竦める。 「そうか。 それならば仕方ないな」 「…もうすぐ試験なのに、悠長なやつやなぁ。 ほんまにトントンに取られちゃうよ?」 「それはないな」 ふっと笑ったグルッペンは、呆れた声を出したオスマンをじっと見つめた。 グルッペンの表情は真剣で、決して冗談で言っている訳では無いとオスマンには分かっていた。 だが、だからこそそんな彼にオスマンはすっと冷や汗を流してしまった。 ーほんまに、こいつは… 試験はあと2日後だ。 廊下がこんなに閑散としているのも、各自早めに教室に行って、自習している人が多いからだろう。 この軍学校はかなりレベルが高く、一か月前から勉強しないと平常点が取れないと言われている程だ。 だが、とオスマンは小さくため息をつく。 未だ楽しそうに話しをしているグルッペンをちらりと横目で見つめる。 もう親しくなってだいぶ経つが、こいつが勉強している姿を見たことが一度もないのだ。 ー天才ってやつかねーあーこわ。 「それに、オスマンだって余裕そうじゃないか」 「俺はこつこつ勉強するタイプやもん。 」 「ははっ、そうか」 笑ったグルッペンに、オスマンは思わず内心舌打ちをしたくなった。 自分はグルッペン、トントンと並び常に3位を維持しているが、グルッペンとは違い努力してない訳では無いのだ。 むしろ日々復習、予習を怠らず、参考書を読み解いている。 それに、試験はペーパーテストと実戦演習込みの試験である。 自分で言うのもあれだが、実戦はあまり得意ではないのだ。 「お、なぁもしかして、次の授業はその教授の授業やろうか」 グルッペンはやけにワクワクした顔で教室の扉を開いた。 「おや、だいぶギリギリですね」 若い。 第一印象はそれだった。 薄黄色のワイシャツに茶色のベスト、緑色のリボンにきっちりとした茶髪の髪。 瞳はタレ目で、人の良さそうな笑みを浮かべている。 声をかけてきたその人物ー恐らく、先ほどグルッペンが言っていた教授は、オスマンとグルッペンを交互に見つめると、あ、と小さく声を出した。 「もしかして、君がグルッペン君で、そちらの君がオスマン君ですか?」 「…そうですけど、先生は?」 「あ、すみません申し遅れましたね。 私はエーミールと申します。 昨日この学校に越してきたんです」 教授ーエーミールと名乗ったその男は、人当たりの良さそうな笑みを浮かべて、よろしくお願いしますね、とやけに丁寧に会釈した。 「君たちのことは聞いていますよ。 とてもよく出来た生徒だと」 「…ありがとうございます。 それより教授、聞いてもいいですか?」 「おや?なんでしょう」 唐突に尋ねたグルッペンに、エーミールは片眼鏡を外しながら促すように頷いた。 結構無礼なのに、よく柔和にやるな、とオスマンは内心でヒヤヒヤする。 「教授は何の研究を?」 「私ですか?そうですね、色々手は出していますけど、戦争に関するものが多いですね」 その言葉にグルッペンの瞳が再度キラキラし始める。 見てはないけど分かる。 そわそわし始めてるし。 オスマンははぁ、と小さくため息を付きながらも、エーミールの方を見つめることにした。 彼の一挙一動をみて得られるものは多くある。 「教授は、戦争についてどう思われますか?」 「…そうですね、戦争とは人の欲の形そのものですからねぇ。 」 エーミールは小さく笑うと、グルッペンの方に顔を近づけた。 そのまま内緒話でもするように手を立てる。 グルッペンの顔をじっと見つめると、オスマンにも聞こえる声で小さく囁いた。 「私は戦争が好きですよ。 だから研究しているのです。 …あなたがたと、同じようにね」 ふふ、と上品に笑うとエーミールは顔をあげて教壇に戻った。 その瞬間、タイミング良く時計が始業の時間を指した。 「では、座ってください。 授業を始めましょうか」 エーミール教授はなんと自分達より3歳上なだけだった。 思った以上に若く、そんな若い人が軍学校の教授というありえない地位に就いたエーミールに、軍学校の生徒達は多くの噂話を始めた。 だが根も葉もない噂であっても、彼を悪くいう言葉は意外にも少なかった。 彼は見た目の通り誠実で、そして授業もわかりやすく面白かったのだ。 「なぁオスマン」 「なんやグルッペン」 それから1ヶ月程が経ったある日のことだ。 テストも終わり、生徒達は浮かれていた。 もう少しでクリスマス休暇が来るのだ。 ちなみにテストは安定のグルッペン首位のトントン次席、オスマンは3位だった。 暫くグルッペンはトントンに睨まれる羽目になったらしい。 「俺は思ったんだが」 「うん」 「エーミール教授は猫をかぶっていると思わないか?」 「うん?」 「だって戦争好きと公言してるのに授業内容は普通すぎるだろ」 真剣な顔をしてよく分からないことを言い出したグルッペンに、オスマンは言葉を失った。 「グルッペン」 「うん?」 「エーミール教授は普通に普通の授業してるやろ」 「そうなんだよ!なんで普通なんだ!」 「いや普通の授業してて何が悪いんや」 なんでだ!とうるさく騒ぎ始めた友人に、呆れた顔をしてオスマンは笑う。 フチなしのメガネの奥で、瞳が不服そうに揺らいでいるのを見るに、本気で不満を覚えているらしい。 「あんな実力を持っているのに、つまらないじゃないか」 唇を尖らせながらそう言うグルッペン。 「俺が知りたいのはもっと実践的なことだ」 「実践は別の先生が教えてくれてるやん」 「違う。 そうじゃない。 あんなのは実践的ではない。 夢物語だ」 ふんっと鼻で笑いながらグルッペンは顔を背けた。 暫くそのままグルッペンの愚痴に付き合っていると、相部屋の一人であるトントンが帰ってきた。 この部屋は三人部屋で、グルッペンとオスマン、トントンが同室なのだ。 「あ、オスマン」 「トン氏遅かったな!」 「げ、あんたまだいたんか」 「ここは俺の部屋でもあるぞ!」 部屋に入ってきたトントンに名前を呼ばれたオスマンよりもグルッペンが先に反応すると、トントンは嫌そうに顔を顰めた。 「あんたはどうでもいいんですけど」 「相変わらずひどいな!この前の成績は仕方ないだろう?実力主義なのだから」 「別に気にしてないですぅ。 そんなことよりオスマンとグルッペン、なんかよくわかんない奴に呼ばれてたで」 気にしてないと言いながらグルッペンにひと睨みきかせるトントン。 「なんかよくわからない奴ってなんやねん」 首を捻ったオスマンは、ちらりとトントンを見上げる。 トントンは、さぁ…なんか見たことあるやつやけど名前が分からん、と適当に返してきた。 「どこで呼ばれてるん?」 「校舎裏やって」 「校舎裏ぁ?」 げぇ、と顔を顰めたオスマンは、嫌そうに眉を顰める。 それもそのはず校舎裏での呼び出しといえばガラの悪い生徒たちのたまり場として有名だったのだ。 もちろん、腕っぷしに自信がないから嫌なわけではなく、単に面倒事だと予想したからこそのこの表情であった。 「そんなんあかん場所って知っててノコノコ行くアホがおるんか?」 「それもそうやな」 冷めたようで鼻で笑ったオスマンに、グルッペンが同じように笑いながら同調する。 だがそこで、あ、そういや、とトントンがくるりと顔を向けた。 「エーミール先生も呼ばれてたで」 「なにぃ?!」 「っ!なんやねん藪から棒に」 急に声を上げたグルッペンに驚いたのか、トントンの目が丸くなる。 「トン氏、それは本当か」 「こんなんで嘘つかんわ」 「まっって俺すごく嫌な予感するめう〜」 いやいやと首を振ったオスマンの肩を、不意にグルッペンががしりとつかんだ。 瞳をキラキラとさせたグルッペンと否応なく目線を合わせられたオスマンはぎぎぎと必死に顔を背けようと踠くが、どこにそんな力があるのだと思わんばかりの怪力で押さえつけられてしまう。 「オスマン、行くゾ!」 「やっぱりめうー!そんな予感しためう!!」 「…すまんオスマン、かんにんや」 「トントンの裏切り者ー!こうなったらトントンも行くめう!!」 「えっ」 「道連れやー!!」 「えっ」 こうして、完全にグルッペンのせいで行くはめになったオスマンはトントンを道連れにすることに成功したのだった。 「…おいおめぇら、呼ばれて来るとはえれぇじゃあねぇか。 それにトントンまで。 ご苦労なこったなぁ!」 「…これはこれは」 「テンプレやな」 「なぁ俺帰ってええか」 ぞろぞろと10人ぐらいを連れた、いかにもな生徒達がオスマンとグルッペン、トントンと対面する。 オラオラと睨みつけてくるモブ1がやけに近い距離感でこちらに向かってくるのを冷めた目でみつめながら、オスマンははぁ、とため息をついた。 「用件はなんやねん。 あとエーミール教授は?」 「あん?エーミール教授なんて呼んでねぇぞ」 モブ2が叫ぶ。 声がでかいし五月蝿い。 顔をあからさまに歪めたオスマンは、また重いため息をつくが、その一方でグルッペンがふぁ!?と驚いた顔をする。 こんな時にも関わらず、本気で驚いているらしい。 「はぁ?!おいトン氏!!どういうことだ!」 「いや、知らへんて。 あんたらの後ろにおったから俺は言うただけやし」 困惑したトントンは詰め寄るグルッペンに、両手をブロックしながら必死に止めている。 「もー後ろのアホはほっといてええからはよ用件言うてくれへん?なんなん?金か?」 後ろで騒ぎまくるグルッペンに、もはや気にもとめていないオスマンはつらつらと面倒臭そうに呟く。 「っ金なんかじゃねぇよ!てめぇらがふざけた態度取ってるから!」 「なんやそれ」 モブが叫んだ内容に、オスマンは心底冷たい目を向けた。 「アホちゃう?そんなことのためだけに俺ら呼んだん?」 「アホじゃねえ!こうでもしないとおめーらこねーだろ!!!」 「当たり前やろこのハゲ。 なんでわざわざ時間取ってまで来ないとあかんねん」 けっ、と笑ったオスマン。 「で?なにしたいん?痛めつけでもしたいんか?そんなことできるんか?大人数でしか俺ら相手にできない三下が」 腕を組んだオスマンは、自分よりも若干背の高いモブ1を嘲笑いながら見上げる。 「っ、てめぇ」 バカにされていることに腹が立ったのか、モブ1はオスマンの襟を掴んだ。 だが、それにも大して反応のないオスマンは、先ほどと変わらないまま、エメラルドグリーンの瞳を細めると、とても強い眼光で相手を射抜いた。 グルッペンは、そんなオスマンを物珍しく後ろから見ていた。 どうやら彼にしては珍しくイラついているらしい。 いつもならスマートな口撃を仕掛けるにも関わらず、今日はその荒々しい雰囲気を隠そうともせず、殺気まで込めて相手を威嚇している。 こういうときのオスマンは荒れる。 と知っていたグルッペンは仕様もなしに止めに入ろうとした。 と、その時だった。 「…おやおや、喧嘩ですか」 モブ軍団の後ろからにゅっと笑いながら出てきたのは、なんということかエーミールであった。 「良くないですよ。 一応私も先生なんですから」 「…っエーミール教授!」 「なんでここにっ!?」 エーミールはにこにこといつもと変わらず柔和に笑いながら、呆気に取られているモブ軍団の間をかき分けてこちらへ向かってきていた。 その中の1人らしきモブが声をあげると、はい?と笑いながら首を捻る。 「なんか面白そうだったので付いてきてたんですけど、気付かれなかったみたいですね」 いやぁ案外バレないもんですねぇ!とエーミールは楽しそうにケラケラと笑う。 「それで、みなさん喧嘩ですか?」 「喧嘩じゃねぇ…ですよ」 「そうです、しめてただけです!」 「しめる?…まぁ、よくわからないですけど、喧嘩じゃないなら私はここで静観しておりますね」 モブたちのふざけた言い分に、エーミールは眉を微かにひそめながらも、にこにこと笑い、近くにあった段差に座り込んだ。 「さぁどうぞ。 遠慮なく」 「…」 「エーミール教授ってもしかして天然なん?」 黙ってしまったモブ軍団である。 その後ろにいたトントンは、グルッペンに思わず耳打ちする。 誰がどう見ても喧嘩どころか軍属違反であるのにも関わらず、さぁどうぞ!とエーミールは笑いながらこちらを見ているだけなのだ。 普通の教授なら止めに入るか罰則を与えるだろう。 それも迷わず。 「…」 だが、グルッペンはトントンの問いを無視していた。 なんの反応も返さないグルッペンに、なんやねんこいつと、イライラしたトントンがグルッペンの方を向いた。 その瞬間。 「っ伏せろ!!!!」 「?!」 それは、鋭い一声だった。 グルッペンの言葉に反応した体は、無意識にも関わらず地面に伏せていた。 「伏せなさい!!早く!!!」 続いてエーミールの緊迫した声が聞こえたかと思うと、次にはドドドドと、大きな何かが壊れる音が響いた。 すぐにあたりが銃声に包まれる。 砂埃、そしていくつかの悲鳴、血の匂い。 それは戦場の香りであった。 グルッペンの一声にすぐさま身体を伏せていたトントンはケホケホと軽い咳を漏らしながらも、すぐに近くの柱の影に隠れた。 「っ、なにごとや」 「襲撃やな」 同じく咳をしながら後ろから反応したのはオスマンであった。 いつもはきちんと手入れしているはずのフワフワの前髪が血に濡れている。 割れた欠片で切ったのだろう、頬に一すじの傷が出来ていた。 オスマンはトントンを認識すると、小さく頷いた。 あかんわ、と呟いている。 「あのバカモブたちの手引きじゃないとええけどな。 俺ら武器なんて持ってへんし、丸腰じゃ死に一直線やって」 「手引きではないと思うで。 多分、本当にたまたまや」 「それならええわ。 無駄な死は意味が無いからな」 オスマンはふっと無表情のまま柱から少しだけ顔を出す。 砂埃が酷すぎて前が何も見えない。 そして、何故かとても静かであった。 「…嵐の前の静けさやな。 グルッペンはどこにおるんやろ」 「あいつのことやしどこかに上手く隠れてるやろどーせ」 「まぁせやな」 トントンはちっと舌打ちしながらも何か武器に使えるものはないかと辺りを探る。 先ほどのオスマンが言った通り、これは嵐の前の静けさだろうと、本能が分かっていた。 敵は手練れ。 そして生徒でしかない我々よりも強いということは、考えなくてもわかることだった。 慎重に辺りを探りながらもトントンはすぐに動ける体制になる。 「…エーミール教授はどうしたんやろ」 「あの人非戦闘員っぽいし、一目散に逃げてそうやけど」 はっと笑いながらオスマンが返す。 視界が少しはマシになったおかげで、今の状況がクリアになった。 「……」 だが、クリアになった瞬間、トントンの口があんぐりと開いた。 なんや、この光景は。 優雅に着こなしていた茶色の高そうなジャケットを片方の肩に置き、にやりと楽しそうに笑った口元にはパイプを銜え、片手でガトリング砲を弄りながら、もう片方の手は前髪をかきあげている。 目は愉快そうに歪められ、前方にいた襲撃していたはずの敵兵はもはや死屍累々の状況であった。 そして、その主犯、一連の人物はあの温厚の代名詞、エーミール教授だった。 「…え、エーミール教授」 「…なるほど。 あれが本性か。 通りでグルッペンが気に入るわけや」 目の前の状況が信じられないらしいトントンは、言葉にならないのか何度も目をこすっている。 夢を見ているとでも思っているのだろうか。 反してオスマンは、やけに達観した表情でエーミールを静観していた。 「温厚で柔和、丁寧で優雅なエーミール教授の本性は戦闘狂、っと」 「いやこんな状況で何書いてんねんオスマン」 「いやいやこんな状況やから書くんやて」 ハハハと笑いながらもオスマンは胸元から小さなメモ帳を取り出し、万年筆でスラスラと書いていた。 「それにしても、この状況どうするべきやろ」 「どうもできへんな。 あの戦闘きょ、じゃなくてエーミール教授の気が済むまでは俺ら隠れといた方が良さそうやで」 ほら、起きてるの俺らだけっぽいし。 とオスマンは周りをぐるりと見渡す。 モブ軍団は綺麗に端の方で意識を失っていた。 誰一人起きる気配はなさそうだ。 「…ほんまや。 もーお前らに着いていくと面倒事ばっか」 「それはちゃう。 俺らじゃなくてグルッペンのせい」 「…あんたも大概やけどな」 「心外めう」 ぴゅーっと下手くそな口笛を吹きながら、状況を確認するために顔を半分柱から出す。 どうやらエーミール教授はあいもかわらず一方的に殺戮を繰り返しているようだ。 味方であるからまだマシだが、敵ならば恐ろしい光景だと、オスマンのこめかみに一筋の汗が伝った。 「…おやおや、もしやお前らあのエーミールのお仲間か?」 「っ!?」 バッと身を翻すのも束の間だった。 振り向いたその瞬間、逃げることも出来ず、かなり早い剣筋が2人を襲った。 気づいた時はもう遅く、オスマンとトントンの首筋にはナイフが当てられていた。 ー早い。 「あんたら、なんの目的で襲ったん」 「ほう?ナイフを当てられても怖がらないとは大したガキだ」 男が2人。 オスマンとトントンに各一人ずつ。 防具は血と埃で染まっており、顔には傷跡がみえる。 だが、ギラギラと血走った瞳を爛々と輝かせた敵兵たちは、はっと鼻で笑いながらもそのナイフの切っ先をぴたりと首すじに当てたまま動かすことはなかった。 「エーミール教授の知り合いなんか?」 「エーミール教授だと?ふはは!教授か!!…あの殺戮兵器が、人間どもに教授と呼ばれているのか、とんだお笑い種だな」 「どういうことや」 きゅっと眉を顰めたオスマンは、きっと敵兵を睨みつける。 敵兵は乾いた声で小さく笑いながらも、瞳をぐにゃりと歪めた。 「エーミールはとある貴族の坊ちゃんでな。 だがあの坊ちゃんの親は教信者だったんだよ。 おお!我らが尊き神よ!ってな。 まぁそれで、神を信じすぎた愚かな親どもは、エーミールを生贄に捧げじまった。 生贄っつっても、軍の人体実験にだけどな!」 くくく、と愉しそうに笑いながら敵兵はゆらゆらと身体を揺らしている。 だが、ナイフは一寸たりとも首から離さない。 「あとはご想像の通り。 エーミールは実験されまくっちゃったのさ。 だけどつい最近ーっても3年前だけどよォ、逃げちまったんだよ!ほんと何が不満だったのかねぇ?ちょっと痛いことを我慢すれば、あとはなんでも揃ったのによ。 それに、あの天才的な頭脳は、俺達が作ってやったっつーのにさ!くく、それにあいつを作った研究者たちは血眼になってあいつを探してる。 作品が逃げちまったって感じだからな、あいつらにとっちゃ。 」 「作品を取り返すために来たってことか」 「そういうこと!飲み込み早いね。 こりゃエーミール教授殿のおかげかねぇ」 教えんのは案外上手いのかねぇ、と男が笑う。 にやにやと笑う男が、本気で気持ち悪く、吐き気を催していた。 ほんまに胸糞悪い話だと、トントンはちっと舌打ちした。 このご時世「人体実験」なんてものはそこまで珍しいものではない。 だが、実際に合ったという話を聞くと、胸がモヤモヤするのはどうしようもないだろう。 それも、今までー短い時間ではあったがー教鞭をとってくれたあのエーミール教授がその被害者だと聞いて、こみ上げてくるのはたしかに、心からの怒りであった。 「どうだい?心底がっかりしたろ、この軍の敵国で実験されてたやつがあの教授だって知って」 「…思うわけないやろ、そんなこと」 「あ?」 「あんたらみたいなクソに弄られたからって、エーミール教授はなんも変わらへん。 スパイ活動だってしてへんかった。 あの人は、本気で俺たちに講義してくれているだけやった!」 嘲笑った男に、思わず呟いたのはトントンであった。 焦ったようにこちらを見てきたオスマンでさえもイラつく種となり、強く睨みつける。 エーミール教授は良い先生だ。 それをあんたも知っていたはずやろ、となんで否定しないんや、と目が訴えていた。 その彼の瞳に突き動かされる。 口を開きかけたその時だった。 「っトン」 「ふざけんじゃねぇよクソガキが」 ガッと石が蹴られるような鈍い音が響いた。 「っがは」 「トントン!」 そこには、腹を抑えたトントンが蹲っていた。 彼の腹を思いっきり蹴ったのであろう男の足が、みしみしと彼の腰を押し付けている。 口を切ったのか、トントンの口元から血が流れているのに気付いたオスマンが駆け寄ろうとした。 「おっと、そんなうごいたら首が切れちゃうぞ」 「っ」 「大人しくしててな」 にぃっと笑った男に、オスマンは力なく拳を握りしめた。 [newpage] その15分前。 グルッペンはガトリング砲を打っ放すエーミールを、非常にわくわくした表情で見つめていた。 もちろん、モブ軍団たちを隅っこにおいやらせたのは彼であった。 あの衝撃の瞬間、グルッペンはエーミールのすぐ近くにいた。 どこからともなく取り出したガトリング砲を正面に構えたエーミールは、ふっとこちらを振り返り目で合図を送ったのだ。 「彼らを安全な場所に」と。 そこからは早かった。 トントンとオスマンとは離れてしまったが、彼らのことだ、安全な場所に避難しているだろう。 それよりも、とグルッペンは最後の一人を大きめの柱の後ろに寝かせると、かなり早い速度でガトリング砲に銃弾を補充しつつ敵兵に撃ちまくるエーミールを見ていた。 やはりそうだ、とグルッペンは確信していた。 戦争慣れしている。 これは戦場ではないかもしれないが。 簡単に言えば、人を守り、人を殺すことに慣れているのだ。 つまりは、だ。 完全にキレているのか青筋を浮かべたエーミール教授はうっすらと笑いながら恍惚とした表情をしていた。 まるで弾丸のリズムをたのしんでいるかのように、銜えたパイプがぷかりぷかりと楽しげに煙を吹かせている。 ドドドドと物凄い音を響かせているのにも関わらず40はいたであろう大半の敵兵を皆殺しにしていた。 その鮮やかにも恐ろしい光景に目を奪わていると、不意にガトリング砲が止まった。 「グルッペン君」 「……はい」 彼はゆらりとこちらを向くと、手招きした。 ゆるく笑んだ瞳はいつもと変わらず柔和なままだった。 だが、念の為にと少しだけ彼を警戒しながらも近づけば、いつもは丁寧に着ている薄黄色のワイシャツは第二ボタンまでだらしなく開き、ベストは外れていた。 茶色の革紐のメガネの奥で、ゆらゆらと同じくアーモンド色の瞳が揺れ動いていた。 「君は私に疑問を抱いていましたね」 それは、予想もしていなかった言葉だった。 眉をひそめてエーミールを見つめ返せば、彼はよほど可笑しかったのかクスクスと笑っていた。 「普通すぎると、そう疑っていた。 そうでしょう?」 「…はい」 なぜ分かったのかと疑問が浮かんだが、グルッペンは正直に返した。 そうしたほうが良いと、本能が告げていたからだった。 それに対し彼はまたクスクスと笑った。 それは口元に手を当てた、どこな気品ある優雅な微笑みだった。 「私は普通であろうとしたのです。 それが良いはずだと、知っていたからです。 けれど、それが招いた結果が今回のこれでした」 これ、とエーミールはすっと視線を前に向けた。 前方にはもはや一人たりとも生きていない、屍の山が出来上がっていた。 無残にも死臭を放ち、血の池を作った屍たちを一瞥したエーミールは、苦笑をもらした。 「結局、『普通でない者』は普通にはなれないのでしょう。 どんなに繕っても、それはまやかしでしかない。 」 「貴方は、やはりそういう方であったのですね。 エーミール教授」 「やはり、ですか…やっぱりあなたにはバレていたのですね。 グルッペン・フューラー君」 ふっと笑ったエーミールは、どこか諦めたように目線を落とすと、ぽすりとグルッペンの頭に手を置いた。 「そんな気はしていました。 あなたの瞳はいつだって、私を見透かしていましたから」 「見透かしてはいません。 それに、どうして普通でないことを拒むのですか。 貴方は『本物』なのに」 「…いいえ、決して。 」 エーミールはふわりと笑った。 「人が定めから逃げられぬように、偽物は所詮は偽物なのです。 本物にはなり得ない。 」 「ーそんなことは無」 「グルッペン君、すみません。 一旦話は置きましょう」 不意に鋭い瞳でエーミール教授が構えた。 いつの間にか片手にサバイバルナイフを、もう片方には拳銃が収まっている。 え?と思う間もなく、エーミールは物陰に体を滑り込ませた。 「あそこに」 エーミールが睨んだ方向に目を向ける。 思わず息を飲んだ。 「トン氏…!オスマン!!」 「しっ、静かにグルッペン君。 こちらへ、早く」 そこでは残党兵らしき男が、トントンとオスマンにナイフを突きつけていた。 その光景を目にしてしまったグルッペンは、ほとんど 無意識のうちに駆け出そうとしていた。 だが、それを予想していたエーミールは彼の腕を掴み、側の物陰に引き寄せた。 かくんと膝がまがり、後ろへたおれこんだグルッペンに、しっと唇に指を落とす。 「講義をしてあげましょう。 本物の講義を」 「エーミール教授…!そんな場合では」 「今だから必要なのです。 問題です、グルッペン君。 人の不意をつくために必要なことはなんだと思いますか?」 遮ったグルッペンを逆に遮ると、エーミールは穏やかに講義をし始めた。 まるでいつもの黒板の前にたった時のように、穏やかに、答えを促すかのようにグルッペンにうなずいて見せる。 「…意外性ですか?」 「そう、その通りです。 人間は予想もしていなかった言葉、態度、戦略、話、経歴、全てに弱い生き物なのです。 不意をつくことこそが、戦場で生き残る術なのです。 」 エーミールはにこりと笑った。 「あなたは良き生徒でしたね。 もちろん、あの2人も。 巻き込んでしまったあの子たちも。 …大丈夫です、グルッペン君。 あの2人は必ず助けます。 私の教え子たちを傷つけさせたりはしません。 …決して。 」 「教授、どうするんですか?」 「…耳を貸してください」 耳打ちしたその内容に、グルッペンは目を見開かせた。 それは、あまりにも危険な内容だった。 そのせいか、グルッペンはかなり難しい顔をしている。 納得のいかない彼の表情に、エーミールは少しだけ笑いながらも、バラバラと武器を置いた。 「これが1番、危険のない方法です」 「ですが、エーミール教授」 「手筈通りに。 大丈夫です、あなたは本物なのですから。 …グルッペン、あなたにかかっています。 宜しくお願いしますね」 そう言いながらエーミールはグルッペンの手に拳銃を握らせる。 「まだあなたに命を奪わせるような真似はさせません。 ですからこれは、あなたを守るために、持っていなさい」 「…教授、すべてが終わり、私が世界を持つようになったら…我々の『教授』として側にいて下さいませんか。 」 出ようとしたエーミールの裾を引っ張り、小さな声で呟いたグルッペンの言葉に、エーミールの動きがぴたりと止まった。 振り向かずにそのままでいると、彼は絞り出すように言葉を紡いだ。 「貴方を、偽物とさせるには惜しい。 私なら、貴方を本物であると認識させることが出来ます。 」 「グルッペン…あなたは、なにになろうと?」 「総統ですよ。 」 ふっとグルッペンが笑った気配がした。 裾を引っ張られていた感覚が消える。 答えに迷っていると、グルッペンの手が行けとでも言わんばかりにぐいっとエーミールの腰を押した。 「ご武運を、エーミール教授」 [newpage] 「ーんでな、ナイフ突きつけられて俺らは動けなかったんやけどな。 そのままでいたら両手を挙げて降伏のポーズをした教授がこちらへ向かってきたんよ。 あーエーミール教授や!助けにきてくれた!!ってこっちが胸をなでおろした瞬間な、多分…蹴られてたトントンに気付いたからやと思うんやけど、もう次の瞬間には、俺ら押さえつけてた男らが真っ二つになってたんよ」 「え」 「いやぁ、あの時はまじびっくりしためう…。 もう目の色変わったてたんやで、教授…。 風並の速さで、武器もなんも持ってなかったはずなのにいつの間にか俺らに突きつけていたナイフ奪って男ら斬ってたんや。 怖すぎやで」 ねぇ?と紅茶を啜りながらJKばりに小首を傾げたオスマンである。 話を聞いていた鬱は、いや…怖いけど同調求められても、と若干引いている。 「多分、教え子である俺らを傷つけられたからなんやろな。 エミさんがぶちギレた理由は。 温厚な人ほどキレると怖いっていうけど、ほんまにその通りやったわ。 」 うんうん、と一人で納得しながらオスマンはふふと笑った。 「エミさん味方で良かった…敵やったら僕漏らしてたわ」 「きったね。 」 「まじ反応やめてやマンちゃん」 「冗談やって」 ケラケラと笑ったオスマンは、げんなりとしている鬱にクッキーを手渡した。 紅茶にはこのバタークッキーが合うのだ。 「グルちゃんって、変人センサー強いんやろな」 ボリボリと食べながら鬱にも思うところがあるのか、どこか遠い目をしながら呟いた。 オスマンはちらりと鬱に目をやりながら、同じようにクッキーを摘む。 心底美味しそうに微笑みながら口の中に放り込むと、優雅に紅茶を啜った。 「…せやな。 きっと。 」 [newpage] [chapter:あとがき] みなさま、どうもあけましておめでとうございます。 作者の猫舌と申します。 今回お送りしたのは「ガチギレエーミール教授」でした。 まんまですね!!いえ、実はこの物語はちょっとしたストーリーがあります。 簡単に申し上げますと、とある御方が描いていらっしゃったエーミール教授の1枚のイラストからインスピレーションを受けました。 もちろん御方のイラストを真似する、又は侮辱する、考察を違える意図はございません。 あくまでも、エーミール教授がキレた描写を書きたいとなるまでの過程の一途です。 書き手としては、文字でしか表現できないので、本当に描き手の方々には感銘を受けるばかりでございます。 イラストは1枚の絵で、物語を作りますからね。 本当に羨ましいばかりです、はい。 日々尊敬の念を送り続けております。 誰か表紙書いてくれてもいいのよ 小声 てかお願いします。 土下座 あれストーリーもクソもありませんでしたね。 まぁいいや。 あとちなみに幼児化ネタですが何故かウンウン唸ってます。 思い通りに書けない!!ってことでもう暫くお待ちを。 すみません。 閲覧ありがとうございました。 まじ長くてすみません。 あ、年賀状届きましたかみなさん。 私は大先生、不人気様、総統と迷い、折角頂けるのならばと総統に致しました。 家宝にする所存です。 それでは、またすぐにでもお会いしましょう。 みなさまの1年がより素晴らしいものになりますように。 若輩者ではございますが、心より願っております。

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視線の先には.

エーミール 受け 小説

実は最初、ヘルマンヘッセのペンネームがエーミール・ジンクレールだったようです。 デミアン(私の好きな翻訳の秋山英夫ではデーミアン)は、サブに若き日のエーミール・ジンクレールの物語と書かれています。 ヘッセの小説は自伝的教養小説とも哲学とも言われてます。 「少年の日の思い出」のエーミールもヘッセ自身と無関係ではないと思われます。 (書かれたのは、デーミアンの後) 中学生の時、「少年の日の思い出」から始まり、「車輪の下」を読み「デーミアン」は一番影響を受けた本です。 読んでみてください。 ちなみに、「荒野の狼」の主人公ハリー・ハラーは自分の頭文字H・Hであり、ヘルミーネという登場人物はヘルマンの女性名であるようです。 (たとえば、たかし、たかこ、みたいな・・・) 余談ですが、カナダのロックバンド「ステッペンウルフ. 」は、この「荒野の狼」影響を受けてつけたバンド名です。 ヘッセの最後の小説「ガラス玉遊戯」まで、ヘッセの内面への道であり、人間性の探求の小説だと思います。 年齢を追って読んでいくとスゴイかもしれません。 ということで、主人公も登場人物も、ヘッセ自身の正直な記録とも前進的自我文学と言われるように、エーミールはヘッセなのかも知れません。

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