スポンサードリンク 胸部の痛みを伴うがん(癌)の情報 現在、がんは不治の病ではなくなってきています。 それは、胸部の痛みを伴うがんについても言える事です。 がんと呼ばれる病気全体で見れば、半数のがんは治ると言えます。 がんがまだ1センチ程度の時期、つまり早期に発見できれば、治癒率は非常に高くなります。 早期がんの段階で治療を受ければ、9割近くが完治すると言われています。 ただし、既に胸部の痛みといった症状が出現している場合は、残念ながら早期がんとは言えません。 早期のがんでは、症状は殆ど出ませんから、早期にがんを発見するには検診を受ける必要があります。 ここで注意しなければいけない事があります。 がんの早期発見というのは、症状が出たらすぐ検査を受けることではありません。 重い症状が出る前に、がんを発見する事を早期発見と言いのです。 胸部の痛みといった症状がない内に、定期的ながん検診を受ける事が最も大事なのです。 胸部の痛みを伴うがん(癌)の一覧 以下に胸部の痛みが発生するがんの特徴をまとめています。 詳細ページに症状や治療法も載せていますので合わせてご覧下さい。 中皮腫 胸部に痛みを感じ、咳が出てきて大量の液体が胸腔内に溜まる事による呼吸困難が現れます。 また、原因不明の発熱や体重減少が同時に見られるケースもあります。 原因の殆どがアスベストを吸ったことにより発生するがんです。 このがんは、アスベストを吸ってから中皮腫の症状が発生するまでの期間が異常に長いのが特徴です。 なんと、25年~50年程度の期間を経てから発生すると言われています。 そのため、早期発見が非常に難しいがんの一つです。 以下に中皮腫に関する詳細情報を記載していますのでご確認下さい。 胃がん 症状としては、胃の痛み・胸焼け・吐き気・食欲不振などが挙げられます。 ただ、早い段階で自覚症状が出ることは少なく、検査を受けない限り胃がんを特定するのは難しいと言われています。 胃がんになってしまう原因としては、喫煙や食生活などの生活習慣が指摘されています。 胸部の痛みという症状は余り現れないがんとなります。 以下に胃がんに関する詳細情報を記載していますのでご確認下さい。 肺がん 肺がんの主な症状としては、治らない咳や胸部の痛み、そして呼吸時の異常な音(ゼーゼー)が挙げられます。 しかしながら、こういった症状が出る人は意外に少なくて、初期段階では中々発見されない事が多いため注意が必要です。 肺がんの原因を考えた場合、喫煙という行為は切り離せません。 今なお、日本人のがんによる死亡原因のトップクラスに君臨しています。 肺がんの予防には禁煙が有効ですが、定期的な検診を心掛ける事も大事です。 以下に肺がんに関する詳細情報を記載していますのでご確認下さい。 胸腺がん 初期段階で大きな症状が出る事は殆どありません。 がんが大きくなってくると、周囲の臓器を圧迫してしまい、激しい胸部の痛みを引き起こします。 また、咳や痰が出やすくなり、胸部の痛み以外にも呼吸困難の症状が出現してきます。 胸腺がんは、合併症による症状が重い病気としても知られています。 毎年30名程度の方が発症しており、数字的には非常に稀ながんと言えます。 以下に胸腺がんに関する詳細情報を記載していますのでご確認下さい。 食道がん 食べ物を飲み込むと胸部の奥がチクチク痛んだり、熱い物を飲むと胸部に染みるような症状が現れます。 こういった症状は、がんの初期から現れる事が多いと言われています。 そのため、上記の症状が現れている時に内視鏡検査を受けることで、早期発見する事が可能ながんです。 胸部の痛みがある事から、肺や心臓の検査を行いがちですが、同時に食道の検査も行いましょう。 早期発見であれば治る確率が非常に高いがんです。 以下に食道がんに関する詳細情報を記載していますのでご確認下さい。 乳がん 乳がんは乳房の中にある乳腺に発生するがんになります。 症状としては、1cmくらいのしこりが出来てきます。 胸部の痛みは余り感じないがんですね。 乳がんの患者数、脂肪率ともに増加しており注意が必要ながんです。 早期発見のためにも定期検診を行いたいものですね。 以下に乳がんに関する詳細情報を記載していますのでご確認下さい。
次の右胸がチクチクと痛いとき 乳がんの可能性があるのはどんなとき?• 動かない硬いしこりを感じる• 乳頭から血の混じった分泌物が出る• 左右の乳頭の向きに違和感、違いがある• 乳房が不自然に盛り上がったりへこんだりしている• 乳房の肌の毛穴が、オレンジのように目立つ• 乳頭が慢性的にただれている チクチク痛むと、心配になりますが、ホルモンの周期で胸が張っているだけの事もあります。 乳がんになると必ず痛みを感じるのかと言うと答えはNOです。 個人差が大きく、チクチク痛んだり、しこりの周りにかゆみを感じたという人もいれば、 自覚症状がほとんど無いまま、検診で発見される事も珍しくありません。 注意したいのは、生涯で乳がんにかかる女性は12人に一人とも言われていますし、乳がんと診断される人が増えていることです。 適切な治療を受ける事で、長生きできる人が多いガンですから、疑わしい時は、怖がらずに検査を受けておくべきでしょう。 診療科は、婦人科・乳腺科。 スポンサーリンク 肋間神経痛の症状とは?• ある動きのときにビリッと激痛が走る• あばらから脇にかけて鋭く痛む• 同時に肩や首にコリを感じている人が多い• 左右のどちらか一方に痛みを感じる• あるとき突然痛みが走る 神経が圧迫されて痛むので、一定の動き・・・上体をひねる、振り向く、何かを取ろうとして伸びるといった動きで、切りつけられるような痛みが走り、しばらくチクチクと痛みが残ります。 原因は、肋間筋が硬くなることで神経が圧迫されるケースや、帯状疱疹、外傷などが考えられます。 強い痛みに急に襲われるので、左胸付近に痛みを感じた場合に、心臓疾患を心配する人がいるほどです。 同時に両側が痛む事はなく、どちらか一方が痛みます。 筋肉のコリが改善されずしびれるような感じが残ったり、チクチクとした痛みを感じる場合もあります。 診療科は、内科や整形外科のある総合病院がおすすめです。 腫瘍が神経を圧迫している? 肋間神経痛の一つとも言えるのですが、筋肉のコリや外傷が神経を圧迫して痛みを起こしている場合と、腫瘍が神経を圧迫している場合が考えられます。 症状は、前出の肋間神経痛と共通ですが、腫瘍が原因の場合には、常に強い痛みを感じるケースが多くなっています。 このため、腫瘍の場合は、切除手術がが検討されます。 受診するなら、内科や整形外科のある総合病院 ストレス性の疾患の可能性は?• 平日になると症状が重くなる• 休日は症状がでにくい• 睡眠不足を感じている• ストレスの自覚症状がある ストレスが原因で胸がチクチク痛む場合にも、肋間神経痛の疑いがあります。 ストレスで筋肉の血行が悪くなり、肋間神経を圧迫することで痛みが起こります。 上体をひねるなどの動きに対応してズキッと痛むこともあれば、あばらから脇腹にかけてチクチクと痛む場合もあります。 内科のかかり付け医や、心療内科 肋間筋の損傷• 体の曲げ伸ばしで胸が痛む• 咳などほかの症状はない• スポーツなどきっかけになる動きに思い当たる 肋骨の間にある筋肉組織ですが、急激な動きや、スポーツ、打撲や旋回などで、傷めるとチクチクから筋を違えたような激痛まで、痛みに襲われます。 肋骨にヒビが入っているのではと疑われる事もあるほどです。 出来るだけ動かさずに安静にして痛みがひくのを待ちます。 診察を受けるなら、整形外科 肺気胸• 息を吸った気がしない• 胸が痛い• 背中が痛い• 息苦しさを感じる 肺気胸は、背の高いやせ気味の男性に多く見られる肺の病気です。 左右どちらかの肺に、呼吸に合わせて痛みを感じ息苦しさ、息を吸った感じがしないという症状が出ます。 コレは、のう胞が破裂するなどの理由で、胸膜に穴が開いてしまうことで発症します。 軽い場合には自然に穴が閉じて痛みも治るケースがありますが、血圧が低下してチアノーゼが出ている場合には、すぐに診察を受けて処置を受けましょう。 診察は呼吸器内科にかかりましょう。 嵐の相葉雅紀さんも肺気胸の経験がありました 結核• 咳や微熱が2週間以上続く• 胸が痛い• 息苦しい 風邪の様な症状が2週間以上続き、胸の痛みを感じるようになってきた場合、結核かもしれません。 肺の中で菌が増殖して来ると、胸膜まで炎症が広がる事もあり、呼吸や咳に伴って大変痛みます。 年間19,000人ほどの患者数があると言いますから、油断は禁物です。 息苦しさや血痰などの症状もあり、早く治療にかかった方が良いでしょう。 気になった場合、すぐに内科を受診しましょう。
次のこの記事の目次• 肋間神経痛 胸が痛い場合は 肋間神経痛が疑われます。 肋間神経痛とは、主に肋骨に沿って走っている肋間神経と言われる箇所に激痛が走る神経症の一つです。 あばら付近に痛みを感じる場合が多いですが、胸の下にも痛みを感じる場合があります。 症状 はあばらや背中、脇腹、脇の下、そしてまれに胸の下であるみぞおちに激しい痛みを感じるものです。 激しい痛みは短い場合は数秒程度、長い場合は数分以上続くこともあり、症状がひどくなれば一日中ズキズキと痛む場合もあります。 深呼吸したり咳をした時に余計にひどく痛みを感じますが、これだけですと神経の炎症や椎間板ヘルニアなどの別の病気も考えられます。 また肋間神経痛は症状が悪化してしまうとあまりの痛さに話すこともままならなくなることがあります。 肋間神経痛はある特定の動きをした時に痛むことが多いそうです。 また統計的に左胸より右胸が痛むと訴える人が多いとのことです。 病院に行って検査を行ってレントゲン検査やCT検査などで骨に異常が発見できない場合にこの症状の可能性が考えられます。 原因 肋間神経痛の原因は主にストレスだと言われています。 人間はストレスを感じると無意識に筋肉が緊張状態になります。 肋間神経痛は肋骨の周りにある筋肉が緊張状態を起こして神経を圧迫するため激しい痛みを感じる事が多いそうです。 また姿勢の悪さや日常生活の習慣で徐々に背骨が歪んでくると肋骨に負担がかかるため、肋間神経痛を引き起こす場合もあります。 詳しくは、を読んでおきましょう。 治療方法 肋間神経痛が疑われる場合の専門家は 整形外科です。 治療方法としては飲み薬が処方されることが一般的ですが、あまりにも痛む場合は一時的に神経ブロック注射(局部麻酔注射)をして痛みをやわらげる方法もあります。 また鍼灸治療も肋間神経痛に効果的だと言われています。 ただし一番の治療方法はストレスを軽減させることです。 何がストレスになっているのか、ストレスの原因を探り解消することで傷みは徐々に引いていきます。 心筋梗塞 心筋梗塞の場合、早急な治療が必要となります。 また壮年の方がかかりやすいと思われがちですが、元日本代表サッカー選手の松田直樹選手が突然亡くなったり、女優の天海祐希さんが心筋梗塞で入院したりと若い方にも襲い掛かる可能性のある病気です。 症状 強い胸の痛みを感じ、呼吸困難や吐き気、胃の痛みや冷や汗などが表れます。 また前兆として狭心症の発作が表れることが大半ですが、発作自体はすぐにおさまってしまうので心筋梗塞のサインを見逃してしまう可能性もあります。 心筋梗塞は発症から数時間のうちに約3割が死亡する恐ろしい病気です。 高齢の方や糖尿病の方は無痛性心筋梗塞といって痛みを感じない心筋梗塞を起こしている場合もあり、だるさや吐き気が特徴ですが痛みがないからと言って症状が軽いわけではありません。 胸の痛み、もしくは胸やみぞおちが急に圧迫されたような痛みを感じる場合は心筋梗塞を疑ってみてください。 詳しくは、を読んでおきましょう。 原因 心筋梗塞は動脈硬化や、心臓に繋がる動脈に血栓が詰まることで起こります。 脱水状態や急な温度変化、睡眠不足や疲労の蓄積が引き金となっているケースが多くみられます。 しかしこのような症状がなくても突然心筋梗塞になるケースもあります。 心筋梗塞は早朝や夜間、また冬の寒い日に突然発症しやすい特徴があります。 治療 心筋梗塞が疑われる場合はすぐに救急車を呼びましょう。 動脈に血栓が生じて血流が止まってしまうと心筋が壊死してしまいますので、素早く治療を行わなければ死に至ります。 心筋梗塞の治療には細くなった動脈を薬物で広げる薬物治療や、血管にカテーテルを入れて狭くなった血管をカテーテルの先についているバルーンを膨らませて拡張させるカテーテル治療や、狭くなっている動脈の末梢に迂回路を作って血管をバイパスさせる冠動脈バイパス手術の3つの治療法があります。 胃びらん 胸の下が痛い場合、また腹部の上の方に痛みを感じる場合は胃びらんを起こしている可能性が疑われます。 症状 胃びらんとは胃の粘膜に炎症が起きてしまい、胃粘膜の表面が傷ついてしまっている病気です。 胸の下が痛む、または胃の上の部分が痛む場合、吐血などの出血がみられる場合は胃びらんが発症している可能性があります。 原因 胃びらんの原因は医学的にはっきりこれというものはありません。 ただしストレスやアルコールや刺激物(唐辛子や香辛料、胡椒など)の過剰摂取によるもの、解熱薬や鎮痛薬の副作用が原因として考えられています。 治療方法 胃びらんは胃の粘膜が傷ついて起こる病気です。 そのため内科や消化器科を受診しましょう。 胃の表面の傷ついた部分を胃酸分泌抑制剤や胃粘膜保護薬などを服用することで保護し、徐々に快方に向かわせる治療がなされます。 しかし薬の服用だけでは根本的な治療にはなりません。 日常生活における食生活やアルコール摂取の見直しが必要です。 また胃はストレスを感じると胃液が過剰に出てしまい、胃びらんや胃潰瘍の原因にもなります。 ストレスを溜めないことを心がけ、日常でリラックスした時間を作るようにしましょう。 乳腺炎 乳腺炎は女性、特に出産後の授乳を行っている女性に見られる胸部や胸の下の痛みです。 授乳中の女性の2割から3割が乳腺炎になると言われています。 症状 始めは胸に痛みや熱を伴うしこりができたり赤みを帯びるなどの症状があり、悪化すると発熱や寒気、頭痛や関節痛を伴います。 また半透明の白色ではなく黄色い母乳が出るのも乳腺炎の特徴です。 原因 乳腺炎には「急性うっ滞乳腺炎」と呼ばれるものと「化膿性乳腺炎」と呼ばれる2種類の乳腺炎があります。 乳房にある乳腺と呼ばれる母乳を外へ出す管に母乳が詰まってしまうものが急性うっ滞乳腺炎です。 また細菌が乳房に入ることで炎症を起こすものを化膿性乳腺炎と呼びます。 「急性うっ滞乳腺炎」は高カロリーの食事や姿勢の悪さによる胸部圧迫、赤ちゃんに授乳する際にどちらか偏った方ばかりで母乳を与えている、等の原因が挙げられます。 化膿性乳腺炎は生後一ヵ月以降の乳児を持つ女性に発症しやすい特徴があります。 乳児に乳歯が生え始めると母親の乳首に傷が生じてしまい、そこから乳児の口腔内にある細菌が乳腺入って化膿することで起こります。 多くの場合、原因となる菌は黄色ブドウ球菌とされています。 詳しくは、を参考にしてください! 治療法 急性うっ滞乳腺炎の場合は食事の見直しや、左右両方バランスよく母乳をあげること、胸部を圧迫しないことで徐々に回復します。 化膿性乳腺炎と診断された場合は授乳を中止し、抗生剤を用いた治療を行います。 また冷やすことで痛みを軽減する治療も行われます。 ただし抗生剤治療で治りが遅い場合、切開手術により膿を排除する方法が取られます。 乳腺炎は子供を産んだ女性なら誰しもかかる可能性のある病気です。 産婦人科で母乳マッサージを受けたり、授乳後に乳首を消毒するなどの予防を心がけましょう。 右胸の下に痛みを感じる場合 左胸の痛みですと心臓系の病気を連想する方が多いと思いますが、右胸の痛みとなるとすぐに原因は考えられないですよね。 呼吸をしただけで右胸の下に痛みを感じる、チクチクした痛みがある、または鈍痛がある、という痛み方次第でいくつかの病気が考えられます。 胆石症・胆嚢炎・胆官炎 右胸の下に痛みを感じる場合は胆嚢の病気が考えられます。 具体的には胆石症、胆嚢炎、胆管炎などが挙げられます。 胆嚢とは肝臓から作られる胆汁を溜めておく臓器で、胆汁は十二指腸のすい液と混ぜ合わさることにより脂肪分を分解する役割があります。 この胆嚢が胆石症、胆嚢炎、胆管炎になると心臓病のような激しい痛みを感じたり、右肩や背中が痛むことがあります。 また症状として吐き気や発熱、黄疸などもあらわれます。 胆嚢炎は急性のものですと食後1~2時間後に右胸の下から脇腹にかけて、または肩や背中に立っていられない程の激痛が走ります。 胆嚢炎と胆管炎が併発している場合は敗血症が起こる可能性もあります。 敗血症になってしまうと意識低下や血圧低下を起こしてショック症状に陥る危険性があります。 胆嚢炎の治療方法は、絶食状態にしてから抗生物質を投与する治療が行われます。 また胆嚢を手術により切除する方法の他、胆嚢に針を刺し胆汁を抜く方法がとられることもあります。 胆石症は胆嚢から総胆管に繋がる管に結石が生じ、そのため右胸の下や脇腹が痛む病気です。 初期症状としては背中に違和感を感じるケースが多いそうです。 胆石症は何らかの原因で胆汁が溶けきれずに結石になってしまうことが原因で発症します。 胆石症の治療方法は飲み薬で胆石を溶かす方法の他、胆嚢を取り除く手術の方法があります。 腎結石 尿路結石はご存知の方もいると思いますが腎結石はあまり知名度が高くないのではないでしょうか。 腎結石を起こすと背中や腰周辺に痛みを感じるのが主なケースですが、右の腎臓に結石が出来ている場合は右胸の下に痛みを感じる方もいるそうです。 腎結石の症状は尿路結石と同じように腹部や背中、腰のあたりに痛みを感じ、発熱や吐き気、血尿などの症状が出ます。 腎結石は放っておけば水腎症に移行し、その後腎盂に有害物質が溜まってしまうことで腎不全を引き起こしてしまいます。 また腎結石であることがわからない(症状が出ない)場合は腎臓にある結石が尿管に入ってしまい尿路結石となります。 健康診断の尿検査で発見される事が多く、治療方法としては腎結石が1センチ以下の場合は経過観察処置がとられます。 それ以上大きくなると薬物療法や内視鏡手術、レーザー手術で結石を壊したり取り除く治療が行われます。 左胸の下に痛みを感じる場合 左胸というと心臓がある方なので、左胸の下が痛む場合は心臓病を考えてしまいますよね。 しかし左胸の下の痛みは心臓に関わる病気だけではありません。 急性膵炎 膵臓は胃の後ろにあり、食べたものを消化する外分泌機能とホルモンを分泌し糖をエネルギーに変換するという2つの働きをする役割があります。 急性膵炎とは膵臓が自身の出した膵液によって膵臓を消化してしまい、その結果その他の消化器官が急に炎症を起こしてしまう病気です。 腹部や胸部、背中に鈍痛や激痛を感じることが多く、発熱や吐き気、嘔吐、腹部膨満感などの症状が表れます。 原因はアルコールの過剰摂取であることが多く、それ以外の原因は胆石や糖質異常症が考えられます。 発症率は男性が女性の約2倍発症しやすいと言われており、また男性だと40代から50代、女性には60代から70代に多く見られる病気です。 治療方法は絶食状態にした後、胃酸分泌抑制薬を使い消化器官を安静にさせます。 また急性膵炎の原因となる自己消化を抑えるために蛋白分解酵素阻害剤という酵素を用いた治療を行います。 さらに抗生物質を使って膵臓内や膵臓周囲の感染を防ぎます。 膵炎については、を読んでおきましょう。 膵臓癌 膵臓は癌細胞に侵されてもなかなか症状が出ずに気づかないまま進行していることが多い癌です。 心臓の下あたりの痛みや背中が痛む場合は膵臓癌の可能性もあります。 皮膚や白目が黄色くなる黄疸が出たり、体重が激減する症状が出るので、おかしいと感じたらすぐに内科や消化器科にかかりましょう。 逆流性食道炎 食道から繋がる胃は身体の左側に位置しています。 逆流性食道炎とはその名の通り、胃の中の内容物や胃酸などが腹圧が上昇したり下部食道括約筋の働きがゆるくなる事で食道が炎症を引き起こしてしまう症状です。 これによってちょうど胃の上部である胸付近が痛んだり胸焼けの様な症状を感じることがあります。 痛みなどの症状の前に、口から臭ってくる異臭や、口内の酸っぱさ、吐き気が頻繁にあるなどの初期症状から判明することが多いですが、症状が進行してから痛みで初めて気がつくこともあります。 睡眠不足や自律神経の乱れ、老化から発生することがわかっていますのでもし異常が感じられたら早めに内科もしくは胃腸科で検査を受けるようにしましょう。 急性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃は心臓の下にあり、胃の病気はどちらかと言えば左側が痛むことが多いそうです。 急性胃炎は風邪からかかるものもあれば暴飲暴食などで胃粘膜が荒れることで発症することが多い病気で、胃びらんよりも胃粘膜の荒れや傷つきがひどい状態です。 急性胃炎は胃のあたりや背中が痛むことが多く、食欲不振になったり発熱や吐き気、場合によっては嘔吐を伴います。 軽度のものであれば一日安静にしていればある程度は治まります。 また胃酸分泌抑制剤や胃粘膜保護薬を服用することで回復する病気です。 胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、胃から出る胃酸が胃そのものの内膜を溶かしてしまうほど強烈に分泌されてしまい、その結果胃壁が傷ついてただれを起こしてしまい、悪化すると筋肉まで溶かされてしまう病気です。 みぞおちから左脇にかけての鋭い痛みが特徴で、胃潰瘍の場合は痛みを感じるのは食事中か食後、十二指腸潰瘍は空腹時に痛みが出る事が多いです。 また胸やけや吐き気、酸っぱいげっぷ、真っ黒い血便が出る事も胃潰瘍や十二指腸潰瘍の特徴です。 また吐血や血便が出た際には症状がかなり進行していて孔が空いてしまっている場合が多いのですぐに消化器科にかかりましょう。 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の診察にはバリウムによるX線造影検査と内視鏡検査を行います。 胃潰瘍や十二指腸潰瘍はストレスによって発症することもありますが、多くはピロリ菌が関係しています。 治療は主に飲み薬でピロリ菌の除菌をする場合が大半ですが、重度のものだと入院治療が必要となります。 胃潰瘍については、を読んでおきましょう。 まとめ 主に胸周辺が痛いのは肋間神経痛、心筋梗塞、胃びらん、そして授乳中の女性は乳腺炎などが挙げられます。 また右胸の下の痛みは胆嚢の病気や腎結石、左胸の下の痛みは膵臓や胃炎、胃潰瘍または十二指腸潰瘍などが疑われます。 他にも胸が痛む病気としては肺に穴が開いてしまう気肺や肺がんも考えられます。 また胸の下にあるのは人が生きていくために必要な臓器です。 特に右胸の下にある肝臓は「沈黙の臓器」と言われるほど痛みを感じない臓器です。 しかし糖や蛋白質を保存してエネルギーに変えてくれる代謝能力やアルコールや有害物質の解毒、胆汁の生成をしてくれる能力があり、人体にとって最も大切な臓器の一つです。 それだけに肝臓が病気になり、気づかないまま悪化してしまうと肝硬変や肝臓癌になってしまう可能性もあります。 いずれの病気も放っておくと大変なことになります。 また痛み方や頻度によって病気が違うので、病院で診察してもらう時はどこにどのような痛みを感じるのか、どんな時に痛むのかを医師に説明しましょう。 きちんと説明する事で医師はありとあらゆる可能性を考慮し、適切な検査や治療をしてくれます。 また定期的に健康診断を行うことで発見される病気もあります。 健康な身体でいるためには、まずは内臓の健康が一番です。 どんな箇所の痛みも「ときどき痛むだけだから」「大した痛みじゃないから」と放置せず、異常を感じたらすぐに病院にかかりましょう。 関連記事としてこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。 ・ ・ ・.
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